伏兵ロジャーバローズが世代の頂点に 日本ダービー
33 Photos5月26日、第86回東京優駿(日本ダービー・GⅠ・芝2400m)が東京競馬場で行われ、2番手追走から直線抜け出した12番人気ロジャーバローズ(牡3歳・栗東・角居勝彦厩舎)がレースレコードの2分22秒6(良)で優勝。2016年に生まれたサラブレッド7071頭の頂点に立った。浜中俊騎手は初のダービー制覇。2着には3番人気のダノンキングリーが入った。1番人気に支持された皐月賞馬サートゥルナーリアは、スタートの出遅れが響き4着に敗れた。
伏兵ロジャーバローズが世代の頂点に 日本ダービー
33 Photos5月26日、第86回東京優駿(日本ダービー・GⅠ・芝2400m)が東京競馬場で行われ、2番手追走から直線抜け出した12番人気ロジャーバローズ(牡3歳・栗東・角居勝彦厩舎)がレースレコードの2分22秒6(良)で優勝。2016年に生まれたサラブレッド7071頭の頂点に立った。浜中俊騎手は初のダービー制覇。2着には3番人気のダノンキングリーが入った。1番人気に支持された皐月賞馬サートゥルナーリアは、スタートの出遅れが響き4着に敗れた。
場内随所でバンド生演奏隊が本馬場入場曲など、ファンにはなじみの曲が披露され、盛り上がりに華を添えた
昼休みに行われた日本ダービー出場ジョッキー紹介
観客からは多くのエールが送られた
令和最初のダービーは好天にも恵まれ、110、643人の観客が訪れた
本馬場に姿を表した無敗の皐月賞馬で単勝1.6倍の断トツ一番人気サートゥルナーリアとダミアン・レーン騎手
国歌独唱にはJRA年間プロモーションのテーマ曲を歌う木村カエラさん
15時40分、2016年に生まれた7071頭の頂点を決める日本ダービーのスタートが切られた
サートゥルナーリアがスタートでまさかの出遅れ。ロジャーバローズが先頭も、父の横山典弘騎手の騎乗停止で、乗り代わった息子の横山武史騎乗のリオンリオンがすぐさまハナを奪い、予想通りの展開に
リオンリオンを先頭に1コーナーに入る18頭。
後続に6馬身差をつけて単騎で逃げたリオンリオンの1000m通過が57.8秒のハイペース。縦長の展開の中、サートゥルナーリアは中団後方で脚を溜める
最後の直線、坂を上がってロジャーバローズが先頭に。サートゥルナーリアは外へ持ち出す
直線、2番手を追走していた12番人気、ロジャーバローズがリオンリオンを抜き去り先頭に。レースは残り400mのスタミナ勝負の展開に
内で早め先頭から粘りこみを図るロジャーバローズ(右・白帽)にダノンキングリー(青帽)が襲い掛かる
ロスなく内々で脚を溜めた3番人気ダノンキングリーが外に持ち出し先頭に迫るも、伏兵ロジャーバローズがクビ差退けゴール板を駆け抜けた。令和最初のダービー馬に
1番人気サートゥルナーリア(右)は出遅れが響き4着に、2番人気ヴェロックス(左)は3着に敗れた
3番人気ダノンキングリー鞍上の戸崎圭太騎手は2年連続ダービー2着。馬を称えるも悔しさを滲ませた
落馬負傷で重傷を負い、紆余曲折を経て悲願であったダービージョッキーとなった浜中俊騎手
検量前に戻ってきたロジャーバローズと浜中俊騎手
検量室で戸崎騎手に祝福を受けた浜中騎手
口取リ後、ロジャーバローズの鼻をなでる浜中騎手
初のGⅠ制覇でダービーオーナーとなった猪熊広次氏
ホースマンの夢であるダービー制覇を成し遂げた飛野牧場社長、飛野正昭氏(左)。目にはうっすらと涙の跡がうかがえた
優勝旗を手にした浜中騎手と、JRAのCMキャラクターの土屋太鳳さん(左)、松坂桃李さん(右)でのフォトセッション
「本当にまだ実感もなくて、フワフワしています。ゴールでは多分残っているんじゃないかと思ったんですけど、わからないと思っていました。
スローペースではなくある程度流れたレースをしたかったので、一番いい条件だなと思った。描いたプラン通りに乗れることは少ないですけど、今日は一番いい形で競馬ができたと思ってます。
(ロジャーバローズに関して)バテずに長く脚を使ってくれる馬です。
今年ダービーに乗れないのかなって思ってて、けど京都新聞杯で騎乗依頼を頂いて、ダービーのチャンスが巡ってきて最高の結果を得ることができて、競馬は改めて最後までわからないなって身にしみました。今日は本当にすごい暑い中、応援してくれてありがとうございました。僕自身一番勝ってびっくりしているんですけど、たくさんの声援を頂いたおかげでロジャーバローズも頑張ってくれました」
ロジャーバローズ(牡3:栗東・角居勝彦厩舎)
父:ディープインパクト
母:リトルブック(母父:Librettist)
2016年1月24日生
馬主:猪熊広次
生産牧場:飛野牧場(新ひだか町)