猫の医療費~第49回~
10 Photos里親募集型の保護猫カフェをご存知ですか?
そこは、様々な事情で保護された猫たちが『ずっとの家族』との出会いを待っている場所。
東京の下町、人形町にある「保護猫カフェたまゆら」
ここには伊豆諸島の御蔵島から来た元ノネコたちが暮らしています。
今回は大きな病気をした時の医療費のお話です。
猫の医療費~第49回~
10 Photos里親募集型の保護猫カフェをご存知ですか?
そこは、様々な事情で保護された猫たちが『ずっとの家族』との出会いを待っている場所。
東京の下町、人形町にある「保護猫カフェたまゆら」
ここには伊豆諸島の御蔵島から来た元ノネコたちが暮らしています。
今回は大きな病気をした時の医療費のお話です。
里親検討中の方に、猫さんとの暮らしには幾らくらいかかるものなのかを聞かれることがあります。
そういう時には必ずかかるフードやトイレ砂、ワクチンや健康診断などのお話しをさせていただくのですが、それにプラスして忘れてはいけないのが猫さんが大きな病気になってしまった時の事。
人と違って皆保険ではないので、医療費にびっくりされる方もいらっしゃるかもしれません。
ご参考までに、アッシュとゆらちゃんの医療費を簡単にご紹介します。
アッシュは糖尿病とてんかん、難治性口内炎の治療中です。
糖尿病は朝夜のインスリン注射が必要で、インスリンと注射針合わせて月に約15,000円。
アッシュはインスリンが効きづらく、通常の猫さんよりはるかに多い投薬量なので金額もかなりのものになってしまっています。
てんかんは投薬のみでお薬代が月に約750円。
難治性口内炎は昨年全顎抜歯をして、その時の費用は約200,000円でした。
それでも炎症は治まりきらず、現在は1日一回の投薬をしていて、薬代が月に4,000円くらいです。
今は症状が落ち着いていてほぼ薬代だけで済んでいますが、病気が発覚した際には検査代やインスリン量を決定するためのマメな通院、定期的な診察もあり、その度に数万円ずつかかっていました。
ゆらちゃんは、たまゆらに来てすぐに体調をくずし入院。
1週間後に入院先の動物病院から連絡があり、状態がどんどん悪化していくので二次診療を受診するよう言われました。
二次診療での診察、検査代で約90,000円。この時はこれで原因が分かって回復したのでこれ以上かかりませんでしたが、もし内視鏡など必要になれば、さらに10万円以上はかかります。
入院費は知り合いの病院で保護猫価格にしていただいたのでお家の猫さんの金額が分からず、ここでは省略させていただきます。
そしてアッシュと同じ難治性口内炎での全顎抜歯で
約230,000円。
それでもまだ炎症が治まらず週に1回レーザー治療を受けていて、毎回約80,000円の治療費がかかっていました。
今はこちらはお休みしています。
さらに昨年末にリンパ腫が発覚し、今年から抗がん剤治療が始まりました。
毎回の検査費と治療費で、初月は約130,000円、翌月も約120,000円ほどかかっています。
ゆらちゃんは幸いお薬が効いて状態が落ち着いていますが、例えば手術が必要だったり放射線治療が必要だったりする子はもっともっと多額の治療費がかかるでしょう。
その他にも慢性鼻炎でしょっちゅう苦しくなってしまって、その度に通院していました。
アッシュやゆらちゃんのようにいくつもの病気を抱えてしまう子はそう多くはないと思いますが、この中の一つでも罹患してしまうとそれなりの額を覚悟しなくてはなりません。
猫さんが病気になってしまった時、どこまで治療をするかは飼い主さんの選択になります。
猫さんに何かあった時、金銭的な理由で治療を諦めるというのは後々まで後悔が残るのではないでしょうか。
例えばペット保険に加入するのも良いかと思いますし、たまゆらでもショウくんみたいに2年間ワクチン以外で病院のお世話にならないような猫さんもいるので、保険には入らず猫貯金をされるのも手です。
これから猫さんを迎えようと思っている方、既にお家に迎えた方も猫さんの医療費についてはぜひ備えていただければと思います。
文・今場奈々子(たまゆら店長)
保護猫カフェたまゆら
営業時間
平日 13時~16時 17時~20時
土日祝 13時~19時(最終受付はクローズ40分前)
定休日:毎週火曜
東京都中央区日本橋人形町2-7-2 大江戸アクセス3階
TEL:070-8509-5639