茶々卒業しました~第68回~
11 Photos里親募集型の保護猫カフェをご存知ですか?
そこは、様々な事情で保護された猫たちが『ずっとの家族』との出会いを待っている場所。
東京の下町、人形町にある「保護猫カフェたまゆら」
ここには伊豆諸島の御蔵島から来た元ノネコたちが暮らしています。
今回は卒業した茶々のお話しです。
茶々卒業しました~第68回~
11 Photos里親募集型の保護猫カフェをご存知ですか?
そこは、様々な事情で保護された猫たちが『ずっとの家族』との出会いを待っている場所。
東京の下町、人形町にある「保護猫カフェたまゆら」
ここには伊豆諸島の御蔵島から来た元ノネコたちが暮らしています。
今回は卒業した茶々のお話しです。
茶々は2021年7月にたまゆらにやってきました。
保護主さんのお家に居た時は人が大好きで、歩くと足元を付きまとって危ないくらいだったり、とにかくおもちゃで遊んで欲しかったりする子だったそう。
きっと人が多いたまゆらの方が楽しく過ごせるのではとおっしゃっていました。
来たばかりの頃はまだ子供だったこともあって無邪気で同期とも楽しく遊んでいた茶々ですが、たまゆらでの滞在が長くなるにつれ、とても人懐っこかった茶々がだんだんと人に対しても塩対応になっていて、さらには他の猫とケンカしてしまいフリーにしておくのが厳しい状況に。
そこで、バックルームが空いたタイミングでお隣の部屋に移動させることにしました。
バックルームに移った子あるあるなのですが、あの塩対応はなんだったんだというくらい訪れるお客様に甘えっ子になった茶々。
そして、今までは猫好きな猫かと思っていましたが、案外一人っ子でも大丈夫なように見えました。
そんな茶々にお声を掛けてくれたのは、たまゆらオープン当初から通ってくださっている方でした。
ちょうどペット可の住宅にお引越しをされて猫さんのお迎えを検討しているタイミングだったとのこと。
バックルームで茶々に会った際に、フロアで見るのとは全く違う甘えっぷりにびっくりされていた里親さん、一気に茶々が気になるようになったとのことでした。
たまゆらに限ったことなのかは分からないですが、なんでこの子がなかなかお声掛からないんだろうと思うような時は、どなたかと強力にご縁が繋がっているにも関わらず将来の里親さんが今は迎えられない状況だったりすることがよくあります。
茶々が営業時間外に私には甘えるのに営業中のフロアでは塩対応だったのも、他の方から声がかからないようにしていたのかしら、なんて思ってしまいます。
本当のことは茶々にしか分からないのですが。
みなさまから卒業のお持たせをいただいた茶々。
いつも本当に里親さんがびっくりされるくらいお気持ちをちょうだいしております。
本当にありがとうございます。
お家に着いた茶々。
見知った顔もいないしさすがに少しは緊張するかなと思ったら、全く物おじせずお家の探検を始めました。
猫さんの性格にもよりますが、トライアル前に里親希望者さんと充分に交流を深めていると初めから緊張しないケースが多いように思います。
なのでトライアルが決まった里親さんには、猫さんが実際にお家に来るまでたくさんその子に会いに来てほしいとお願いするようになりました。
その後の茶々は、トライアル初日からおもちゃで遊び、ゴロゴロ言いながらお家の方について歩き、夜は数時間ほど里親さんの枕元で寝ていたとのこと。
あまりの馴染み度合いにびっくりです。
逆に甘えん坊過ぎるのを心配されるくらいでしたが、恐らく一人っ子で可愛がってもらえる環境に興奮しているだけかと思います、とお伝えし様子を見ていただきました。
トライアル中、とても細やかに様子を見てお伝えいただいていましたが、私から見れば全然心配になることはなく、そしてトライアル終了時には里親さんの方からも「問題ないです」と仰っていただき、正式譲渡になりました。
茶々の新しい名前はるんくんです。
毎日ルンルン気分を振りまいているので「るん」くん、という涙が出るほど嬉しい由来でした。
卒業おめでとう、るんくん。末永くずっとお幸せにね!
文・今場奈々子(たまゆら店長)
営業時間
平日 13時~16時 17時~20時
土日祝 13時~18時(最終受付はクローズ40分前)
定休日:毎週火曜
東京都中央区日本橋人形町2-7-2 大江戸アクセス3階
TEL:070-8509-5639