中古カメラにも競り市があった!意外な高値に驚きの連続
10 Photos魚の競り市はご存知でも、中古カメラにも競りがあるのをご存知の方は少ないだろう。
2018年3月某日、中古カメラの買い取り専門店の光陽商事が主催する業者向けの中古カメラ競り市「第194回東京カメラ交換会」が千代田区にある東京写真材料商業協同組合で行われた。約400点のカメラ、レンズ等が競りに出され、中には意外な高値をつけたものもあった。
中古カメラにも競り市があった!意外な高値に驚きの連続
10 Photos魚の競り市はご存知でも、中古カメラにも競りがあるのをご存知の方は少ないだろう。
2018年3月某日、中古カメラの買い取り専門店の光陽商事が主催する業者向けの中古カメラ競り市「第194回東京カメラ交換会」が千代田区にある東京写真材料商業協同組合で行われた。約400点のカメラ、レンズ等が競りに出され、中には意外な高値をつけたものもあった。
今回、光陽商事の西野光一社長に案内されて普段、一般の方は絶対見ることが出来ないカメラの競り市を取材させて頂く機会を得た。このカメラ交換会は光陽商事が主催するようになってから12年間毎年、年に4回行われている。
売り主は4社で計400点近いカメラ・レンズを約30社の業者が競り落とす。
競りのルールは振りやとよばれる売り主が商品の売りたい価格を宣言すると、買う側が瞬時に買いたい価格を手を上げながら言って購入の意志を示す。ライバルがいなければ落札だが、何社が競合した場合はそこから競っていき、一番高い価格を言った業者が落札する、一般的な競りの流れとほぼ一緒だ。
11時に開場され、各業者がひとつひとつの商品を下見していく。競りの本番は12時からスタートし、約2時間ほどですべての商品が落札される。
約400点のカメラ・レンズが並ぶ。壮観だ。
今回の競りの目玉は高性能で希少なAPO-LANTHAR105mmF4.5のレンズが着いたフォクトレンダーの「BESSA II(ベッサ2)」。こんなに綺麗な状態のものはなかなかお目にかかれないそうだ。
キヤノンの50mmF0.95のMマウント改造されたもの。これもなかなか貴重な1品
いよいよ12時になり競りがスタート。この道20年以上のキャリアの光陽商事の大竹専務が振りやを務めると一つの商品で10秒もかからず売れていく。
他の会社の振りやもベテランぞろいであっという間に商品を売っていくが、なかなか価格をあげられずに苦戦していた。しかし大竹専務は価格を宣言してからの「間」が絶妙なのだ。ほぼ思い通りの価格で落札してもらうことに成功していた。
西野社長は「大竹専務は今、中古カメラの振りやとしては日本一」だと語っていた。
(競りの様子の動画を公開中!下のリンクから動画へ)
今回の競りで意外な高値だったものはフィルム撮影用のコンパクトカメラ。デジタルカメラ全盛のこの時代にはもう価値がないのかと思いきや、ほとんどのコンパクトカメラが2万円~7万円前後の価格で次々に落札されていた。
なかでもミノルタのTC-1はボディの作りが金属で非常に壊れにくく人気が衰えず、いまだに4~6万円前後で業者が買う品だという。
デジタルカメラは発売から年数が経つとほとんど価値がなくなっていくらしく、意外とデジタルカメラはあまり高値では売れていなかった。コレクション的なもののほうが価値が高いようで、前述の「BESSA II(ベッサ2)」、キヤノンの50mmF0.95のMマウント改造のものなど貴重な品が数十万円単位で次々に落札されていた。
今回開催された交換会ではすべての商品の売上が約1500万円になったそうで、これは近年の開催では大きい売上で大成功だったと西野社長。カメラ人気もまだまだ続きそうだと再認識した今回の取材だった。
(競りの様子の動画はこちら↓↓↓)