【オジュウチョウサン・牡７歳・和田郎厩舎】　
状態がいい時はトモの筋肉が盛 り上がってくる馬。ここ２戦は物足りなさが残っていたが、今回は明らかにトモ や馬体の張りが違う。障害時も含め、デビュー以来、最高潮と言ってもいいくらいだ。

【キセキ・牡４歳・中竹厩舎】　
自身最高の状態だった前走からすれば多少、腰周りが薄くなった。ただ、その程度。依然、皮膚が薄く、張り詰めた馬体。目には精気も。１割も落ちていない。驚異的な回復力に心身の充実ぶりを感じる。

【クリンチャー・牡４歳・宮本厩舎】　
肉厚で迫力ボディーの持ち主だが、今回は仏遠征明け。肩、腰周りの筋肉が盛り上がった天皇賞と比べると、やや久々を感じさせる輪郭。ただし、腹回りはすっきり。立ち蹄で道悪は上手。

【サウンズオブアース・牡７歳・藤岡厩舎】　
やや力感に欠ける立ち姿も、これは頭の位置が低いせい。問題はない。年齢を重ねて、馬体に丸み帯びてきた。張りはいいが、少し重い印象も受ける。

【サクラアンプルール・牡７歳・金成厩舎】　
⑯着だった昨年と同じ臨戦過程も 今年の方が遙かに雰囲気がいい。馬体に衰えはなく、これまでにあった歩様の硬 さを見せていない。調教の動きも、活気に満ちあふれている。状態は良さそうだ。

【サトノダイヤモンド・牡５歳・池江厩舎】　
心身両面で非常に張り詰めていた２年前と比べ、年齢を重ね、落ち着いた。やや後肢に力強さが欲しい立ち姿だが、秋はこのスリムな体を維持。長く脚を使える体形。無駄肉を落とした引退戦仕上げ。

【シュヴァルグラン・牡６歳・友道厩舎】　
来年の現役続行を決めたように馬が若い。また、寒い時期でも栗毛が光って見える。デキ落ちなく、体調面はかなり良好。また、どっしりと映った昨年より軽さがある。

【スマートレイアー・牝８歳・大久保厩舎】
一段と白さを増した分、腹め余裕を感じるように映るが太い印象までもない。背中のラインが緩まず、窮屈さを感じさせない。メンバー最高齢もいい意味で変わりない状態。

【パフォーマプロミス・牡６歳・藤原英厩舎】　
熱発明けの前走を使い、胸前、前腕と筋肉が一段と浮いてきた。力強さを感じさせる。やや前傾姿勢に映った宝塚記念よりもはっきりよく、完成形。ただし、蹄は薄く良馬場向き。

【ブラストワンピース・牡３歳・大竹厩舎】　
馬体の緩さが残り、完成はまだ先 といった印象。それでも、スケールの大きさを感じる好馬体の持ち主。前走より トモの成長も伺える。１週前時点では腹回りは余裕も、当週できっちり仕上がり そう。

【マカヒキ・牡５歳・友道厩舎】　
年齢を重ね、ガッチリとした力強い体形に。だたし、前走後は疲れが抜けず、ＪＣを自重。体の張りこそいいが、Ｃウッドで追われていない影響か、もうひと締まりほしい。最終追いに注目。

【ミッキースワロー・牡４歳・菊沢厩舎】　
前走より胸前、トモの筋肉量が増し て、馬体にメリハリが出てきた。休み明けをひと叩きされた効果は歴然だ。以前 あった線の細さ、トモの甘さも解消し、４歳暮れを迎えていよいよ本格化の兆しである。

【ミッキーロケット・牡５歳・音無厩舎】　
腹袋があるが、もともとこの体形。後肢の薄さからも距離はあった方がいいタイプ。ＪＣを筋肉痛で回避も、乗り込んで体のラインはできてきた。秋天よりは軽い馬体で気配は上昇。

【モズカチャン・牝４歳・鮫島厩舎】
好調を示す銭型模様がはっきり浮いてきた。内から筋肉が盛り上がり、肩周りが見事なボリューム感。エ女王杯を使い、格段に良化した。涼やかながら闘志も感じる目つき。牡馬相手でも見劣らない。

【リッジマン・牡５歳・庄野厩舎】　
三千六百㍍後の中２週。それでも非常に落ち着きのある姿。精神面の成長が前走につながった。スラリと伸びる手脚はいかにも長距離向き。張りも落ちずに好調をキープしている。

【レイデオロ・牡４歳・藤沢和厩舎】　
休み明け３戦目。天皇賞の疲れはなく、むしろ胸前、トモの筋肉がさらにつき、使う事に重厚感が増してきた。馬体の緩さ、太め感などは一切なく、１週前の時点で仕上がっているほど。状態は申し分ない。