“職業・ポートレートモデル”山中夏歩が歩んだ8年
6 Photos8年間のポートレートモデル活動の集大成として、自身を被写体としたポートレート写真展「テランセラ」を6月9日から渋谷ヒカリエで開催する山中夏歩。8年に及ぶポートレートモデルという職業についてや、”変身”という花言葉をもつ花「テランセラ」をタイトルにした写真展についての率直な想いを聞いた。
“職業・ポートレートモデル”山中夏歩が歩んだ8年
6 Photos8年間のポートレートモデル活動の集大成として、自身を被写体としたポートレート写真展「テランセラ」を6月9日から渋谷ヒカリエで開催する山中夏歩。8年に及ぶポートレートモデルという職業についてや、”変身”という花言葉をもつ花「テランセラ」をタイトルにした写真展についての率直な想いを聞いた。
(撮影・haru wagnus)
Q,ポートレートモデルという職業はまだ一般的にはそこまで認知されていないと思うんですが、ポートレートモデルという職業を選んだ理由を聞かせてください。
そもそもは仕事にするつもりはなかったんですが、湘南のミスコンテストに出場したのがきっかけでポートレート撮影会に参加し始めました。
元々はそんなに写真に興味がなかったですし、初めはアルバイト感覚だったんですが、
撮影で出会うカメラマンさん達の写真に対する熱意が、撮影のたびに本当に伝わってきました。
その熱意に触れているうちに自分も写真が段々と好きになっていって、作品作りの楽しさやカメラマンさんの熱意に応えたいという気持ちが強くなっていきました。
そこからポートレートモデルという仕事1本でやっていこうと決めて、真摯に続けることで世の中にポートレートモデルという仕事・ポートレート写真が良いかたちで伝わったら嬉しいなという思いで今までやってきました。
Q,ポートレートモデルを8年間と長く続けてこれたのは、ご自身ではなぜだと思いますか?
本当にもう撮り続けてくれたカメラマンさんたちのおかげですね。
今回の写真展に出展してくれているカメラマンさんもだいたい5年以上は撮って頂いている方たちで、中には8年間撮り続けてくれている方もいます。
そういうカメラマンさんたちの熱意に応えたいという思いで続けていたら8年経っていたという感じですね。
(撮影・小林修士)
Q,8年間も撮り続けたいとカメラマンさんに思ってもらえるっていうのはすごい事ですね。
写真ってモチベーションを維持するのが難しい趣味だと思うんですが、私はポートレートモデルを8年間やりながらも、色々な想いから撮影会や写真に関するイベントを主催するなどしていたので、それをみていてくれたカメラマンさんがたも私の写真活動に対する熱意に触れて、そんなに飽きずにモチベーションの維持がしやすかったのかなぁとは思います。それとこの間ふと計算してみたら、ポートレートモデルとしてこの8年間で様々なカメラマンさんと2万時間以上の時間を共有しているということがわかったんですよね。
それだけ長い時間を共有していると、カメラマンさん達ととても仲良くなっていくんですが、ポートレートモデルを仕事としてやっていて、料金を頂いている以上、やはり仕事として超えてはいけないライン、たとえば撮影には必ず真剣に臨む、当たり前ですが遅刻しないとか休まないとかはどんなに仲良くなっても”なあなあ”にならないようにしていたのが長く続けられた秘訣なのかなと思います。
Q,山中さんにとってポートレートモデルという仕事は今後どういう形になっていくと思いますか。
ポートレートモデルというのはその時、その瞬間にしか写せない魅力が常にあると思うので、体力が続く限りは一生続けられる職業だと感じています。8年の間、コロナ禍になる前は毎日撮影をしていただいてそれが主な収入源だったんですが、今後はポートレートモデルを続けながら、ポートレートの認知度地位向上に繋がるような活動やイベントを企画する事業などもしていき、少しでも貢献していきたいですね。
(撮影・鈴木達朗)
Q,今回の写真展のタイトル「テランセラ」についての思いを聞かせてください。
私が20代から30代に変わる節目だということや、それぞれのカメラマンさんとの作品の中での変化、今後はポートレートモデルを続けつつ、会社の事業も増えていきそうだということもあって、今回の展示は「変身」をテーマにしようと考えていました。
その中で良い言葉がないかなと探していたときに「テランセラ」というあまり知られていない花で花言葉が”変身”というのを知って、ピッタリだなと思いましたし、私はポートレートモデル界の中では多少の知名度があると思うんですが、世間的には誰も知らないと思うんですよね。
誰も知らない花と誰も知らない自分を重ねて、今回の写真展を通してポートレートモデルという職業を知ってもらうきっかけになればいいなと思って「テランセラ」というタイトルにしました。
(撮影・廣島淳)
Q、最後に写真展で特に注目してもらいたいポイントは
今回の写真展は8年間という長い時間をかけて作ってきたからこそ意味のある作品の集大成になっていると思います。
約90点の写真展示でプリントや額装にとてもこだわりましたし、準備にもとても時間をかけて展示をいかに良いものに出来るか考えてきました。
開催記念作品集作成に関してもデザイナーさんを入れて作りましたし、キャッチコピーもプロのライターさんにお願いしたりなど一つ一つ任せるべきところはプロの方たちに依頼し、相談させて頂きながら、美術展として見ても恥ずかしくないものに出来たと思っています。全て自費で1から企画ディレクションしたからこそ、細部まで自分なりの拘りを詰め込むことが出来たと思います。誰でも無料で見ることが出来るスペースですが、美術展に来たようなちょっと喋りづらい空間にまでなったかなと(笑)
このような写真展などを通じてポートレートモデルという仕事・ポートレート写真が多少なりとも良いかたちで認知され、裾野が広がっていってもらえばカメラマンさんもモデルさんもみんな幸せになれるかなと思いますし、少しでもポートレート写真界の発展のためになれば嬉しい限りです。
(取材・構成 中西直樹)
▽山中 夏歩 (やまなか・なつほ)
写真が大好き。ポートレートモデルとしてだけでなく様々な活動を通して写真とポートレートの発展のため日々模索中。
2015年11月から約2年にわたり撮影会の代表を務め、その後フリーランスのポートレートモデルとして活動。年間300回以上の撮影依頼をこなし、雑誌掲載他、プロカメラマンの作品撮りやワークショップのモデルも務める。
日本各地を飛び回るモデル活動の中で「応援して下さるフォロワー、ファンの方々と交流を深める機会をもっともっと作りたい」という想いから「スキマ時間に自在に交流ができる、新しい配信スタイルと体験」を構想し、2019年9月に株式会社munimuを設立。ライブ配信アプリMonopol(モノポル)を独自に開発。
2020年3月にはフリーランスポートレートモデルによる撮影企画FPM企画室をオープンし初回予約数は600枠以上の応募があった。
Twitter:https://twitter.com/9oooona
note:https://note.com/natsuho_m
山中夏歩ポートレート写真展『テランセラ』
➊日時:2022年6月9日~6月21日 11:00-20:00
➋会場:渋谷ヒカリエ8/CUBE1,2,3
〒150-8510 東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ8階
➌入場料:無料
独占観覧チケット販売中
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/025678ffa5c21.html#detail
【独占観覧チケット概要】
約15分間、1人でゆっくりと写真展をご観覧頂けるチケットです。
ご希望の場合主催の山中夏歩が一緒に写真展をまわり作品解説もさせて頂きます。
詳しくは上記のリンクでご確認ください。