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「生・彩・光・香を感じて」第３回

「生・彩・光・香を感じて」第３回

42 Photos

日刊ゲンダイ・飯塚カメラマンによる花・風景写真「生・彩・光・香を感じて」連載第３弾。

青春を謳歌する事も出来ず第二次世界大戦時、ユダヤ人強制収容所で命を落とした少女の名が付けられた一輪の薔薇（スプニール・ドゥ・アンネフランク）と、多彩な交配種の薔薇をご覧下さい。

「生・彩・光・香を感じて」第３回

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日刊ゲンダイ・飯塚カメラマンによる花・風景写真「生・彩・光・香を感じて」連載第３弾。

薔薇もチューリップ同様、多くの交配種があり著名人の名前がよくつけられます。私もまだ勉強不足で名付けられた薔薇の多くを知りえませんが、ある一輪の薔薇に深い感銘を受けました。
その薔薇の名は、スプニール・ドゥ・アンネフランク。
みなさんも「アンネ・フランク」と聞いてすぐおわかりでしょうか？
アンネの日記で知られたアンネ・フランクの事です。
この日記は多くの言語に翻訳され数千万部を超える世界的ベストセラーになりました。
私は小学校高学年の時アンネの日記と出会い、深い感銘を受けました。報道カメラマンとして、また花等の撮影をライフワークとしている今、薔薇の交配種としてこの世に蘇った「アンネ・フランク」を私の連載で皆様に知ってもらう事が出来て、とても嬉しく思います。
アンネの死後７０年以上経ちましたが、彼女の願いは未だ叶わず、世界のどこかで内乱、紛争が絶えません。
この淡いオレンジ色の美しいグラデーションの薔薇に平和の願いが込められている事、皆様に伝わったら幸いです。

その他にも多くの交配種の薔薇の写真をお楽しみ下さい。

＊写真はスプニール・ドゥ・アンネフランク
（１９６０年/ベルギー）　　旧古河庭園にて

＊旧古河庭園の花説明より引用
「愛と平和への祈りが込められたアンネ・フランクの形見の薔薇です。」

スプニール・ドゥ・アンネフランク
（１９６０年/ベルギー）
旧古河庭園にて

国立市で育てている「アンネのバラ」は平成12年（2000年）、「国立市平和都市宣言」を制定した際の記念植樹として、くにたち郷土文化館に3本の苗木を植えました。これは、ホロコースト記念館(福山市)の「スモールハンズ」の子どもたちが接木で育てたものを、ホロコースト教育資料センター(新宿区)の「小さなつばさ」の子どもたちが仲介して届けてくれたものです。
その後、平成15年には市民ボランティアグループ「アンネのバラ21」から18本の苗木の寄贈を受け、市内の小中学校、市役所、図書館などに植樹しました。
国立市役所の西側広場には、毎年５月になると「平和祈念の像」を見守るように、「アンネのバラ」が美しく咲き誇ります。
平和を象徴する「アンネのバラ」が、くにたちのまちいっぱいに咲き広がるようにとの思いを込めて、大切に育てています。

＊国立市役所「平和祈念の像」のアンネのバラにて