vol.37「夢占いなんか信じてる場合じゃない」
8 Photos俳優・カメラマンとして活動する彩雪が、日常で見つけたドキドキを写真を通してお届けする連載、37回目は「夢占いなんか信じてる場合じゃない」です。
vol.37「夢占いなんか信じてる場合じゃない」
8 Photos俳優・カメラマンとして活動する彩雪が、日常で見つけたドキドキを写真を通してお届けする連載、37回目は「夢占いなんか信じてる場合じゃない」です。
“最近、奇妙な夢をよく見る。起きた瞬間に「夢占い ○○」 って検索かけて「転機が訪れます」なんて万能な文にいちいち振り回されてから始まる朝。
それが何回はずれたかカウントしたらきっと指の本数では収まりきらないのに馬鹿みたいにちょっと期待してしまうのはきっと人間のサガ。
今の自分は結局自分が決断を繰り返した結果であるわけで、自分のせいでもおかげでもあるわけで、都合の悪い時だけ環境のせいにするの、ちょーダサいからそれだけはやめなよ、わたし。”
これは4年前のわたしが書いた文章。今朝起きて、性懲りも無く夢占いをやってしまっている自分に笑ってしまう。そんなスタートをきった今日はプラシーボ効果のことを書こうかなと思う。
たとえば周りからわたしが”ネガティブな人だね”って言われたとする。
でも、その言葉を受け入れるかどうかは自分次第。
直に受け入れて、”自分はネガティブなんだ”って認識したとすると、本当にネガティブになると思う。
なぜならいつだって人は自分に嘘をつきたくないから。
自分に逆らいたくないから、「わたしはネガティブな人なんだから仕方ない」ってちゃんとネガティブな人に本当になろうとするんだと思う。
性格は変わらないって言うけれどそうではなくて、よく言われる客観的な意見を自分の性格だと確信を持ってしまってるだけなんだと思う。
中学生のときは暗い性格だったのに高校生になったら急に明るくて元気になったみたいな現象は、性格が変わったというよりは人に性格を決められるのをやめて、自分の欲望に従っただけなのかなと思う。
だから自分のことは全部自分で決めている。
性格も思考も行動も環境も自分が選択している。
そう思ったら、なりたい自分になれるように、選択してあげたい。
わたしは先日、29歳になった。今まで、3回くらい”占い”をしたことがあるのだが、その時に3回とも、30歳で人生がガラッと変わると言われた。
確かそれを言われたのは24歳くらいの時で、当時はまだまだだななんて思っていたけれど、気がついたらもうすぐそこだ。占いを信じるというか、その占いで言われたような未来を自分が望んでいると気づいたのであれば、それに向かって行動するべきなんだと思う。占いは自分の理想像をしっかりと持つ手助けをしてくれる場所、とも捉えられる。
今日載せた写真は全部東京。そしてわたしの誕生日だった。
この日はやっぱり特別で、常に気分が上がっていて、どんな景色でも綺麗で面白いものに見えた。文も写真もそのときのその人の状態や思考を恥ずかしいくらい大っぴらにしてくる。この日に撮った写真は間違いなく特別なものになる。挫けそうになったら、この日の写真を見る。そうすれば同時にこの日の幸せな気持ちをいつでも思い出せるだろう。
撮影・文 彩雪