vol.10「1日遊べる、何度も来たくなる@お湯むすび」
15 Photosサウナライターとして活動する川邊実穂がお届けする連載「サウナで、わたしはわたしになる」。10回目は「1日遊べる、何度も来たくなる@お湯むすび」です。
vol.10「1日遊べる、何度も来たくなる@お湯むすび」
15 Photosサウナライターとして活動する川邊実穂がお届けする連載「サウナで、わたしはわたしになる」。10回目は「1日遊べる、何度も来たくなる@お湯むすび」です。

私・カワベにとって2024年は「ザ・カワちゃんさん」な一年だった。
コクヨで会社員をしながら、サウナの魅力を広げるために目覚ましい活動を続ける川田 直樹さん、通称「カワちゃん」さん。
5歳から(!)サウナに入り、サウナ愛好歴なんと35年(!!)という時間の厚みがあるだけでなく、一級建築士の資格を活かして全国のサウナ施設のプロデュースもしている。
そんなカワちゃんさんだからこそ知り得たサウナの新しい可能性をまとめた書籍が『シン・サウナ』。
大変光栄なことに私は本書のライターとして関わらせてもらいました。
想定の1.5倍ものボリュームになった(それでも泣く泣く削った)『シン・サウナ』は、2025年3月26日に産声をあげ、全国の読者の皆さんに今も届き続けています。
ここからがカワちゃんさんのアメイジングなところで、発売イベントを3日連続で企画・実施(どういうことすごすぎぃ)。
「世界のKonMari」さんの旦那様・川原さんとの対談「捨てる×サウナで見つける自分らしい生き方」@マルイや、ミュージシャンのYO―KINGさん、東京喫茶研究所の難波さんとの対談「純喫茶×サウナ 好きを軸にしたこれからの新しい生き方とは」まで。
そして今回私がお声掛けをいただいたのが茨城県の「常総ONSEN&SAUNA お湯むすび」(以下、お湯むすび)で開催された1日がかりのイベントの第一部、 TSUTAYA BOOKSTORE 常総インターチェンジ(以下、TSUTAYA)での対談でした。
ここ、とっても珍しいと思うのですがお湯むすびにTSUTAYAのみならず道の駅が隣接しています。
「道の駅 常総」はなんと日本で最も来場者数が多く、年間200万人ものお客さまが訪れるそう。
実際、駐車場は早朝時点でほぼ満車の勢いで、ナンバーも茨城だけでなく、埼玉、神奈川と多岐に渡ります。
お土産売り場は市場のように賑やかなアナウンスが飛び交い、メロンパン屋さんは長蛇の列(茨城県はメロンの生産量日本一)、この道の駅だけでも1日遊べそうな勢い。


イベントの第一部はこの道の駅の隣にあるTSUTAYAさんで開催されたのですが…
もうね〜〜〜この TSUTAYAさん最高ですほんと。
近所にあったらまず週1で来たくて、平日ふらりと入ったはずが気づいたら1時間くらい経っていた現象が恒常的に起きるだろうとんでも蔵書量。
「本の海」って言葉が似合います。このまま溺れてしまいたい。
スタバもあるし、茨城を中心に展開されるパン屋さん「夢工房 粉とクリーム」(そう、粉とクリームがあればなんとかなるという真理)もあって、書店の奥に行くほどにバターが焼けた芳しい香りとコーヒー豆を挽くどっしりとした匂いがハーモニーを奏で、何も口にしてないのに脳内が「美味しい〜〜〜」とバグります。

そして今回のトークセッションの会場はこちらです。
上から下までぎっしり絵本、だ・け・で・な・く、すべり台……!!!
まじでプレイフルすぎる…!
本に興味ない子が滑り台を滑りまくっているうちに滑り台に飽きてきて、なんとなく手にとった本がきっかけで、本好きになっちゃたりするのかな……そうであってほしい。
常総のキッズたちよ、これって全然普通じゃない。心の底から羨ましいぞ。

そんな心ほくほくの中、カワちゃんさんとのトークショーもスタート。
開始に合わせて滑り台も解禁されると、目の前を子どもたちがトタトタ走ってピューっと滑り降りる様が目の前で無限リピートされていました。
こんなにほっこりする空間って意図しては生まれないよなぁ。
お話しを聞いていてくださっていた方にはお母さん・お父さん方もいらっしゃったので、サウナの基本的な楽しみ方からご家族で行けるサウナ施設なんかもご紹介しました。
「え〜サウナってなに〜」と滑り台を無心に滑っていた子が、イベント終了後に「お湯むすび」でサウナに開眼し、30数年後、カワちゃんさんのようにサウナ伝道師になる世界線もあるのよな…なんて楽しい妄想膨らむ時間でした。
これからも「シン・サウナ」を広める活動にどんどこ関わっていきたい所存。
イベント終了後はずっと行ってみたかった「お湯むすび」さんへ。
先ずは館内のレストランで腹ごしらえ。
一番人気の「自家製 絶品から揚げ定食」を注文しました。

衣が軽くサクッとしていて(片栗粉系)、お肉自体はしっとりジューシー。
1つ頬張ると頬袋パンパンのリスのようになれる、げんこつ級の大きさにも大満足です。

「焔の石焼麻婆納豆」も美味しかった〜!
茨城名産の納豆をお土産で買いたかったのですが、持ち運びがなかなか難儀だったので、館内でいただけるの幸だ。
お腹がいい感じに満たされたら、お風呂やサウナへと。
身体を清め、第二部のトークショーに参加します。
ここでは温浴施設・温泉・サウナ事業の専門コンサルティング・プロデュースを行う株式会社アクトパスの原田さんがファシリテーターを務めました。

男女共用エリアにある「演むすび」で登壇者のお二人もポンチョを着てのトークショー。
お客様もそれぞれがあぐらをかいたりゴロゴロ横になったりと好きな体勢をとり、気持ち休まりながらお話を聞きました。
ほのかにあったかいサウナ室内でトークショーって、ベースのリラックス度が高くてとても良い。
原田さんは『シン・サウナ』を3周(!)も読んでくださって、本にはたくさんの折り目が。出てくるご質問も読者に寄り添ったものでした。
最後にはカワちゃんさんが今後やりたいこと、そして原田さんの夢についても語られました。
ラーメン大好きな原田さんの夢はズバリ「サウナにぴったりなラーメンを作りたい!」。ぜひとも叶えて欲しいし、何より食べたいです。
次のイベントが始まるまでは、サウナにたっぷり入るぞ〜〜と思ったのですが…
2Fのフロアマップに驚いた。サウナの数よ!8つあるって本当ですか!?

全て入ろうと頑張りすぎるのは、楽しいはずのサウナタイムに逼迫感が出て本末転倒。
すでに次回のお楽しみにすることを決めて、気ままにサウナを楽しみました。
もともと「お湯むすびが良い!」と周りのサウナ好きが絶賛しているのは聞いていましたが、サウナや水風呂だけでなく「あぁ、これか……!」と思わずため息が漏れたのが外気浴でした。

陽の光を浴びるって、根源的な喜びなのですね…というのが本能レベルでわかるくらい、日光浴ができるこのエリア。
遮る物ゼロ、目の前がスコーンッと抜けた景観は都心ではまず体験できない。
これは今年のベストオブ外気浴@スーパー銭湯かもしれない。
そして個人的に「これ天才!」と思ったのがこのクッションです。

ビーズクッションのような柔い感じですが、かなり硬めで若干低反発があるくらい。
これの何が良いかって、身体をグーっと反らせることができるんですね…
内臓ごと伸びる感覚があり、ストレッチ効果すごい。そして頭にも血が上っていく感覚がまた爽快。
セルフヨガないしはブリッジをしている気分だ……。
この体勢で長居しすぎは厳禁な心地良さだけど、外気浴中に身体を反らせたのは初めてかも。「お湯むすび」さんの外気浴にこのクッションあり、ぜひとも皆さんにも体験してほしい!
お昼に始まったイベントの最後は「レンジャー熱波」!
レンジャーことサウナ藤原さんによる熱波イベントには男女関係なく人が集まり、サウナ室はみるみる満員に。
ん、藤原さん以外にもたくさん緑のポンチョを着た方達が…
その中にはカワちゃんさんも!?

詳しい内容はネタバレになってしまうので割愛しますが、「レンジャー熱波はどんな熱波ですか?」と聞かれたら「新感覚熱波です」と答えるでしょう。
そんなレンジャー熱波は4人のレンジャーたち+お湯むすびの関さんによって熱々に盛り上がりました!
サウナのためならドーランも塗る!うちわも扇ぐ!それがカワちゃんさんの心意気!

帰りは車に乗って東京へ。
日曜の夜は渋滞もなく道もスムーズで、1時間半くらいで到着。
車の中のサウナトークも楽しすぎて「もう着いてしまったのか…(もっとおしゃべりしたい)」という気持ちが一致し、皆で締めのラーメンを。
サウナで汗をたっぷりかいた後の生姜塩ラーメン、沁みました。
ちょっとした日帰りサウナ旅気分も味わえるのが「お湯むすび」の魅力の1つ。
食も、知的好奇心も、リラックスも、一気通貫で楽しめる。
「サウナ × 道の駅 × 本屋さん」という唯一無二の体験は、また行くしかない!
書籍「シン・サウナ 人生は自分の“好き”でデザインできる」
常総ONSEN&SAUNA お湯むすび
住所:〒300-2508 茨城県常総市むすびまち3番地
TSUTAYA BOOKSTORE 常総インターチェンジ
住所:〒300-2508茨城県 常総市 むすびまち3番地
https://www.instagram.com/tbs_josoic/
道の駅 常総
住所:〒300-2508 茨城県常総市むすびまち1番地
https://www.michinoeki-joso.com/