お家体験中のフナ&ゆら(前編)~第35回~
11 Photos里親募集型の保護猫カフェをご存知ですか?
そこは、様々な事情で保護された猫たちが『ずっとの家族』との出会いを待っている場所。
東京の下町、人形町にある「保護猫カフェたまゆら」
ここには伊豆諸島の御蔵島から来た元ノネコたちが暮らしています。
今回はいま店長の家で預かっている猫さんについてのお話です。
お家体験中のフナ&ゆら(前編)~第35回~
11 Photos里親募集型の保護猫カフェをご存知ですか?
そこは、様々な事情で保護された猫たちが『ずっとの家族』との出会いを待っている場所。
東京の下町、人形町にある「保護猫カフェたまゆら」
ここには伊豆諸島の御蔵島から来た元ノネコたちが暮らしています。
今回はいま店長の家で預かっている猫さんについてのお話です。
推定10歳のフナさん。
たまゆらに来て1年ちょっと経ちました。
一緒に来た同期の4匹は既に卒業し、フナさんはマイペースにずっとのお家とのご縁を待ち続けています。
どちらかというと猫より人が好きなタイプで、営業中は基本的に一人でお昼寝しつつ甘えたくなると人のそばに寄り添ったり、時には膝の上に乗ってきたり。
一度お膝の上に乗ると降りようとせず、もうお帰りになるので降ろそうとしてフナさんに怒られるお客様もいらっしゃるくらいです。
胃腸が弱くて獣医師から指定されたフードでないとお腹を壊してしまうフナさん。
大好きなウェットフードもあげることが出来ず、気の毒に思っていました。
そんなフナさん、なぜかキジトラのサっちゃんにいじめられてしまうので、これまでお部屋を分けて暮らしていました。
でも今回バックルームをホテルたまゆらとして使用することになったため、サっちゃんをフロアに移動し、その間フナさんを店長宅で預かることにしたのです。
フナさんなら環境慣れも早そうだし、あまり猫好きでないフナさんには店長宅はちょうど良い息抜きになるかな、と思ったのもあります。
同じく推定10歳前後のゆらちゃん。
たまゆらに来て半年ちょっと。
こちらもフナさんと同じくどちらかというと猫より人が好きで、お客様がいらっしゃるとそそくさと寄り添いナデナデを要求します。
たまゆらに来た直後から大病が続いてたくさん大変な思いもしましたが、全てを淡々と乗り越えようやく落ち着いてきたと思っていた矢先、今度は急激に腎臓の値が悪化して腎不全と診断されてしまいました。
4日間病院に通って半日の点滴治療を受けたり、その後もたまゆらでの1日おきの皮下点滴を文句も言わず頑張っていましたが、思うように数値が改善しません。
もしかして、もっとしっかりごはんを食べたら数値に改善がみられるのではないかということで、集団生活のたまゆらではなく、我が家に連れて帰ることで好きな時に好きなだけごはんを食べてもらい、数値がどう変化するか見る作戦になりました。
そうして我が家に来たフナさんとゆらちゃん。
フナさんの方が一週間早く来たので、ちょっと久しぶりのご対面です。
フナさんもゆらちゃんも流石の落ち着きようでしたが、やはり緊張はしていたのでしょう。最初の数日はあまりごはんを食べませんでした。
とはいえ、たまゆらに居る時もどちらかと言うと小食で気分によっては全然食べないこともあるので、環境が変わったせいなのかどうかがイマイチ分かりづらかったです。
それが家に来て3日くらい経った頃から少しずつ変わってくるのですが、長くなってしまったので次回に続きます。
来週はふたりのお家での生活をお届けします。
文・今場奈々子(たまゆら店長)
保護猫カフェたまゆら
営業時間
平日 13時~16時 17時~20時
土日祝 13時~19時(最終受付はクローズ40分前)
定休日:毎週火曜
東京都中央区日本橋人形町2-7-2 大江戸アクセス3階
TEL:070-8509-5639