vol.28「深呼吸で変わること」
9 Photos女優・カメラマンとして活動する彩雪が、日常で見つけたドキドキを写真を通してお届けする連載、28回目は「深呼吸で変わること」です。
vol.28「深呼吸で変わること」
9 Photos女優・カメラマンとして活動する彩雪が、日常で見つけたドキドキを写真を通してお届けする連載、28回目は「深呼吸で変わること」です。
東京は何でもある。お店も電車も人も日本の中ではずば抜けて多い。やりたいことがあれば自分次第で”すぐ”できるし、いろんなパーソナリティーを持つ人に出会える。
でも唐突に東京から出てどこか遠く、遠くに行きたくなる。
東京にいると自分と真正面から向き合えない感覚がある。
多分それは情報過多で比較対象がたくさんあって、それこそ自分次第でさまざまなものが手に入るとわかっているからだ。
だから上手くいかなかったときに自分を責めがちになる。
それに気付いたときから、わたしはなんとなく心が晴れないときには時間を過ごす場所を変えた。
たった数時間でも、脳の錯覚かもしれないがとても良い効果がある。
さて、わたしが向かった場所はというと山梨県の山奥だ。
今回はひとりではなく、似たような考えの友だちと向かった。
『明日どこか遠くに行きたい』という要望が一致すると、すぐに行動するフットワークの軽さがピカイチな友だちとわたし。居心地の良さもピカイチだ。
普段見ることのない日の出。
この時間に外にいるということだけで、非日常を体験できてすでに気分は晴れ晴れとしていた。
わたしはカメラを持っていかなかったし、SNSのために写真を撮るということもするつもりはなかった。
・・・でも無意識に携帯を取り出して写真を撮っていた。
やっぱり綺麗なものや共有した時間は本能で残しておきたくなることがわかった。
聞こえてくるのは鳥の鳴き声だけ。
空気は少しひんやりとしていた。
野生の動物にも出会った。
思わず大きく深呼吸をした。
脳科学的にも深呼吸の効果は計り知れないらしい。
呼吸をコントロールすることで脳をコントロールできるそうだ。
なんだか落ち着かない時や思考がネガティブになっているように感じた時は、とりあえず深呼吸してみると本当にそれを実感できる。
わたしはこれを体感したとき、新たな能力を得た気がして自分のレベルが上がったように思えた。生きやすさがグンっと上がった。
わたしがお願いせずとも一緒に行った子もわたしの写真を撮ってくれていて、それがとても愛おしく感じた。
先日ずっと楽しみにしていたトップガンを観たばかりで興奮がおさまらないので、ここでお言葉を拝借するが
『考えるな、行動しろ!』
物事に割く時間とお金の細分化をして配分を変えていかないと現状維持か下るか。
”前髪を2年ぶりに作った”
そんな些細なことでも気分を大きく変えることができてしまうから。
過ごす場所を変えることでのココロの変化も大きいことは言うまでもない。
このコラムを最後まで読んでくれたみなさん、せっかくなので深呼吸してからこのページを閉じてくださいね。
いつもありがとうございます。
撮影・文 彩雪