お家で一緒に暮らしている猫さんの体調が悪くなってしまったら、皆さんすぐに動物病院を
受診されると思います。
そこで診察や検査してもらえば体調不良のすべての原因がわかるかといえば決してそうではありません。
今回は病院では発見できなかった不調の原因についてご紹介します。

２０２１年１月の半ばにたまゆらに来たユシロウくん。
最初は元気いっぱいだったのですが、だんだんと目ヤニが増え、しまいには目が真っ赤に腫れ上がって目ヤニで目が開かないくらいまでになってしまいました。
病院でいただいたお薬をつけても一向に良くなりません。他の症状がないことから猫風邪でもなさそうです。

そこでふと思い出したことがありました。

私の愛猫が１０年ほど前にぜんそくになってしまい、病院に週２〜３回通って治療をしていました。
午前中に猫さんを病院へ預け、夕方迎えに行く生活は猫にも人にも負担が大きく、家に帰ってくると疲れてぐったり寝てしまう猫さん。
これがいつまで続くのか…先生にうかがっても先生にも分かるはずはなくただただ通い続けていました。

それが気がつくと、いつの間にかすっかり症状が出なくなっていたのです。
治療をやめても再発する気配はなく、そこから一度もぜんそくで病院にはかかっていません。
後で気がついたのですが、そのタイミングでちょうど猫トイレの砂の種類を変えており、前に使っていた砂がぜんそくの原因となってたようでした。

動物病院では診察で生活環境まで詳しく聞かれることはなく、たまたま砂を変えていなかったらどうなっていたんだろうと怖かったのを覚えています。

そこで、もしかしたらユシロウくんも猫砂が原因なのではないかと全てのトイレの砂を変えてみたところ、なんと翌日にはお目々パッチリ、さらには数日で綺麗に治ってしまったのです。
かかりつけの先生もびっくりの回復具合でした。

他にも猫さんの下痢が止まらない原因がフードストッカーだったという話を聞いたこともあります。
猫の食器はマメに洗っていても、ドライフードをフードストッカーに移し替えて使っている方がストッカーや計量スプーンを洗っていかなかったためにフードの油が付いて酸化し、下痢の原因になっていたというのです。

動物病院でそこまで聞き取りをしてくれるところは少ないと思います。
自分たちで不調の原因に気がつくというのも難しい話ではありますが、猫さんが不調になった際には、特に治療してもなかなか効果の出ないときには生活そのものに原因があるかもしれないと、考えを巡らせていただければ幸いです。

文・今場奈々子（たまゆら店長）

保護猫カフェたまゆら
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