vol.21「等身大の光、影」
6 Photos女優・カメラマンとして活動する彩雪が、日常で見つけたドキドキを写真を通してお届けする連載、21回目は「等身大の光、影」です。
vol.21「等身大の光、影」
6 Photos女優・カメラマンとして活動する彩雪が、日常で見つけたドキドキを写真を通してお届けする連載、21回目は「等身大の光、影」です。
小さい頃から、なにになりたいかをよく大人に問われてきた。
28歳になった今でもその質問はよくされる。
なにになりたいかなんて明日出逢うことになるかもしれないし、人によって変わる可能性がある。
自分が尊敬する人に影響されるのはものすごくナチュラルである。
なにが正解かはわからないし、別に正解とかないけれど、待ってるだけの人生に変化はない。
職業とか、趣味特技とか、貯金額とか、知り合いの数とかフォロワー数とか自分に付属したそういうものによって”何者”かにならなくても、すでにわたしはわたしである。
最近のわたしは以前このコラムでも紹介させていただいた舞台『いつかのっとかむ』の公演が始まっていて、会場の元映画館と家の往復の毎日だ。
本当に時間の存在を忘れてわたしはそこに存在している。
ものすごく高いエネルギーの満ち溢れた場所で、自分も高いエネルギーをもっていないと、自分の意志を強くもっていないと、崩れ落ちて光が当たらなくなってしまいそうな、そんな空間と時間があって、こんな毎日を自分には必要不可欠だったと確信をもてる。
そして脚本は本当に言葉と音が、丁寧で綺麗で心地よくて、ちょっと痛くて、パワーがあります。
わたしもこの脚本に出逢ってから思考が少し変わりました。ふんわりと薄い光で包まれたような、そんな感覚。
ちょっと堅苦しい文章になってしまったけれど、とにかく楽しくて超ハッピーで、この期間に撮った写真たちが今後どんな風にわたしの記憶を蘇らせて、どんな風に人生に影響してくるのかな、なんて思ったりしました。
たくさんの共演者のみんなの笑顔と演技中の表情がグループラインのアルバムに仕舞い込まれています。
撮影・文 彩雪