vol.12「セルフポートレート作品」
15 Photos女優・カメラマンとして活動する彩雪が、日常で見つけたドキドキを写真を通してお届けする連載、12回目は「セルフポートレート作品」です。
vol.12「セルフポートレート作品」
15 Photos女優・カメラマンとして活動する彩雪が、日常で見つけたドキドキを写真を通してお届けする連載、12回目は「セルフポートレート作品」です。

コロナ禍、はじめての緊急事態宣言。今回の記事は、わたしが2020年にはじめて本気でセルフポートレートをした作品を見てほしい。









家でできることってなんだろうって考えた結果、モデルもカメラマンも自分でやり、ファッションや写真の楽しさを発信することだった。
わたしはちょうど2年前、もっともっとやりたいことをできるように頑張っていこう、行動に移そう、環境を変えようと思っていたときだったから、ものすごくネガティブな感情がたくさん浮かびそうになっていた。
起きてしまったことに対して恨んだり後悔したりする時間ほどもったいないものはない。
それを理由にアウトプットがあまりないまま、ただただ年齢だけが時間と並行移動していくのも不服だ。わたしはこの状況に支配されている場合じゃないと思った。人生はどうやら一度きりしかないらしい。


部屋の広さ的にと持っていたカメラレンズ的に立って全身を写せなかったのが悔しかったが、当時可能だった範囲での本気のセルフポートレート。
ちなみにこれは2年前、ZARAの新作LOOK(ルック)がフォトグラファーの撮り下ろしではなく、モデルが自宅で撮影していたことからインスパイアされた。


わたしは元々制作会社では動画のカメラマンをやっていたので動画も撮影した。
やってみて思ったことは、とても楽しかったし、わくわくしたが、やっぱりプロフェッショナルなスタッフさんがいてくれてこそだなあということ。
「もっとこうしたい」という気持ちだけが先走って技量と時間が足りなかった。ただ、せっかくSNSも思考することも制限されてなかったからもっと有効活用したいと思った。
わたしは芸術が好きだ。写真が好きだ。演じることが好きだ。服が好きだ。
「わたしは〇〇が好きだ。」わたしはこの〇〇をたくさん言える。
だからよく考えてみたら家でできることは本当はたくさんあった。
それに気付いてあげられてよかった。

撮影・文 彩雪