vol.38「今が1番楽しい人生」
11 Photos女優・カメラマンとして活動する彩雪が、日常で見つけたドキドキを写真を通してお届けする連載、38回目は「今が1番楽しい人生」です。
vol.38「今が1番楽しい人生」
11 Photos女優・カメラマンとして活動する彩雪が、日常で見つけたドキドキを写真を通してお届けする連載、38回目は「今が1番楽しい人生」です。
年を重ねるのは楽しい。
去年の自分よりたくさん知らないことを知れていてレベルアップした、みたいな気持ち。
今の知識や経験量のまま、過去に戻れたら、と思ったことはないだろうか。
わたしは幾度もある。
特にわたしは5年前に戻れたら、と思うことが多かった。
5年前はこの仕事をはじめた頃で、何も知らなかった。カメラマンとしても演者としても圧倒的に勉強不足だったし経験不足だった。だから自信も持てなかった。自信の大きさというのは勉強量、経験量が絶対的に比例してくると思う。これだけやってきたんだから大丈夫と思えるあの感覚は受験や部活動の大会などですでに体感していた。そして自信がある人こそきらきらしていて、一緒にいたくなるようなオーラを放っていることもたくさんの人と出会って知った。
「自信」という言葉を調べると 、
”「自分の能力・価値や自分の言行の正しさなどをみずから信じること。 また、その気持ち。」 と定義されています。 自分が自身の能力や価値を信じられるかどうか、つまり「思い込み」です”
という風に出てくる。
わたしは外国人の友達が何人かいるが、その人たちに自信があるか聞くと即答で『Yes』『I ‘m the best』と言う答えがそれぞれ返ってくる。
自信があれば諦めることもしないし、夢に辿り着くことができると話の最後に付け加えるように言われたのが1番印象的だった。
かなり前の話だがもう一つとても印象に残っていることがあって、わたしの尊敬する方で50代の女性の方がいるのだが、その方が『20代が1番華があって楽しいと思ってたけど、30代も40代も楽しかったし、なんなら今が1番楽しい!今のわたしが1番魅力的で好き!』と言っていた。自分の人生スパンで考えると、まだまだ何にでも挑戦できる歳だと言うその方がかっこよくてかっこよくて、わたしはまたその言葉に救われ、その言葉が自分の中にストックされた。
よくよく考えてみると、この言葉に出会った時から年齢に対する思考が変わり、昔は誕生日がそんなに嬉しいものではなくなっていたのが、今は周りの人に改めて感謝し、あたたかい気持ちになれる、そんな日になった。誕生日あたりの写真を見返してみても、『ああ、この年はこの方々と出会ったんだな』とか『3年前も同じレストランでこのメンバーに祝ってもらえてたんだな』と『このプレゼントのチョイスはこの子らしいな』とかそんな身近な人たちとの時間を思い出してほっこりする。
誕生日がとっても幸せな気持ちになれる人生、それって最高だね!
撮影・文 彩雪