元映画館という場所。

 

わたしが４月に「いつかのっとかむ」という舞台をやらせていただく場所。

そこがあまりにも魅力的だったので紹介させていただきたい。

 

映画はいつの間にか本当にわたしの生活の一部になっていた。

ほぼ毎日のように映画を見て、休みの日には映画を見に行って、友達とも映画の話で盛り上がったり、好きな映画の中のさらに好きなフレーズが一緒だった、くらいの軽い理由でどきどきしたり。

心がどんよりしている時に映画に助けられることも、知らない世界の多さにワクワクすることも多々あった。

 

わたしにとっての映画館はある意味パワースポット。

そんな場所で、リアルにお芝居ができる。

それはとても幸せこの上ないことだ。

あの頃の映画館の雰囲気はどんな感じだったのかな。「ニュー・シネマ・パラダイス」みたいな感じなのかな。

タイムスリップしたみたいな気持ちになれる。そんな場所。

それこそ、自分の身に生じてることが映画のできごとのように実感がなかった。

お金という存在がこの世から消え去って自由に生活をしていけるとしたら、わたしは何をしたくて、どんな人間になりたいんだろう。
こんなにも情報やモノが溢れかえったこの世の中で、この質問をされた時に咄嗟に答えることができるというのは、自分の本望をしっかり理解してあげられていてすごく素敵なことだと思う。
わたしはやっと、この問いに対する答えを見つけられた。
やりたいことはいろいろやってみないことには見つからない。

たくさんの方の思い出がつまったこの場所でまた新しくわたしも時間を共有してくださる皆さんと一緒に、素敵な空間を作りたいな、と心待ちにしています。

​Pandemic Design「いつかのっとかむ」

作・演出　日野祥太

 

＜出演＞
里内伽奈　小川未祐　高尾美有　彩雪　板橋廉平　櫻井保幸　植田恭平　土路生優里

＜会場＞元映画館
(〒116-0014 東京都荒川区東日暮里3丁目31-18 旭ビル 2F)
JR常磐線 三河島駅より 徒歩5分
JR山手線 日暮里駅より 徒歩15分

チケットなどの詳細はこちらのホームページをご確認ください。

https://www.pademicdesign.com/itukanotcome

 

 

宣伝スチールも彩雪さんが担当しています。

撮影・文　彩雪