vol.5「時間は有限だと痛感する」
7 Photos女優・カメラマンとして活動する彩雪が、日常で見つけたドキドキを写真を通してお届けする連載、5回目は「時間は有限だと痛感する」です。
vol.5「時間は有限だと痛感する」
7 Photos女優・カメラマンとして活動する彩雪が、日常で見つけたドキドキを写真を通してお届けする連載、5回目は「時間は有限だと痛感する」です。
過去の写真を見ていると、自然と思い出すこともなくなっていた出来事や感情の多さにびっくりする。
「去年の年末って何してたんだっけ」と、今年も毎年恒例のシンキングタイム。
カメラロールを見返すと、どうやら妹と薬膳カレーを食べに行ったり、友達からクリスマスプレゼントに癖の強い本をもらってたり、東京タワーが可愛くなっていたり、『DOUBLE FANTASY John &YoKo』の展示を見に行っていたりしていたらしい。写真に残ってたこと以外はパッと思い出せない。
今年の年末こそ、富山県にある実家に帰りたいと思っている。
人生100年時代だと考えて、今の生活が続くならば両親があと約50年生きてくれたとして、1年に5日間一緒にいられると考えてもあと250日。
家族でさえこの回数なのだ。
こうやって数字で明らかにされてやっと、時間の有限さを痛感する。大切にしたい。
当たり前のようにカメラロールには自分の愛すべき人たちの顔が並んでいる。
自分の周りにいる人も自分が気が合うなと思う人も、もちろん変わるのは当然だと思う。
でも、顔も名前もはっきり覚えてるのに、一緒に過ごした時の写真だってあるのにもう二度と会わない人がたくさんいるんだよな、なんて考える夜もある。
「いつか」っていう万能な言葉に逃げてないで、本当に逢いたい人には逢いに、行きたいところには行こうと思う。
撮影・文 彩雪