vol.3「A picture is worth a thousand words」
6 Photos女優・カメラマンとして活動する彩雪が、日常で見つけたドキドキを写真を通してお届けする連載、3回目は「A picture is worth a thousand words」です。
vol.3「A picture is worth a thousand words」
6 Photos女優・カメラマンとして活動する彩雪が、日常で見つけたドキドキを写真を通してお届けする連載、3回目は「A picture is worth a thousand words」です。
わたしが最近ポケットにこっそり潜ませているカメラとわたしが毎日インスピレーションを受けるアートたち。
「部屋の乱れは心の乱れ」とよく言われるように、家の中はいつも自分好みに、自分が綺麗だと思うものがパッと目に入るようにしておきたい。
秋の終わりのお知らせ。
木の葉は舞って地面の影の木はずっと綺麗に色付いていた。
こういう偶然の産物に出会えるから外に出るのは楽しい。
出張で札幌に行った時に飛行機の中から撮った一枚。
飛行機に乗るたび、「この世界はこんなにも広いんだからわたしの悩みなんてちっぽけだ」なんてありきたりなことを考える。
“笑う門には福来る”っていうことわざがとても好きだ。くよくよせずに生きよう。
教員時代、授業を担当していたクラスの生徒が東京に遊びに来るということでわざわざ連絡をくれた。今就活中だという。
彼女たちの今の年齢のときくらいにわたしは教員だったのかと思うと感慨深い。
人の記憶は感情とともに残るらしい。
自分の人生を映画化するならどこをピックアップするだろう。
今の自分を形成する出来事トップ3には絶対入る、それだけたくさんの大きな感情を抱いた教員時代だった。
食べ物の写真を撮るときは全部入れない方がお洒落だよって教えてもらった。
ここ最近撮った中で一番好きな写真。
なぜこういうものがここに設置されたのかわからないが、のぞいてみてと言わんばかりのこの球体。実際に見る景色とこれを通して見た景色のギャップにワクワクした。
ポーズから気分が高揚していることまで伝わってしまう。
飛行機から撮った写真のところで好きなことわざの話をしたが、もうひとつ好きなことわざがある。
“A picture is worth a thousand words”という英語のことわざでこれは直訳すると「一枚の写真は1000の言葉に値する」という意味。
わたしは本や映画、周りの人からもらった言葉にひどく影響を受けるタイプなのだが、この言葉はとても響いた。
写真は一枚の中にある情報量がとても多いと思う。
一枚の写真を見ただけで、いつ、どこにいたか、誰といたか、その人とはどんな関係だったか、さらに、その時多分こんな感情だったんだろう、まで想像できてしまう。
時間が経てば経つほど記憶は曖昧になっていくが、ぼんやりとでも思い出せる。
人物が写っていなくてもそうだ。
わたし自身も人物が写っていない写真が好きで撮ることが多いが、見返したときにその時の心情や状況が蘇ってくることがよくある。自己投影に近い。
母が昔からよく写真を撮っていて、わたしは小さい頃なんか特に嫌がっていた。今なら、その気持ちがわかるし、残しておいてくれたことにとても感謝している。わたしも一度しか訪れないたくさんの瞬間を撮っておきたいと思った。
撮影・文 彩雪