前日の京王杯でレコードが出る超高速馬場の中、スタートが切られた。アマルフィコーストが先頭に立つも、予想通りアエロリットがハナを奪い返す。１０００ｍを５６．１秒の超ハイペースで通過

直線を向いて前が開いたラッキーライラックが先頭に立つアエロリットを交わしたところで、落ち着いて外に持ち出したノームコアが馬体を合わせ追い比べに。内からはインで脚を溜めたクロコスミア、さらに大外からプリモシーンが襲いかかる

追いすがるプリモシーンを抑えきり、ノームコアが先頭でゴール。ダミアン・レーン騎手がJRA初GⅠ勝利

超ハイペースを差し切っての勝利は、２０１２年のレオアクティブが中山での京成杯AHで記録した１：３０．７を０．２秒更新する日本レコードのおまけ付き。場内にはどよめきが起こった

石橋脩騎手騎乗で1番人気におされたラッキーライラックは、勝ちに行っての惜しい４着に敗れた

照れくさそうに小さく鞭をかかげたダミアン・レーン騎手

カメラ目線で小さく手を上げてくれた

ノームコア
２０１５年２月２５日生
父ハービンジャー　母クロノロジスト
馬主：池谷誠一
調教師：萩原清（美浦）
生産牧場：ノーザンファーム

レコード勝利の愛馬をねぎらうレーン騎手

海を渡ったトーセンスターダムをGⅠ馬に押し上げるなど、オーストラリアのトップジョッキーながらまだ２５歳の若武者。４月２７日からの短期免許を取得し、わずか３週間でのGⅠ制覇となった。来週はコントラチェック、そしてダービーでは皐月賞馬、サートゥルナーリアの騎乗が控える

「（ノームコアに）初めて騎乗したのですが、距離もぴったりでペースも速くそれも良かった。手応えは非常に良くて強かった。来週以降のGⅠの騎乗も楽しみにしているので、また皆さんとお会いできるのを楽しみにしております」