vol.3「サウナの入り方は、マネなくていい」
4 Photosサウナライターとして活動する川邊実穂がお届けする連載「サウナで、わたしはわたしになる」。3回目は「サウナの入り方は、マネなくていい(前準備、そしてサウナへ 編)」です。
vol.3「サウナの入り方は、マネなくていい」
4 Photosサウナライターとして活動する川邊実穂がお届けする連載「サウナで、わたしはわたしになる」。3回目は「サウナの入り方は、マネなくていい(前準備、そしてサウナへ 編)」です。
さて、以前皆さんにはサウナと仲良くなるための大切なコツをお伝えしました。
何だったか、覚えていますか?
そう、答えは“自分に素直になること”。
ここではサウナの基本的な入り方をお伝えしますが、
参考程度に捉えていただいて大丈夫。
何故ならば、従うべきはセオリーよりも、自分の感覚だからです。
今やサウナの入り方に関する情報は巷にあふれています。
ただ、一読してその通りにやってみても、戸惑うときもあると思うのです。
「もっと長くサウナに入る方が気持ちいいのに・・・」
「サウナって3セットじゃなくて、1セットだけじゃダメなの?」
最低限のマナーと、自身の安全の確保は大前提として、
サウナの”入り方”を守るのは義務ではないと私は思います。
サウナの中くらいは「こうあるべき」というルールから解放されて、身体の声に耳をすませ、自分を委ねてみる。それが“自分に素直になること”だと私は思います。
この感覚をぜひ、楽しんでみてください。
―Step0:サウナの準備はお気楽に
まずは持ち物の準備から。
「ごリラックスのととのい袋」に荷物を全部詰め込んで、サウナに行く日も
余裕があればこれから訪れる施設に何が用意されているのか、チェックするのが間違いないですが、面倒だったら下記を持っていくと安心です。
・サウナハット
・手ぬぐいタイプのタオル
(サウナ室用と身体を拭く用に2枚あると吉。私はサウナ宝来洲のtowelかmokuタオルを持っていきます)
・(髪が長い方は)ヘアゴム
・シャンプー、コンディショナー、ボディーソープのミニボトル
・化粧水等お風呂上がりに使っているもの
・小銭(ドライヤーが有料の時用に)
・濡れたタオルなどを入れる袋
そうは言っても基本マインドは、“お気楽に”。
もし忘れたとしても、レンタルできることが多いです。
あれもこれもと考えすぎず、荷物は身軽で大丈夫。
―Step1:サウナ前の身だしなみ
サウナに入る場合は、頭からつま先まで、全身をスッキリ綺麗にしましょう。
そしてサウナの熱さが苦手な方こそ、まずはお風呂に入って身体を温めるのもオススメです。特にぬるめの炭酸泉にゆっくり浸かると全身の血行が良くなり、サウナでの発汗も促されます。
―Step2:ちょっとした工夫が、同じサウナを別物にしてくれる
それでは、いざサウナへ。
ここまで色々準備をしてきましたが、ドアを開けた瞬間にやっぱりこう感じてしまうことってありますよね。
「わわ、あ、熱い・・・!」
そんな時は、自分にぴったりの温度を楽しめる場所=コンフォートゾーンを探してみましょう。
同じサウナも、別物に感じられます。
コンフォートゾーン①:座る位置は、ドアの近く
ドアの近くは風の通り道。
なぜなら人の出入りによって定期的にドアが開閉されるためです。
サウナ室を循環する新鮮な空気が、あなたの体感温度を下げてくれます。
コンフォートゾーン②:ストーブから離れ、1段目のベンチへ
熱い熱は上に滞留するので、座るベンチが高くなるほど体感温度も上がります。
なので、上段が熱い場合は1段目のベンチへ。
さらにストーブから離れた場所に座ると、熱をよりマイルドに感じられます。
コンフォートゾーン③: のぼせにくくなるちょっとした工夫を
さて、ここで問題です。
身体でのぼせやすい部位って、どこだと思いますか?
答えは“耳”です。
つまりサウナをじっくり楽しむためには、のぼせやすい耳を熱から守ってあげることもとても大切。
そこで登場するのがサウナハットなのです。
耳まですっぽり隠れる「ごリラックス 瞑想サウナハット」は、お気に入りアイテムの1つ
サウナハットは被るだけでも可愛らしいですが、実はとても機能的。
耳を熱から守るだけでなく、頭皮や髪の毛を乾燥から防ぐ意味でもオススメです。
コンフォートゾーン④:ハットとタオルの合わせ使い
またサウナハットにプラスして、タオルで目元から下を覆ってみてください。
鼻や口が熱から守られ、断然、呼吸がしやすくなると思います。
さらにタオルを軽く濡らしてみると冷却機能もプラスされ、より長くサウナを楽しめると思います。
「ここにいると気持ちいいな…」というコンフォートゾーンで自分なりのサウナを楽しむ(鳥取県「Nature Sauna」)
自分だけのコンフォートゾーンを見つけたら、6〜10分ほどじっくりと入ってみましょう。
「タオルの巻き方を変えてみるともっといい感じかも」
「TVがないサウナは落ち着くなぁ」
「慣れてきたから座る場所も変えてみよう」
そんな風に自分と対話を重ねながら、何が心地良いのか理解を深めてく。
サウナに我慢は不要なのです。
さて、身体は次第に温まってきましたか?
そろそろ水風呂に行ってみましょうか。
TOP写真:群馬県「THE FIVE RIVERS FINE GLAMPING SHIRASAWA」
2枚目写真:京都「蒸 -五箇サウナ-」