鉄・路をゆく第39回~全線復旧目指す南阿蘇鉄道高森線
20 Photos南阿蘇鉄道高森線はJR豊肥本線立野駅から南阿蘇村の高森駅を結び、阿蘇山と外輪山に挟まれた南郷谷を走る、全長17.7キロの単線非電化の第三セクター鉄道。2016年4月に発生した熊本地震により、第一白川橋梁をはじめとする鉄道施設への被害により全線が不通となった。地震から3か月後の7月31日に中松駅ー高森駅間は復旧し運転を再開したが、現在も日中は3往復の運転本数にとどまっている。
不通区間は2023年夏を目途に復旧すべく、現在全力で取り組んでいる。
鉄・路をゆく第39回~全線復旧目指す南阿蘇鉄道高森線
20 Photos南阿蘇鉄道高森線はJR豊肥本線立野駅から南阿蘇村の高森駅を結び、阿蘇山と外輪山に挟まれた南郷谷を走る、全長17.7キロの単線非電化の第三セクター鉄道。2016年4月に発生した熊本地震により、第一白川橋梁をはじめとする鉄道施設への被害により全線が不通となった。地震から3か月後の7月31日に中松駅ー高森駅間は復旧し運転を再開したが、現在も日中は3往復の運転本数にとどまっている。
不通区間は2023年夏を目途に復旧すべく、現在全力で取り組んでいる。
2016年4月に発生した熊本地震により全線が被害を受けた南阿蘇鉄道高森線。特に被害が寛大だった立野駅ー中松駅間は2023年夏を目途に復旧工事が進んでいる
途中の折り返し駅となっている中松駅駅舎外観
ホーム側から見た中松駅駅舎
中松駅ホームから不通区間の立野方面を望む。中松駅は線内で唯一交換(列車行き違い)設備を持つ駅となっている
駅舎内に掲示されている時刻表。現在は日中3往復の運転となっている。時刻表の左には運賃表が掲示されているが、不通区間にはバツ印がされている
駅舎内には「ひみつ基地ゴン」というカフェが土日限定で営業しており、店主のコレクションである特撮ロボットコレクションが飾られている
中松駅駅舎内お手洗いに置かれた、地球人へむけた利用啓発ポスター
ホームから南郷谷の南側を望む。地震による山肌崩落個所が今もまだ見える
中松駅に停車中のMT-2000A形気動車。1986年2月製造の気動車で、一度改修工事が行われたが、約36年走行していることとなる。南阿蘇鉄道はこの車両を含め計3両の気動車と、トロッコ列車を所有している
気動車の車内は初詣列車として南鉄神社が置かれており、常に阿蘇五岳を望みながらお祈りすることができる、ユニークな空間
南鉄神社ではおみくじ(100円)を引くことができ、その名も「南鉄みくじ」
おみくじ内容は鉄道信号を模した鉄道員(ぽっぽや)仕様。運勢は「手信号で出発」
中松駅ー阿蘇白川駅間車窓から見える、明神池名水公園と背後の阿蘇五岳。南阿蘇鉄道高森線が走る南阿蘇村は名水で有名な地で多くの湧水群がある
終点の高森駅に停車する気動車
終点の高森駅に停車するMT-2000A形気動車
高森駅は南阿蘇鉄道の終着駅であり、南阿蘇鉄道の本社が置かれている。駅終端部には車庫や修繕庫も併設されている
八角形の時計台を持つユニークなつくりの高森駅駅舎外観。しかしながら、高森駅再開発構想により新たな駅舎へと生まれ変わるため、この駅舎が見られるのもあとわずか
高森駅駅舎内は土産物を販売するスペースが占めている
ホーム側から見た高森駅駅舎
高森駅駅舎のホーム側には、「ONE PIECE熊本復興プロジェクト」の一環として、全線復旧への願いが綴られたメッセージボードが設置されている。現在は2023年夏の全線再開をめざして復旧工事が進んでいる