~鉄・路をゆく~第5回【開業90周年 紀州鉄道線】
33 Photos紀州鉄道紀州鉄道線は、JR紀勢本線御坊駅と西御坊駅を1両編成の気動車が1日約20往復している、営業キロ2.7kmのローカル線。
前身の御坊臨港鉄道から数え、今年で90周年を迎えた歴史ある鉄道。また地域の足として重要な役割を担っている鉄道である。
途中駅の学門駅の入場券は学業のお守りとして、特に受験シーズンには縁起きっぷとして購入されている。
~鉄・路をゆく~第5回【開業90周年 紀州鉄道線】
33 Photos紀州鉄道紀州鉄道線は、JR紀勢本線御坊駅と西御坊駅を1両編成の気動車が1日約20往復している、営業キロ2.7kmのローカル線。
前身の御坊臨港鉄道から数え、今年で90周年を迎えた歴史ある鉄道。また地域の足として重要な役割を担っている鉄道である。
途中駅の学門駅の入場券は学業のお守りとして、特に受験シーズンには縁起きっぷとして購入されている。
起点となるJR紀勢本線御坊駅。外観に紀州鉄道の駅である掲示物は見当たらない。
駅内のみどりの窓口横に置かれた、紀州鉄道の案内。
利用者は「紀州鉄道に乗ります!」と改札係員に伝える。
紀州鉄道は御坊駅0番線から発車。
奥には113系2000番台が見える。
左が0番線紀州鉄道。右はJR紀勢本線1番線大阪・和歌山方面のホーム。
紀州鉄道線の主力、SK301。
元信楽高原鉄道SKR205号車。2016年1月31日から運用に就いている。
ヘッドマークは90周年記念デザイン。
前後でデザインがカラーリングが異なる、90周年ヘッドマーク。
車内は向い合せ席(ボックスシート)と横並び席(ロングシート)の組み合わせ。
運賃は、JR御坊駅~終点西御坊駅まで乗り通しても180円!
唯一の駅員常駐駅紀伊御坊駅で購入できる紀州鉄道グッズ。
きてガチャ推しのようです。
まずは終点西御坊駅まで乗り通し。西御坊駅北側の踏切より。
駅改改札窓口。2018年6月1日から8月27日までは、土曜・日曜・祝日のみ朝6時から11時までの営業し、9月1日からは完全無人駅となるとのこと。
駅舎内には紀州鉄道線の昔写真が飾られている。天井はなんとなく低い。
西御坊駅終端。手前に伸びるレールは、かつての終着駅日高川駅への線路。
1989年(平成元年)4月1日廃止された。
現在でも住宅の裏側に線路が残っている。
日高川駅へ向かう途中には、当時使用されていた腕木式信号機も残っている。
遮断棒やレールは撤去され舗装されたが、踏切はそのままの状態で放置。
かつての終点日高川駅。果ててはいるがホームの面影はとどめている。
残されているのは、奥の日高川港湾が整備された際に復活する可能性があることと、レールパーク化構想があること。果たして実現するのだろうか…
構内には水路を跨ぐところもあったが、枕木は朽ち果てている。
途中駅を見てみましょう。西御坊駅の次の駅「市役所前駅」
ホームからは終点の西御坊駅が見える。
駅手前の踏切からは、新緑の中を走ってくる気動車が見られる。撮影するなら、午前中~正午ぐらいが順光できれいに撮影できる。(この写真は15時半ごろ)
紀州鉄道線唯一の駅員配置駅である紀伊御坊駅。定期券や紀州鉄道グッズはこの駅で購入できる。
御坊駅方面からホームを望む。かつては行き違いのできる駅であることがわかる構造が見て取れる。
側線には休車中のキテツ2型と、SR205型が見える。
今や絶滅危惧種種の硬券乗車券。この紀伊御坊駅窓口できっぷを頼むと硬券で渡されます。
紀伊御坊駅以外はすべて車内清算。
駅北側にはかつて走っていたキハ600形(603号機)が。以前は駅そばの留置線に放置されていたが、近くの本町商店街振興組合が譲り受け、空き地にレールを敷き移設された。
飲食店が2店入っている。
キハ600形についての説明版。紀州鉄道線といえばこのキハ600形のイメージが思い浮かぶ撮影者です。
本町商店街マップの下には歴代の主力車両の写真が。愛されているのだなと。
最後は御坊駅と紀伊御坊駅の間にある学門駅。
和歌山県立日高高等学校・附属中学校の裏門があることから、その名がついた。
元は中学前駅だったが1941年(昭和20年)廃止となり、1979年(昭和54年)8月10日に学門駅が開業。
ちなみに学業縁起物としてこの学門駅の入場券が受験シーズンに人気となっている。(購入は紀伊御坊駅)
ホーム先端には学問地蔵が設置されている。
ちなみにこちらは学「門」ではなく学「問」と書く。
ホームギリギリの幅だが、拝むことができる。