一緒に暮らすうえでの心構え~第47回~
8 Photos里親募集型の保護猫カフェをご存知ですか?
そこは、様々な事情で保護された猫たちが『ずっとの家族』との出会いを待っている場所。
東京の下町、人形町にある「保護猫カフェたまゆら」
ここには伊豆諸島の御蔵島から来た元ノネコたちが暮らしています。
今回は猫さんと暮らすうえでの心構えのお話です。
一緒に暮らすうえでの心構え~第47回~
8 Photos里親募集型の保護猫カフェをご存知ですか?
そこは、様々な事情で保護された猫たちが『ずっとの家族』との出会いを待っている場所。
東京の下町、人形町にある「保護猫カフェたまゆら」
ここには伊豆諸島の御蔵島から来た元ノネコたちが暮らしています。
今回は猫さんと暮らすうえでの心構えのお話です。
2022年1月に預かりボランティアさんのお家からきたオバナイくん。
この度、預かりさんのお家へ帰ることになりました。
オバナイくんの預かりをされていた方は、彼をお家の子にしてもいいと思いながら一緒に暮らしていたそうです。
その気持ちが伝わっていたのか、オバナイくんはたまゆらにどうしても馴染むことが出来ませんでした。
だいぶ前の話ですが、同じように家の子にしてもいいけど、もしかしたらもっと良いご縁が見つかるかも、とたまゆらに入居した猫さんがいました。
その時も猫さんがハンガーストライキをしてしまい、シャーシャーなのでほとんど強制給餌も出来ず、他の猫と馴染むこともなく、結果急な絶食からの肝機能障害を起こして元のお家に戻り、お家の子になったらごはんを食べられるようになったという事がありました。
我が家に1年半ほど滞在していたぎんちゃんも、私たち家族が「もううちの子でもいいよね」と思いながら接していたせいか、元々たまゆらで暮らしていた猫だったにも関わらず、事情でたまゆらに連れてきても全く馴染めなかった過去があります。
この経験で、それまで一緒に暮らしていた人がどういう気持ちで猫に接しているかは、猫さんにとてもよく伝わるのだとつくづく実感しました。
逆に言うと、里親希望者さんのお家にトライアルに出た猫さんも「もううちの子だよ」という気持ちを強く持ってもらうと、早くお家に慣れることができるのではないでしょうか。
思えば、トライアル前ひっそり心配していた猫さんが全然何の問題もなくトライアル終了した事があったのですが、その時の里親さんは早々に新しい名前で呼んでいたと後から伺い、それくらいの強いお気持ちと思い入れで迎えていただいたから、猫さんも不安になることなくお家に馴染むことが出来たのかな、と思いました。
猫という生き物は自由で気ままでマイペースなように思われがちですが、思いのほか人の気持ちに寄り添ってくれると感じています。
「新しく猫さんを迎えられた方はどうか」、「うちよりももっと良い家があるのではないか」ではなく「今日からここがずっとのお家だよ」という気持ちで接してあげてください。
文・今場奈々子(たまゆら店長)
保護猫カフェたまゆら
営業時間
平日 13時~16時 17時~20時
土日祝 13時~19時(最終受付はクローズ40分前)
定休日:毎週火曜
東京都中央区日本橋人形町2-7-2 大江戸アクセス3階
TEL:070-8509-5639