ボニーちゃん卒業しました~第98回~
11 Photos里親募集型の保護猫カフェをご存知ですか?
そこは、様々な事情で保護された猫たちが『ずっとの家族』との出会いを待っている場所。
東京の下町、人形町にある「保護猫カフェたまゆら」
ここには伊豆諸島の御蔵島から来た元ノネコたちが暮らしています。
今回は卒業したボニーちゃんのお話です。
ボニーちゃん卒業しました~第98回~
11 Photos里親募集型の保護猫カフェをご存知ですか?
そこは、様々な事情で保護された猫たちが『ずっとの家族』との出会いを待っている場所。
東京の下町、人形町にある「保護猫カフェたまゆら」
ここには伊豆諸島の御蔵島から来た元ノネコたちが暮らしています。
今回は卒業したボニーちゃんのお話です。

ボニーちゃんは今年の2月にたまゆらに入居しました。
御蔵島からやってきたのは2022年で、そこから3年ほどシェルターで暮らしていた猫さんです。

ボニーちゃんはとってもマイペースな猫さんで、いつもお気に入りのチェアでゆったりと寝ており、そこに同期のコピペやオフィスがくっ付いているというみんなに慕われるお姉さん的存在でした。

バックルームにいた猫たちが自主的にフロアデビューしてもボニーちゃんは一度もフロアに来ることなくバックルームに一人でいて、逆にフロアの猫がバックルームにお邪魔しても全然気にしない穏やかさん。
きっと誰とでも上手くやれる子なんだろうなと思っていました。

そんなボニーちゃんにお声をかけてくれたのは、前々からたまゆらに遊びに来てくださっているご家族でした。
いつか猫を迎えたいとおっしゃっていましたが、いよいよご家族全員の意思が固まったところでボニーちゃんと出会ったのです。

最近来たばかりでしかもフロアデビューしていなかったボニーちゃん。
バックルームの猫さんはどうしてもフロアの子より一緒にいる時間が短く、正直わたしもボニーちゃんの性格がつかみ切れているとは言えませんでした。
そのためトライアル中のお困りごとに適切な対応ができるか不安な面もありましたが、シェルターで3年も人と一緒に暮らした経験のあるボニーちゃんならきっと大丈夫だろうと送り出すことにしました。

トライアル出発の日。
フロアデビューしておらず一度も会ったことのないボニーちゃんにもお持たせをいただきありがとうございます!

いざトライアルが始まると、予想外の出来事が。
ボニーちゃんがお水をなかなか飲まないというのです。
里親さんはいろいろ工夫してウェットフードをあげてみたり、お水の器を各種用意してみたりなどなどしてくださいましたが全滅。
膀胱炎のような症状も出てしまったため私も付き添って病院へ行ったところ、炎症も結晶もなく、ただただ本当に水分を摂っていないために尿がものすごく濃くなってしまっているという診断でした。

ということでボニーちゃんにはどうにかしてお水を飲んでもらわなくてはいけないのですが、ここで里親さんとやり取りをしていて思い当たったことが。
ボニーちゃんがバックルームにいた頃、私が至近距離にいると逃げたりはしないものの少し迷惑そうにしていたのを思い出したのです。

里親さんが心配なあまりボニーちゃんを注視しすぎているのではないかと思い聞いてみると、確かにずっとじっと見てしまっているかもしれませんと返答がありました。
そこで、少し気にかけるのを控えてもらうようご提案をしたところ、なんとお水を飲むようになったとのこと。
里親さんのご不安な気持ちが猫さんに伝わってしまったのだと思いました。

ちょうどその頃トライアル期間が終了し、他にご不安なこともないということで2025年4月29日、ボニーちゃんは無事に正式譲渡となりました。
新しいお名前はここちゃんです。
ずっとのお家おめでとう、ここちゃん。
ご家族とのんびり楽しく、末永くお幸せにね!

文・今場奈々子(たまゆら店長)
営業時間
※X(旧Twitter)https://twitter.com/CatcafeTamayura
及び、ホームページにてご確認ください
火曜日~日曜日 13時~16時 18時~21時
(最終受付はそれぞれクローズの1時間前)
月曜定休
東京都中央区日本橋人形町2-7-2 大江戸アクセス3階
TEL:070-8509-5639