マキさん卒業しました~第72回~
11 Photos里親募集型の保護猫カフェをご存知ですか?
そこは、様々な事情で保護された猫たちが『ずっとの家族』との出会いを待っている場所。
東京の下町、人形町にある「保護猫カフェたまゆら」
ここには伊豆諸島の御蔵島から来た元ノネコたちが暮らしています。
今回は昨年卒業したマキさんのお話しです。
マキさん卒業しました~第72回~
11 Photos里親募集型の保護猫カフェをご存知ですか?
そこは、様々な事情で保護された猫たちが『ずっとの家族』との出会いを待っている場所。
東京の下町、人形町にある「保護猫カフェたまゆら」
ここには伊豆諸島の御蔵島から来た元ノネコたちが暮らしています。
今回は昨年卒業したマキさんのお話しです。
マキさんは2022年1月にたまゆらに来ました。
一緒に来た同期の子たちがどんどん人馴れしていく中、ひとりいつまでも緊張が解けず人馴れする気配を見せなかった猫さんです。
フロアデビューしたあとも基本的にキッチンの上に引き籠り、営業中に下に降りてくることはほとんどありませんでした。
人馴れしていない猫は猫好きのことが多々あるのですが、マキさんはどうも猫も苦手な様子。
ビクビクしているからか、いたずらっ子たちの標的になってしまいフロアで安心して過ごすことが出来ず、しばらく店長宅に滞在していたこともありました。
一度目の滞在ではまだ触れるようにならなかったマキさん。
それでも一般家庭で暮らすことで、少し人に対して信頼感を持ってくれたのかもしれません。
いじめっ子が卒業したので一旦たまゆらに戻り、その頃から少しずつ触らせてくれるようになってきました。
…が、またも他の猫さんからいじめられるようになり、健康面の心配から再び店長宅へ避難させることにしたのです。
前回滞在した時のことを覚えていたのでしょうか。
安心できる場所に来た安堵からか、なんと抱っこできるだけでなく自らお膝に乗ってくるようになりました。
その頃には撫で放題撫でられる子になっていたので「あらあら、お膝にも乗るようになったのね」なんて思っていましたが、今こうして改めてたまゆらに来た当初のマキさんの事を思うと、なんという変化だろうとびっくりします。
最初はこのままずっと触れない子のままなのかな、なんて考えていたのが嘘のようです。
しばらく店長宅にいたマキさんですが、バックルームが空いて個室として使ってもらえる状況になったのでたまゆらに戻ってきました。
マキさんに会いにお客様がバックルームにいらっしゃると、誰のお膝でもすぐに乗ってしまうくらい人間大好きな猫さんになっていたマキさん。
里親希望者さんが、ホームページで気になってマキさんに会いに来ました、といらしたのはちょうどそんなタイミングでした。
初めて会っていただいたときから雰囲気がマキさんとピッタリだなと思っていた里親希望者さん、とんとん拍子に話は進み、会って1か月経たないうちにマキさんは新しいお家へ出発していました。
じっくり通って一緒に暮らす猫さんを決める方が多いたまゆらでは珍しいパターンです。
いただいたお持たせとともに新しいお家へ出発しました。
いつも皆さまありがとうございます。
新居に到着したマキさん。
てっきり緊張しきって固まるかと思っていたのですが、意外とお部屋の探検をしようとしています。
最終的にベッドの下に入ってしまったものの、おやつをあげたらちゃんと食べて、そのあとは里親希望者さんに抱っこされるまでになりました。
これはとてもスムーズにいきそうな予感です。
そして予想通りマキさんのトライアルはとてもスムーズでした。
お引越し当日からちゃんとごはんを食べて爪を研ぎ、おもちゃで遊んで里親さんのお隣で寝るというリラックスっぷり。
店長宅に来た時は夜鳴きしましたが、それもなかったそうです。
里親さんのお友達が遊びに来てくれた時はいきなりお友達のお膝に乗ってスリスリするという可愛いマキさん。
すっかりお家の子生活を満喫している様子で、なんの心配もなくトライアル終了しました。
新しいお名前はミクちゃん。
御蔵島出身だからということで、とても素敵なお名前をもらいました。
ずっとのお家おめでとう、ミクちゃん。
末永くいつまでもお幸せに!
文・今場奈々子(たまゆら店長)
営業時間
※ホームページにてご確認ください
平日 13時~16時 17時~20時
土日祝 13時~17時(最終受付はクローズ40分前)
定休日:毎週火曜
東京都中央区日本橋人形町2-7-2 大江戸アクセス3階
TEL:070-8509-5639