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	<title>サウナ - Moment日刊ゲンダイ</title>
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	<description>日刊ゲンダイ「MOMENT」の最新記事フィードです。</description>
	<lastBuildDate>Wed, 29 Oct 2025 16:06:55 +0000</lastBuildDate>
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	<item>
		<title>vol.16 “いつかまた、どこかのサウナで”</title>
		<link>https://moment.nikkan-gendai.com/life/77776</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[moment_admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 31 Oct 2025 08:00:39 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[<p>サウナライターとして活動する川邊実穂がお届けする連載「サウナで、わたしはわたしになる」。16回目は“いつかまた、どこかのサウナで”です。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/10/01.jpg" alt=""></figure><p>2024年の夏、「エッセイの連載をしてみませんか？」と言われた時の胸の高鳴りと、椿屋珈琲で提供されたアイスコーヒーのほろ苦さは、きっと、ずっと覚えてる。</p>
<p> </p>
<p>連載！</p>
<p>それは私の夢の一つだった。<br />
サウナの面白さをどんな切り口で伝えていこうかと、考えながら心底ワクワクした。</p>
<p> </p>
<p>連載。</p>
<p>ただそれは私のお腹に小さな石ができたようで、意識の片隅にあり続ける存在にもなった。</p>
<p>何を書こうか。こんなことを書いて面白いんだろうか。みんな、楽しんでくれるかな。</p>
<p> </p>
<p>大いなる喜びと、そこはかとない不安は筆にも伝わり、当初はカチカチに力が入った状態で始まったように思う。まあ随分と口調も畏まっちゃって、スーツを着てても「あの子、新入社員なんだな〜」っていうのがわかるくらいの初々しさで。</p>
<p> </p>
<p>そうして恐る恐る書き進めていたが、次第に日刊ゲンダイさんの懐の深さも見えてきた。かなり、いや、とにかく自由に書かせてもらえたのだ。</p>
<p>すると「あ、もっと遊んじゃえ」と私の中の悪ガキがひょっこり顔を出し、毎回の執筆が楽しくなってきた。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/10/02-1.jpg" alt=""></figure><p>月に一本、丁寧に紡いでいくエッセイは、サウナがもたらす彩りある世界をくっきりと浮かび上がらせてくれた。毎月何かしら、「これは」と心動く話題があったのだ。</p>
<p> </p>
<p>「サウナ×スナック」という面白すぎる掛け算サウナ（サウナスナック「かなこ」）に忘年会で訪れたり、茨城県の「常総ONSEN&amp;SAUNA お湯むすび」では、本屋さんと絡めたイベントに参加させていただいたり。</p>
<p> </p>
<p>「JIKON SAUNA TOKYO」の製作ボランティアに参加させていただき、実際に完成した施設に訪れた際は、当初と見違えるほどの出来栄えに「すごいすごい！！」と興奮を隠せなかった。</p>
<p> </p>
<p>そして、かねてからの夢だった、サウナ発祥の地・フィンランドにも訪れることができた。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/10/02-2.jpg" alt=""></figure><p>「最新」とか「話題の」という枕詞や王道にとどまる必要は、ない。<br />
サウナはただ、自分にとっての「心地よい」を探し続ける軌跡として、側にいてくれた。</p>
<p> </p>
<p>そのチャプターは私らしいペースで、次のステージへと進んでいく。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/10/03.jpg" alt=""></figure><p>フィンランドに行ったことで、私は日本のサウナを外の目線から捉えられるようになった。</p>
<p> </p>
<p>日本の自然が織りなす美しく豊潤な水、そしてその水が叶える「ととのう」というディープリラックスがいかに唯一無二かということ。そんな日本のサウナの魅力を海外の人にも知って欲しいと思ったのだ。</p>
<p> </p>
<p>そうして胸に灯された炎の分だけ、無理せず行動に移していく。</p>
<p> </p>
<p>まずは英語力を磨きたいと登録したペンパルサービス「Language Exchange」で、シカゴ在住のJさんと繋がれた。</p>
<p>「Jさんが来日するタイミングでサウナをご一緒したい！」と伝えると、なんとご快諾いただけたのだ。<br />
私が考えていたことをまずは体験いただく機会を得られた。</p>
<p> </p>
<p>「日本のサウナの魅力を海外の人に広めたい」</p>
<p>Instagramで投稿した想いに賛同してくれたのがリナちゃんだ。Jさんのために、一緒にサウナガイドのリーフレットを作ろうと意気込んだ。</p>
<p> </p>
<p>そして肝心なサウナは、私の友人・シバちゃんがマーケティングを担当する「サウナランド浅草」を抑えさせてもらった。立地も抜群ながら薪サウナが体験できることもあり、海外の方もきっと喜んでくれるだろうと確信したのだ。</p>
<p> </p>
<p>さらにさらに、せっかくなら他の外国人にも来て欲しいということで思い出したのが、在日フィンランド人のお友達（連載vol.13「教えて！フィンランドのサウナの楽しみ方」で話を聞いたお2人です）。</p>
<p> </p>
<p>「サウナランドいいですね！」とリプライをもらい、晴れて日本とフィンランド、そしてアメリカという三国サウナ交流会が開催されることになったのでした。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/10/04.jpg" alt=""></figure><figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/10/05.jpg" alt=""></figure><p>ドキドキしながら当日を迎えたが、サウナに入ってしまえばいつも通り、いや、いつも以上に楽しくゆるやかな時間が過ぎていた。</p>
<p> </p>
<p>「Jさんに手取り足取り、サウナの魅力を伝えねば！」と肩に力が入っていたのだが、Jさんはご自身のペースでサウナを堪能され、クールダウンのために水風呂もしっかり入っていた。</p>
<p> </p>
<p>お風呂↔︎水風呂の温冷交代浴も私が伝える前に実践していて、小雨がちらつく軒下で椅子に身を委ね、とろんとした表情で休憩されるJさん。そして、こう言ってくれた。</p>
<p> </p>
<p>「なんて言うんだろう、この感じ…</p>
<p>いい日本語がわからないけれど、でも、とにかく気持ちいいよ」</p>
<p> </p>
<p>サウナの心地よさは、やっぱり世界共通なんだ……。</p>
<p>勇気を出してJさんに声をかけ、今日の会を開催して本当に良かったと、私は胸がじんわり熱くなった。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/10/06.jpg" alt=""></figure><p>サウナの魅力を伝える方法は、沢山ある。</p>
<p> </p>
<p>今回のようなサウナ施設でのアテンドもそうだし、エッセイを書くこともそうだ。</p>
<p>そうした活動が不思議と広がり、最近はYouTube番組やPodcastにも参加をさせてもらっている。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/10/07.jpg" alt=""></figure><figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/10/08.jpg" alt=""></figure><p>私自身が「うお〜〜楽しい〜〜！」と思える行動を積み重ねた先に、今後どんな人やサウナと巡り合えるのか。そんな未来が愛おしく、今からとても楽しみだ。</p>
<p> </p>
<p>だけど私は急がない。</p>
<p>「自分らしいペースで進むことが何よりも大切だよ」と教えてくれたのが、サウナだから。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/10/sasasas.jpg" alt=""></figure><p>私が考えていることを自由な表現の場として与えてくださったことへ、心からの感謝を込めて。</p>
<p>お付き合いいただいた読者の皆さまも、本当にありがとうございました。</p>
<p> </p>
<p>今度お会いするときには、貴方がどのようにサウナを楽しんでいるのか、ぜひ貴方の言葉で教えてください。</p>
<p> </p>
<p>いつかまた、どこかのサウナで。</p>
<p> </p>
<p>◾️１枚目<br />
…大垣書店 麻布台ヒルズ店のイベントにて。麻帆ちゃんの写真はいつも繊細で、幸せのシーンの切り取り方に愛があってグッとくる。ありがとう。<br />
撮影：佐々木 麻帆</p>
<p>◾️２枚目<br />
…大好きなサウナ、福岡県の「SAUNA SAKURADO」のイベントで水をバシャッ。<br />
撮影：安東 佳介<br />
<a href="https://sauna-sakurado.spa/">https://sauna-sakurado.spa/</a></p>
<p>◾️3枚目<br />
…長野県「The Sauna」のイメージムービーを撮影した時のクルーのみんな。年代も近く、初めて会った時から「なんだかもう大好き〜！」なお友達になれた。またみんなに会いたい。<br />
<a href="https://lampinc.co.jp/nojiriko/sauna/">https://lampinc.co.jp/nojiriko/sauna/</a></p>
<p>◾️4枚目<br />
…静岡鉄道の引退したバスを改装して誕生した「サバス 3号」。お茶の段々畑をイメージしたベンチはゴロンと横になれて最高！<br />
<a href="https://sauna-ikitai.com/news/sabus3">https://sauna-ikitai.com/news/sabus3</a></p>
<p>◾️５枚目、６枚目、７枚目<br />
…「サウナランド浅草」は2025年10月下旬に大幅リニューアルオープン予定。サウナ室の完璧な湿度と薪のとろ火感はぜひ体験してほしい。<br />
<a href="https://saunaland-asakusa.jp/">https://saunaland-asakusa.jp/</a></p>
<p>◾️５枚目、６枚目、７枚目<br />
…「サウナランド浅草」は2025年10月下旬に大幅リニューアルオープン予定。サウナ室の完璧な湿度と薪のとろ火感はぜひ体験してほしい。<br />
<a href="https://saunaland-asakusa.jp/">https://saunaland-asakusa.jp/</a></p>
<p>◾️９枚目<br />
…11月5日に配信が始まる「となりのカワちゃんのしらんけどラジオ」の制作チーム。<br />
最高ポジティブアベンジャーズ。収録前にドサーっと並んだおにぎりやサンドイッチの青春感は、涙が出そうな幸福み。<br />
まるでスタジオのような雰囲気ですが、こちらはなんと西荻窪「ROOFTOP」の会議室。サウナとワークスペースだけでも素晴らしいのに、「会議室の音の響きも良い！」ってどれだけすごいのよ。<br />
これからいろんなイベントも仕掛けていきたいと思うので、乞うご期待です。</p>
<p>Podcast登録 <a href="https://open.spotify.com/show/3M8l8vg55SaBo2R3UaC4VN">https://open.spotify.com/show/3M8l8vg55SaBo2R3UaC4VN</a></p>
<p>◾️10枚目<br />
…大分県豊後大野市で開催された「サウナ万博2025」にて、稲積水中鍾乳洞サウナのオーナーかつ私の九州のお父さん・青松さんと、「SAUNA SAKURADO」のマネージャー・ネイチャーさんとパチリ。<br />
九州のハーブを鼻から皮膚からいっぱい吸い込み、エメラルドグリーンに輝く川に飛び込んで浄化される。なんともピースフルで心が満たされるイベントだった。<br />
青松さん、ネイチャーさん、いつも楽しい時間をありがとうございます！<br />
稲積水中鍾乳洞サウナ <a href="https://inazumi.com/sauna/">https://inazumi.com/sauna/</a></p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>サウナライターとして活動する川邊実穂がお届けする連載「サウナで、わたしはわたしになる」。16回目は“いつかまた、どこかのサウナで”です。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/10/01.jpg" alt=""></figure><p>2024年の夏、「エッセイの連載をしてみませんか？」と言われた時の胸の高鳴りと、椿屋珈琲で提供されたアイスコーヒーのほろ苦さは、きっと、ずっと覚えてる。</p>
<p> </p>
<p>連載！</p>
<p>それは私の夢の一つだった。<br />
サウナの面白さをどんな切り口で伝えていこうかと、考えながら心底ワクワクした。</p>
<p> </p>
<p>連載。</p>
<p>ただそれは私のお腹に小さな石ができたようで、意識の片隅にあり続ける存在にもなった。</p>
<p>何を書こうか。こんなことを書いて面白いんだろうか。みんな、楽しんでくれるかな。</p>
<p> </p>
<p>大いなる喜びと、そこはかとない不安は筆にも伝わり、当初はカチカチに力が入った状態で始まったように思う。まあ随分と口調も畏まっちゃって、スーツを着てても「あの子、新入社員なんだな〜」っていうのがわかるくらいの初々しさで。</p>
<p> </p>
<p>そうして恐る恐る書き進めていたが、次第に日刊ゲンダイさんの懐の深さも見えてきた。かなり、いや、とにかく自由に書かせてもらえたのだ。</p>
<p>すると「あ、もっと遊んじゃえ」と私の中の悪ガキがひょっこり顔を出し、毎回の執筆が楽しくなってきた。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/10/02-1.jpg" alt=""></figure><p>月に一本、丁寧に紡いでいくエッセイは、サウナがもたらす彩りある世界をくっきりと浮かび上がらせてくれた。毎月何かしら、「これは」と心動く話題があったのだ。</p>
<p> </p>
<p>「サウナ×スナック」という面白すぎる掛け算サウナ（サウナスナック「かなこ」）に忘年会で訪れたり、茨城県の「常総ONSEN&amp;SAUNA お湯むすび」では、本屋さんと絡めたイベントに参加させていただいたり。</p>
<p> </p>
<p>「JIKON SAUNA TOKYO」の製作ボランティアに参加させていただき、実際に完成した施設に訪れた際は、当初と見違えるほどの出来栄えに「すごいすごい！！」と興奮を隠せなかった。</p>
<p> </p>
<p>そして、かねてからの夢だった、サウナ発祥の地・フィンランドにも訪れることができた。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/10/02-2.jpg" alt=""></figure><p>「最新」とか「話題の」という枕詞や王道にとどまる必要は、ない。<br />
サウナはただ、自分にとっての「心地よい」を探し続ける軌跡として、側にいてくれた。</p>
<p> </p>
<p>そのチャプターは私らしいペースで、次のステージへと進んでいく。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/10/03.jpg" alt=""></figure><p>フィンランドに行ったことで、私は日本のサウナを外の目線から捉えられるようになった。</p>
<p> </p>
<p>日本の自然が織りなす美しく豊潤な水、そしてその水が叶える「ととのう」というディープリラックスがいかに唯一無二かということ。そんな日本のサウナの魅力を海外の人にも知って欲しいと思ったのだ。</p>
<p> </p>
<p>そうして胸に灯された炎の分だけ、無理せず行動に移していく。</p>
<p> </p>
<p>まずは英語力を磨きたいと登録したペンパルサービス「Language Exchange」で、シカゴ在住のJさんと繋がれた。</p>
<p>「Jさんが来日するタイミングでサウナをご一緒したい！」と伝えると、なんとご快諾いただけたのだ。<br />
私が考えていたことをまずは体験いただく機会を得られた。</p>
<p> </p>
<p>「日本のサウナの魅力を海外の人に広めたい」</p>
<p>Instagramで投稿した想いに賛同してくれたのがリナちゃんだ。Jさんのために、一緒にサウナガイドのリーフレットを作ろうと意気込んだ。</p>
<p> </p>
<p>そして肝心なサウナは、私の友人・シバちゃんがマーケティングを担当する「サウナランド浅草」を抑えさせてもらった。立地も抜群ながら薪サウナが体験できることもあり、海外の方もきっと喜んでくれるだろうと確信したのだ。</p>
<p> </p>
<p>さらにさらに、せっかくなら他の外国人にも来て欲しいということで思い出したのが、在日フィンランド人のお友達（連載vol.13「教えて！フィンランドのサウナの楽しみ方」で話を聞いたお2人です）。</p>
<p> </p>
<p>「サウナランドいいですね！」とリプライをもらい、晴れて日本とフィンランド、そしてアメリカという三国サウナ交流会が開催されることになったのでした。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/10/04.jpg" alt=""></figure><figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/10/05.jpg" alt=""></figure><p>ドキドキしながら当日を迎えたが、サウナに入ってしまえばいつも通り、いや、いつも以上に楽しくゆるやかな時間が過ぎていた。</p>
<p> </p>
<p>「Jさんに手取り足取り、サウナの魅力を伝えねば！」と肩に力が入っていたのだが、Jさんはご自身のペースでサウナを堪能され、クールダウンのために水風呂もしっかり入っていた。</p>
<p> </p>
<p>お風呂↔︎水風呂の温冷交代浴も私が伝える前に実践していて、小雨がちらつく軒下で椅子に身を委ね、とろんとした表情で休憩されるJさん。そして、こう言ってくれた。</p>
<p> </p>
<p>「なんて言うんだろう、この感じ…</p>
<p>いい日本語がわからないけれど、でも、とにかく気持ちいいよ」</p>
<p> </p>
<p>サウナの心地よさは、やっぱり世界共通なんだ……。</p>
<p>勇気を出してJさんに声をかけ、今日の会を開催して本当に良かったと、私は胸がじんわり熱くなった。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/10/06.jpg" alt=""></figure><p>サウナの魅力を伝える方法は、沢山ある。</p>
<p> </p>
<p>今回のようなサウナ施設でのアテンドもそうだし、エッセイを書くこともそうだ。</p>
<p>そうした活動が不思議と広がり、最近はYouTube番組やPodcastにも参加をさせてもらっている。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/10/07.jpg" alt=""></figure><figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/10/08.jpg" alt=""></figure><p>私自身が「うお〜〜楽しい〜〜！」と思える行動を積み重ねた先に、今後どんな人やサウナと巡り合えるのか。そんな未来が愛おしく、今からとても楽しみだ。</p>
<p> </p>
<p>だけど私は急がない。</p>
<p>「自分らしいペースで進むことが何よりも大切だよ」と教えてくれたのが、サウナだから。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/10/sasasas.jpg" alt=""></figure><p>私が考えていることを自由な表現の場として与えてくださったことへ、心からの感謝を込めて。</p>
<p>お付き合いいただいた読者の皆さまも、本当にありがとうございました。</p>
<p> </p>
<p>今度お会いするときには、貴方がどのようにサウナを楽しんでいるのか、ぜひ貴方の言葉で教えてください。</p>
<p> </p>
<p>いつかまた、どこかのサウナで。</p>
<p> </p>
<p>◾️１枚目<br />
…大垣書店 麻布台ヒルズ店のイベントにて。麻帆ちゃんの写真はいつも繊細で、幸せのシーンの切り取り方に愛があってグッとくる。ありがとう。<br />
撮影：佐々木 麻帆</p>
<p>◾️２枚目<br />
…大好きなサウナ、福岡県の「SAUNA SAKURADO」のイベントで水をバシャッ。<br />
撮影：安東 佳介<br />
<a href="https://sauna-sakurado.spa/">https://sauna-sakurado.spa/</a></p>
<p>◾️3枚目<br />
…長野県「The Sauna」のイメージムービーを撮影した時のクルーのみんな。年代も近く、初めて会った時から「なんだかもう大好き〜！」なお友達になれた。またみんなに会いたい。<br />
<a href="https://lampinc.co.jp/nojiriko/sauna/">https://lampinc.co.jp/nojiriko/sauna/</a></p>
<p>◾️4枚目<br />
…静岡鉄道の引退したバスを改装して誕生した「サバス 3号」。お茶の段々畑をイメージしたベンチはゴロンと横になれて最高！<br />
<a href="https://sauna-ikitai.com/news/sabus3">https://sauna-ikitai.com/news/sabus3</a></p>
<p>◾️５枚目、６枚目、７枚目<br />
…「サウナランド浅草」は2025年10月下旬に大幅リニューアルオープン予定。サウナ室の完璧な湿度と薪のとろ火感はぜひ体験してほしい。<br />
<a href="https://saunaland-asakusa.jp/">https://saunaland-asakusa.jp/</a></p>
<p>◾️５枚目、６枚目、７枚目<br />
…「サウナランド浅草」は2025年10月下旬に大幅リニューアルオープン予定。サウナ室の完璧な湿度と薪のとろ火感はぜひ体験してほしい。<br />
<a href="https://saunaland-asakusa.jp/">https://saunaland-asakusa.jp/</a></p>
<p>◾️９枚目<br />
…11月5日に配信が始まる「となりのカワちゃんのしらんけどラジオ」の制作チーム。<br />
最高ポジティブアベンジャーズ。収録前にドサーっと並んだおにぎりやサンドイッチの青春感は、涙が出そうな幸福み。<br />
まるでスタジオのような雰囲気ですが、こちらはなんと西荻窪「ROOFTOP」の会議室。サウナとワークスペースだけでも素晴らしいのに、「会議室の音の響きも良い！」ってどれだけすごいのよ。<br />
これからいろんなイベントも仕掛けていきたいと思うので、乞うご期待です。</p>
<p>Podcast登録 <a href="https://open.spotify.com/show/3M8l8vg55SaBo2R3UaC4VN">https://open.spotify.com/show/3M8l8vg55SaBo2R3UaC4VN</a></p>
<p>◾️10枚目<br />
…大分県豊後大野市で開催された「サウナ万博2025」にて、稲積水中鍾乳洞サウナのオーナーかつ私の九州のお父さん・青松さんと、「SAUNA SAKURADO」のマネージャー・ネイチャーさんとパチリ。<br />
九州のハーブを鼻から皮膚からいっぱい吸い込み、エメラルドグリーンに輝く川に飛び込んで浄化される。なんともピースフルで心が満たされるイベントだった。<br />
青松さん、ネイチャーさん、いつも楽しい時間をありがとうございます！<br />
稲積水中鍾乳洞サウナ <a href="https://inazumi.com/sauna/">https://inazumi.com/sauna/</a></p>
]]></content:encoded>
					
		
		
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<gnf:category>ライフ</gnf:category>
<gnf:keyword>サウナ,サウナ連載</gnf:keyword>
<gnf:modified>Wed, 29 Oct 2025 16:06:55 +0000</gnf:modified>
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	</item>
		<item>
		<title>vol.15“そこに見たのは、一人の誇り高き魂”</title>
		<link>https://moment.nikkan-gendai.com/life/77286</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[moment_admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 26 Sep 2025 08:00:29 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[<p>サウナライターとして活動する川邊実穂がお届けする連載「サウナで、わたしはわたしになる」。15回目は“そこに見たのは、一人の誇り高き魂”です。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/09/01.jpg" alt=""></figure><p>「あれ、ちょっと無愛想？」</p>
<p>と思った。</p>
<p> </p>
<p>フィンランド旅行最終日、今まで行ったどのサウナでも、みんなカジュアルに話しかけてきてくれた。</p>
<p> </p>
<p>「どこからきたの？」</p>
<p>「ロウリュするとやっぱり熱いね〜！」</p>
<p> </p>
<p>だけど、目の前のフィンランド人は寡黙だった。<br />
後からサウナに入ってきた私にチラッと目を配らせながらも、あとは腿の上で両掌を組んで、じっとしている。</p>
<p> </p>
<p>お互いが無言ゆえに少しの緊張すら感じたが、しばらくすると彼はドアを開けて外へ出て行った。<br />
そうして空気がふわっと緩んだあと。</p>
<p> </p>
<p>彼がサウナ室へ戻ってきた。<br />
手には薪を抱えている。そして淡々とストーブに薪を焚べ、荒々しく私の前にバケツを置くと、早々に外へ出て行ってしまった。</p>
<p> </p>
<p>あぁ……。<br />
わたしは自分を恥ずかしく思った。</p>
<p>愛想がないなんて、とんでもない。</p>
<p>そのバケツには、私だけでは使いきれないくらいの、ロウリュ用の水がたっぷりと入っていたからだ。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/09/02.jpg" alt=""></figure><p>「キング・オブ・サウナ」。</p>
<p>クーシヤルビのスモークサウナを人はそう呼ぶ。</p>
<p> </p>
<p>ここでは何時間も薪を焚べ続け、サウナ室内をカンカンに温めるのだが、日本では法律などの関係でまず実現できないサウナの温め方だ。</p>
<p> </p>
<p>「あの、スモークサウナの香りが鼻の穴にこびりついて、忘れられないんだよなあ」。</p>
<p> </p>
<p>恍惚の表情を浮かべながら語ってくれたお友達を思い出す。</p>
<p>日本では体験が難しい、その土地ならではのサウナを味わう。これぞ海外サウナ旅の醍醐味だ。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/09/03.jpg" alt=""></figure><p>「クーシヤルビサウナは12時過ぎからサウナのチケットが購入できるんだけど、14時にはもうsold outって時もあるみたい。せっかく訪れたのに入れなかった、って人を見たよ。」</p>
<p> </p>
<p>そんな話を聞いていたので、到着するまでの道中は気が気じゃなかった。果たしてどれくらい混んでいるのか？チケットは無事に買えるんだろうか…？ 目の前を楽しそうに歩くガールズを、つい足早に抜きたくなってしまう。</p>
<p> </p>
<p>けれど、彼女たちはサウナに行くわけじゃなかった。ガールズはサウナの受付をスルーしてそのまま広場へと向かっていく。結局、受付までかなり時間があったので（心配性で早く着きすぎました）、辺りをぐるりと探索してみる。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/09/04.jpg" alt=""></figure><p>湖で泳ぐ子ども達と、見守るように日向ぼっこをしているはずが、もはや寝てしまっている大人たち。<br />
ここは東京でいう多摩みたいな感じなのかも。都心からもサクッと日帰りでいける、ちょっとした憩いの場。</p>
<p> </p>
<p>フィンランドの夏は短く、冬は極端に日照時間が短いという。だからこそ、皆は太陽に恋をしている。<br />
限られた期間でしか味わえない陽の光をまさに全身で受け止めて、全力で楽しみつつも、冬に向けた準備をしているように見えた。</p>
<p>天国があるならば、きっとこういう場所なんだろう。<br />
穏やかでのんびりとしていて、おじいちゃんもハイハイ歩きの赤ちゃんも、皆がとっても幸せそうなんだもん。</p>
<p> </p>
<p>12時30分からチケットが販売されると私は早々に受付を済ませてホッとしつつ、13時にはいよいよサウナへと向かった。サウナエリアの辺りには多くの外国人がいて、スモークサウナを心待ちにしているようだった。</p>
<div style="width: 1080px" class="wp-video"><!--[if lt IE 9]&gt;document.createElement('video');&lt;![endif]--><br />
<video class="wp-video-shortcode" id="video-77286-1" width="1080" height="1920" preload="metadata" controls="controls"><a href="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/09/05_1.mp4">https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/09/05_1.mp4</a></video></div>
<p>まず小さい方のスモークサウナへ。ドキドキしながら扉を開けると……<strong>噂のつっよい燻し香！</strong> <strong>濃い、濃いぞ！</strong><strong><br />
</strong>薪サウナで感じる、火が燃えた優しい香りをギュゥっと濃縮して、思いっきり解放しました〜！って感じ。でもむせるとか煙いとかではなく、すんすん鼻を動かして、とにかく吸いたくなってしまう。100%天然の香りの威力ってすごいな。</p>
<p> </p>
<p><strong>そして</strong><strong>…</strong><strong>…</strong><strong>何より熱い！めちゃくちゃ熱い！</strong></p>
<p>火、本当についてないんだよね？ と疑いたくなるくらい熱い。<br />
私、結構熱いサウナには慣れていると自負していたのですが、ごめんなさい撤回します。恥ずかしながら一番手前も手前、ドア付近から先には進めず（その先には強大すぎる見えない熱の塊があった。進もうとすると皮膚が切れるように痛いぜ！）、それでもドバドバ汗をかいた。<br />
そんな私を横目にサウナ室の奥・２段目のベンチに颯爽と座る人を、心の中でサウナマスターに認定した。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/09/06.jpg" alt=""></figure><div style="width: 1080px" class="wp-video"><video class="wp-video-shortcode" id="video-77286-2" width="1080" height="1920" preload="metadata" controls="controls"><a href="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/09/07_2.mp4">https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/09/07_2.mp4</a></video></div>
<p>熱々に温まったらサウナ室を出て道を挟んだその先に、湖まで伸びる桟橋がある。いよいよ湖ダイブだ！<br />
せっかくなので飛び込むまでをカウントしてみたら、周りにいた外国人も一緒に「1・2・3！」と歓声を上げながら盛り上げてくれた （嬉しい）。</p>
<p> </p>
<p>夏の湖は冷たすぎず、ぷかぷか浮く分にはちょうどいい水温だ。<br />
頭までざぶんと浸かって天を仰いだ。はー、ほんっとさいこうです。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/09/08.jpg" alt=""></figure><figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/09/09.jpg" alt=""></figure><p>私も天国の構成要員になろうと、休憩では原っぱでごろんと横になった。濡れた髪が風を感じて、ひんやりと気持ちいい。木漏れ日が差して、頬がじんわりとあたたかい。</p>
<p> </p>
<p>日本でもフィンランドでも、サウナの後に込みあげてくる幸せな気持ちと、溢れる感謝は変わらない。<br />
サウナが持つ価値が世界共通であることを、私は改めて気付かされた。</p>
<p> </p>
<p>14時になると大きなスモークサウナも開放された。最上級の燻し香りと、熱々サウナをより多くの人たちと一緒に楽しんだ。10歳にもならない子どももスモークサウナにチャレンジしていて、グッと拳を握りながら熱さを受け止めていた。強いなぁ。</p>
<p> </p>
<p>サウナを出て、湖を上がった人とすれ違うと「サウナ熱かったよね、おつかれさま！」という優しい眼差しを向けられる。私もすかさず「湖、気持ち良さそうでめっちゃ良いね！」とアイコンタクトを送る。</p>
<p>熱い、冷たい、気持ちいい。</p>
<p>誰もが共通で味わえるシンプルな体験は国境を超え、直感的なコミュニケーションを生む。<br />
私はクーシヤルビサウナにいる人たち全員と、深い底で繋がれているような気がした。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/09/10.jpg" alt=""></figure><p>とにかく満たされ続けたサウナ旅行の最終日。私はフライトの前に、あるサウナに向かっていた。<br />
有志で運営が成り立つサウナ、「ソンパサウナ」だ。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/09/11-.jpg" alt=""></figure><p>入場料もないし、営業時間という概念もない。着替える場所もなく、そこにあるのは誰でも自由に入って良いというサウナ小屋だけ。</p>
<p> </p>
<p>誰か仕切る人がいるわけでもないのに、秩序が保たれているのが何よりすごい。</p>
<p>ソンパサウナには不思議と静謐な雰囲気があった。</p>
<p>驚いたのはサウナを終えた後、ペットボトルなどの散らかったゴミを黙々と拾っている人がいたことだ。<br />
これは私に並々と水をいれたバケツを持ってきてくれた彼のことで、その動きはルーティーンのように洗練されていた。</p>
<p>サウナに入らせてもらったお礼です、という押しつける優しさではない。</p>
<p>義務ではないのだ。<br />
ただ、自分がやりたいから、そうしている自分が自分のありたい姿だから、やっているだけ。</p>
<p>私は胸を打たれた。<br />
そこに寡黙な彼の、誇り高い魂を確かに感じたのだ。</p>
<div style="width: 1080px" class="wp-video"><video class="wp-video-shortcode" id="video-77286-3" width="1080" height="1920" preload="metadata" controls="controls"><a href="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/09/13_1_1_2.mp4">https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/09/13_1_1_2.mp4</a></video></div>
<p>名も知らない誰かがピアノで音を奏で始める。<br />
メロディはない、その場で紡がれた音の連なり。</p>
<p>風が吹くと葉っぱが擦れ合うその様は、今日という日へ拍手喝采をおくっているようだった。</p>
<p> </p>
<p>私も、自分で自分の幸せを決めていきたい。<br />
誰かの尺度で決められたものではない。<br />
ただ、自分が満足するためだけのやり方で。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/09/14.jpg" alt=""></figure><p>この旅で感じた気持ちを、フィンランドの土地に刻みたい。<br />
そう思った私は、自分の本をソンパサウナに置いていった。</p>
<p>次にここに来る時は、もっと自分に自信のある人になれるように。<br />
自分を誇れる人であれるように。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>【掲載した施設】</p>
<p>■「クーシヤルビサウナ」</p>
<p><a href="https://www.cafekuusijarvi.fi/">https://www.cafekuusijarvi.fi/</a></p>
<p>予約不要、当日チケット購入</p>
<p> </p>
<p>■「ソンパサウナ」</p>
<p><a href="https://www.sompasauna.fi/">https://www.sompasauna.fi/</a></p>
<p>予約不要</p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>サウナライターとして活動する川邊実穂がお届けする連載「サウナで、わたしはわたしになる」。15回目は“そこに見たのは、一人の誇り高き魂”です。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/09/01.jpg" alt=""></figure><p>「あれ、ちょっと無愛想？」</p>
<p>と思った。</p>
<p> </p>
<p>フィンランド旅行最終日、今まで行ったどのサウナでも、みんなカジュアルに話しかけてきてくれた。</p>
<p> </p>
<p>「どこからきたの？」</p>
<p>「ロウリュするとやっぱり熱いね〜！」</p>
<p> </p>
<p>だけど、目の前のフィンランド人は寡黙だった。<br />
後からサウナに入ってきた私にチラッと目を配らせながらも、あとは腿の上で両掌を組んで、じっとしている。</p>
<p> </p>
<p>お互いが無言ゆえに少しの緊張すら感じたが、しばらくすると彼はドアを開けて外へ出て行った。<br />
そうして空気がふわっと緩んだあと。</p>
<p> </p>
<p>彼がサウナ室へ戻ってきた。<br />
手には薪を抱えている。そして淡々とストーブに薪を焚べ、荒々しく私の前にバケツを置くと、早々に外へ出て行ってしまった。</p>
<p> </p>
<p>あぁ……。<br />
わたしは自分を恥ずかしく思った。</p>
<p>愛想がないなんて、とんでもない。</p>
<p>そのバケツには、私だけでは使いきれないくらいの、ロウリュ用の水がたっぷりと入っていたからだ。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/09/02.jpg" alt=""></figure><p>「キング・オブ・サウナ」。</p>
<p>クーシヤルビのスモークサウナを人はそう呼ぶ。</p>
<p> </p>
<p>ここでは何時間も薪を焚べ続け、サウナ室内をカンカンに温めるのだが、日本では法律などの関係でまず実現できないサウナの温め方だ。</p>
<p> </p>
<p>「あの、スモークサウナの香りが鼻の穴にこびりついて、忘れられないんだよなあ」。</p>
<p> </p>
<p>恍惚の表情を浮かべながら語ってくれたお友達を思い出す。</p>
<p>日本では体験が難しい、その土地ならではのサウナを味わう。これぞ海外サウナ旅の醍醐味だ。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/09/03.jpg" alt=""></figure><p>「クーシヤルビサウナは12時過ぎからサウナのチケットが購入できるんだけど、14時にはもうsold outって時もあるみたい。せっかく訪れたのに入れなかった、って人を見たよ。」</p>
<p> </p>
<p>そんな話を聞いていたので、到着するまでの道中は気が気じゃなかった。果たしてどれくらい混んでいるのか？チケットは無事に買えるんだろうか…？ 目の前を楽しそうに歩くガールズを、つい足早に抜きたくなってしまう。</p>
<p> </p>
<p>けれど、彼女たちはサウナに行くわけじゃなかった。ガールズはサウナの受付をスルーしてそのまま広場へと向かっていく。結局、受付までかなり時間があったので（心配性で早く着きすぎました）、辺りをぐるりと探索してみる。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/09/04.jpg" alt=""></figure><p>湖で泳ぐ子ども達と、見守るように日向ぼっこをしているはずが、もはや寝てしまっている大人たち。<br />
ここは東京でいう多摩みたいな感じなのかも。都心からもサクッと日帰りでいける、ちょっとした憩いの場。</p>
<p> </p>
<p>フィンランドの夏は短く、冬は極端に日照時間が短いという。だからこそ、皆は太陽に恋をしている。<br />
限られた期間でしか味わえない陽の光をまさに全身で受け止めて、全力で楽しみつつも、冬に向けた準備をしているように見えた。</p>
<p>天国があるならば、きっとこういう場所なんだろう。<br />
穏やかでのんびりとしていて、おじいちゃんもハイハイ歩きの赤ちゃんも、皆がとっても幸せそうなんだもん。</p>
<p> </p>
<p>12時30分からチケットが販売されると私は早々に受付を済ませてホッとしつつ、13時にはいよいよサウナへと向かった。サウナエリアの辺りには多くの外国人がいて、スモークサウナを心待ちにしているようだった。</p>
<div style="width: 1080px" class="wp-video"><!--[if lt IE 9]&gt;document.createElement('video');&lt;![endif]--><br />
<video class="wp-video-shortcode" id="video-77286-1" width="1080" height="1920" preload="metadata" controls="controls"><a href="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/09/05_1.mp4">https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/09/05_1.mp4</a></video></div>
<p>まず小さい方のスモークサウナへ。ドキドキしながら扉を開けると……<strong>噂のつっよい燻し香！</strong> <strong>濃い、濃いぞ！</strong><strong><br />
</strong>薪サウナで感じる、火が燃えた優しい香りをギュゥっと濃縮して、思いっきり解放しました〜！って感じ。でもむせるとか煙いとかではなく、すんすん鼻を動かして、とにかく吸いたくなってしまう。100%天然の香りの威力ってすごいな。</p>
<p> </p>
<p><strong>そして</strong><strong>…</strong><strong>…</strong><strong>何より熱い！めちゃくちゃ熱い！</strong></p>
<p>火、本当についてないんだよね？ と疑いたくなるくらい熱い。<br />
私、結構熱いサウナには慣れていると自負していたのですが、ごめんなさい撤回します。恥ずかしながら一番手前も手前、ドア付近から先には進めず（その先には強大すぎる見えない熱の塊があった。進もうとすると皮膚が切れるように痛いぜ！）、それでもドバドバ汗をかいた。<br />
そんな私を横目にサウナ室の奥・２段目のベンチに颯爽と座る人を、心の中でサウナマスターに認定した。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/09/06.jpg" alt=""></figure><div style="width: 1080px" class="wp-video"><video class="wp-video-shortcode" id="video-77286-2" width="1080" height="1920" preload="metadata" controls="controls"><a href="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/09/07_2.mp4">https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/09/07_2.mp4</a></video></div>
<p>熱々に温まったらサウナ室を出て道を挟んだその先に、湖まで伸びる桟橋がある。いよいよ湖ダイブだ！<br />
せっかくなので飛び込むまでをカウントしてみたら、周りにいた外国人も一緒に「1・2・3！」と歓声を上げながら盛り上げてくれた （嬉しい）。</p>
<p> </p>
<p>夏の湖は冷たすぎず、ぷかぷか浮く分にはちょうどいい水温だ。<br />
頭までざぶんと浸かって天を仰いだ。はー、ほんっとさいこうです。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/09/08.jpg" alt=""></figure><figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/09/09.jpg" alt=""></figure><p>私も天国の構成要員になろうと、休憩では原っぱでごろんと横になった。濡れた髪が風を感じて、ひんやりと気持ちいい。木漏れ日が差して、頬がじんわりとあたたかい。</p>
<p> </p>
<p>日本でもフィンランドでも、サウナの後に込みあげてくる幸せな気持ちと、溢れる感謝は変わらない。<br />
サウナが持つ価値が世界共通であることを、私は改めて気付かされた。</p>
<p> </p>
<p>14時になると大きなスモークサウナも開放された。最上級の燻し香りと、熱々サウナをより多くの人たちと一緒に楽しんだ。10歳にもならない子どももスモークサウナにチャレンジしていて、グッと拳を握りながら熱さを受け止めていた。強いなぁ。</p>
<p> </p>
<p>サウナを出て、湖を上がった人とすれ違うと「サウナ熱かったよね、おつかれさま！」という優しい眼差しを向けられる。私もすかさず「湖、気持ち良さそうでめっちゃ良いね！」とアイコンタクトを送る。</p>
<p>熱い、冷たい、気持ちいい。</p>
<p>誰もが共通で味わえるシンプルな体験は国境を超え、直感的なコミュニケーションを生む。<br />
私はクーシヤルビサウナにいる人たち全員と、深い底で繋がれているような気がした。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/09/10.jpg" alt=""></figure><p>とにかく満たされ続けたサウナ旅行の最終日。私はフライトの前に、あるサウナに向かっていた。<br />
有志で運営が成り立つサウナ、「ソンパサウナ」だ。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/09/11-.jpg" alt=""></figure><p>入場料もないし、営業時間という概念もない。着替える場所もなく、そこにあるのは誰でも自由に入って良いというサウナ小屋だけ。</p>
<p> </p>
<p>誰か仕切る人がいるわけでもないのに、秩序が保たれているのが何よりすごい。</p>
<p>ソンパサウナには不思議と静謐な雰囲気があった。</p>
<p>驚いたのはサウナを終えた後、ペットボトルなどの散らかったゴミを黙々と拾っている人がいたことだ。<br />
これは私に並々と水をいれたバケツを持ってきてくれた彼のことで、その動きはルーティーンのように洗練されていた。</p>
<p>サウナに入らせてもらったお礼です、という押しつける優しさではない。</p>
<p>義務ではないのだ。<br />
ただ、自分がやりたいから、そうしている自分が自分のありたい姿だから、やっているだけ。</p>
<p>私は胸を打たれた。<br />
そこに寡黙な彼の、誇り高い魂を確かに感じたのだ。</p>
<div style="width: 1080px" class="wp-video"><video class="wp-video-shortcode" id="video-77286-3" width="1080" height="1920" preload="metadata" controls="controls"><a href="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/09/13_1_1_2.mp4">https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/09/13_1_1_2.mp4</a></video></div>
<p>名も知らない誰かがピアノで音を奏で始める。<br />
メロディはない、その場で紡がれた音の連なり。</p>
<p>風が吹くと葉っぱが擦れ合うその様は、今日という日へ拍手喝采をおくっているようだった。</p>
<p> </p>
<p>私も、自分で自分の幸せを決めていきたい。<br />
誰かの尺度で決められたものではない。<br />
ただ、自分が満足するためだけのやり方で。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/09/14.jpg" alt=""></figure><p>この旅で感じた気持ちを、フィンランドの土地に刻みたい。<br />
そう思った私は、自分の本をソンパサウナに置いていった。</p>
<p>次にここに来る時は、もっと自分に自信のある人になれるように。<br />
自分を誇れる人であれるように。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>【掲載した施設】</p>
<p>■「クーシヤルビサウナ」</p>
<p><a href="https://www.cafekuusijarvi.fi/">https://www.cafekuusijarvi.fi/</a></p>
<p>予約不要、当日チケット購入</p>
<p> </p>
<p>■「ソンパサウナ」</p>
<p><a href="https://www.sompasauna.fi/">https://www.sompasauna.fi/</a></p>
<p>予約不要</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
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<gnf:category>ライフ</gnf:category>
<gnf:keyword>サウナ,サウナ連載</gnf:keyword>
<gnf:modified>Tue, 23 Sep 2025 11:40:55 +0000</gnf:modified>
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	</item>
		<item>
		<title>vol.14 Enjoy,Sauna</title>
		<link>https://moment.nikkan-gendai.com/life/77205</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[moment_admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 29 Aug 2025 08:00:31 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">https://moment.nikkan-gendai.com/?post_type=life&#038;p=77205</guid>

					<description><![CDATA[<p>サウナライターとして活動する川邊実穂がお届けする連載「サウナで、わたしはわたしになる」。14回目はEnjoy,Saunaです。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/08/01.jpg" alt=""></figure><p>コンクリート造りのベンチから伝わる熱が次第に汗へと変わる中、私は一人のフィンランド人とサウナにいた。</p>
<p> </p>
<p>お互い何も話さない。</p>
<p>そこには音も、何もない。</p>
<p>15時過ぎ、窓から差しこむ淡い光だけが、辺りを静かに照らしていた。</p>
<p> </p>
<p>しばらくすると彼女はもう十分とばかりに立ちあがり、シャワーのある洗い場へと向かった。</p>
<p>そしてすれ違いざまに一言だけ、私に声をかけてくれた。</p>
<p> </p>
<p>「Enjoy, sauna.」</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/08/02.jpg" alt=""></figure><p>サウナを好きになって約5年半。サウナ発祥の地・フィンランドにいつかは行ってみたいとずっと思っていた。</p>
<p>でも「行きたいんですよねぇ〜」と言葉を発している自分は、どこか現実味がなかった。</p>
<p>「いつかは……」を具体化するには考えることが沢山あって、だから物理的な距離だけでなく心的な距離としても遠く、想像できなかったのだと思う。</p>
<p> </p>
<p>そこから「やっぱり行こう！」と意を決して航空券を取り、行程を決めると、あれよあれよと渡航日が迫ってきた。</p>
<p>旅立つ前日はどうしてか、楽しみよりも緊張が大きく、気持ちが強張っていくのを感じた。</p>
<p>本当に私、憧れつづけたフィンランドに行くんだ……</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/08/03.jpg" alt=""></figure><p>約13時間のフライトは寝たり起きたりを繰り返し、ぼうっとした頭と視界のまま、飛行機の窓からフィンランドの地を捉えたときは、「あぁ、本当に湖と森の国なんだな」と胸に迫るものがあった。</p>
<p>フィンランド、そしてフィンランドのサウナについては本や雑誌を読み、ずっと妄想を膨らませてきた。</p>
<p>長らく恋い焦がれてきた存在に、今、私はとうとう触れるのだ。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/08/04.jpg" alt=""></figure><p>夕方17時過ぎに降りたったヘルシンキ中央駅は白夜の影響もあり、体感としては15時くらいの明るさで、それをもってしても私の印象は正直に言うと「<strong>思っていたより……なんだか地味？</strong>」だった。</p>
<p> </p>
<p>この驚きにはちゃんと理由がある。</p>
<p> </p>
<p>フィンランドは世界幸福度ランキング8年連続1位の国だ。さらに今回訪れたのはサマーシーズン。フィンランドは冬が長い分、夏はハッチャケる！と聞いていたので、世界一の幸福度 × 最高の季節＝街全体がとにかく浮かれてる！ ハッピーオーラ全開！！！だと勝手に考えていたのだ。</p>
<p>例えばレストランのテラス席に座る人が顔を赤らめながらお酒をがぶがぶ飲んでいたり、大きな声で仲間と一緒に騒いだり。</p>
<p> </p>
<p>そんなのは、私が見た限りは全然なかった。</p>
<p>想像よりもずっと、ヘルシンキは静かだったのだ。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>早速いくばくかのギャップを感じながらも、まずは「<strong>Kulttuurisauna</strong><strong>（クルットゥーリサウナ）</strong>」に向かったのだが、ここから私は少しずつ、日本とフィンランドのサウナの違いを、そしてフィンランド人にとっての「幸せ」を、自分なりに解釈していくことになる。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/08/05.jpg" alt=""></figure><figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/08/6.jpg" alt=""></figure><p>「Kulttuurisauna（クルットゥーリサウナ）」はフィンランド人のお友達・ノーラさんにオススメされたサウナ施設で、ヘルシンキ中央駅からメトロで3駅・そこから歩いて10分ちょっとと好立地だ。</p>
<p> </p>
<p>施設について一通りご案内いただいた後、全裸になってサウナに入る。そしてシャワーを浴びて水着を着てから休憩休憩……と外に向かうと……</p>
<p>そこに漂う雰囲気にまぁ驚いた。</p>
<p> </p>
<p>男女で一緒に利用できるこのエリアでは、各々がフリーダムに休憩を味わっている。</p>
<p>デッキに横たわる人や一人で来ているおじいちゃん、その傍らでは女性2人組がおしゃべりに興じていたり。</p>
<p> </p>
<p>なんと言うか…<strong>周りの目を気にする人は誰もいなくて、皆とにかくさっぱりしている</strong>。</p>
<p>なんだろう、いつもと何が違うんだろう…？</p>
<p>何回か休憩を繰り返し、みんなの様子を見てるうちに一つの仮説が浮かびあがった。</p>
<p>それは、<strong>気合を入れて事象を見定める空気感がないからかもしれない</strong>、と。</p>
<p> </p>
<p>「よし、ここからクールダウン！！！」</p>
<p>と水風呂代わりの海に冷たさを求めるわけではなく、ぷかぷか泳ぐこと自体をみんなは楽しんでいる。<br />
それは「<strong>なるほどね〜今日の海はこんな感じか〜は〜気持ちいい〜〜</strong>」っていうくらいのゆるさ。</p>
<p>同じように「サウナ→水風呂→外気浴」の後にやってくる、いわゆる「ととのい」を最大化したい！せねば！！ と逼迫している人もいないように感じたのだ。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>皆、ただぼーっとする時間そのものであったり、リラックスした状態での会話を愉しむ。</p>
<p>この空気、サウナというより<strong>友達の家に遊びにきたみたい</strong>だ。</p>
<p> </p>
<p>飛行機を降り立ってからずっと、わたしは無意識のうちに緊張していたのだろう。肩の力がするすると抜けていくのを感じた。</p>
<p> </p>
<p>そしていつもなら体型を気にして絶対に着ないビキニを身につけ（だってわたしが何を着ているかなんて、誰も気にしていない。それに海風を全身で感じるなら、ビキニの方が絶対気持ちいい。）、バスタオルで身体を隠すのもそこそこに口を半開きにしながら呆けていた。</p>
<p> </p>
<p>わたしはいつも以上に、自分の気持ちに素直になっていた。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/08/07.jpg" alt=""></figure><p>翌日に訪れた「ラヤポルティン・サウナ」も小さな驚きの連続だった。</p>
<p> </p>
<p>常連さんであろう人たちが談笑しながら開店を待つ姿は、さながら日本の銭湯だ。私もその列に加わり、受付を済ませて脱衣所に向かう。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>服を脱ぎ、はて……<strong>ロッカーがない</strong>。</p>
<p> </p>
<p>着替えやリュックはどこに置けばいいのだろうとオロオロしていると「あら、あなた初めて？」と話しかけてくれた女性がいた。週3で通う常連さんだと言う。</p>
<p> </p>
<p>私は彼女にわからないことを教えてもらいながら、一緒にサウナへ向かった（ちなみに、ロッカーは本当になく、貴重品も含めて脱衣所にそのまま置いておくスタイルだった……！もちろん何も盗られてなかった、この治安の良さよ！ ）。</p>
<p> </p>
<p><strong> </strong></p>
<p>ラヤポルティン・サウナはフィンランドに現存する最古の公衆サウナと言われていることもあり、銭湯感満載な場所だ。</p>
<p>サウナ室は男女で分かれているのだが、中央にある水汲み場は共用で、そこだけ壁がくり抜かれ池のように水が溜まっている（伝わるかな……）。</p>
<p>そこにプカプカ浮かぶ手桶で水を汲んで、大きなバケツに水を溜めて身体を洗ったりするのだけれど、途中、<strong>男性側から女性側にぬっと手が伸びてきた</strong>時には「わっ！」と流石にびっくりした（もちろん、双方の顔や姿は見えないのだけれど）。</p>
<p>そんなユニークすぎる造りも受け入れ、常連さんとのおしゃべりを楽しんでいると、<strong>サウナ室がものすごい勢いで急に熱くなってきた。</strong></p>
<p> </p>
<p>「あぁ、始まったわね〜〜」<br />
はいはい、と慣れた様子の彼女に聞くと、<strong>男性側がロウリュをするとその熱が女性側まで伝わってくる</strong>のだそう。</p>
<p>おお、これが本当のゲリラロウリュ！ 私ら運命共同体！！！ と驚きおかしみながら、滝のようにドバドバ汗をかいた。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/08/08.jpg" alt=""></figure><p>頭から水を浴びて外に出ると、これがまたピースフル。<br />
と言うのも、<strong>バスタオル一枚を身体に巻いた男女が入り混じり、おしゃべりしている</strong>のです。</p>
<p>（↑ の写真の奥、チラッと見えるのがそれ）</p>
<p> </p>
<p>いやこれ、冷静にすごくない…？ 変な話、誰も下心がある人なんていなくて、お酒やジュースを片手に、ほぼ裸の知らない人同士がゆるくカジュアルに繋がっていたのだった。</p>
<p> </p>
<p>この、なーんにも気にしなくていい感じ。超超自然体な空気。現代にこんなにも自由な場所があって良いのでしょうか。</p>
<p> </p>
<p>いや、日本のサウナを息苦しいと思ったことは一度もない、そうではないんだけれど、これほどまでに気楽さに振り切った場所を、今までの人生で知らなかったのだ。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/08/09.jpg" alt=""></figure><p>ヘルシンキ最古の公衆サウナ「コティハルユン・サウナ」に行く頃には、私もこの感覚に慣れてきて（むしろ欲してきていて）、バスタオル一枚を体に巻いてヘリに腰掛け休憩を楽しめるようになっていた。</p>
<p>するとフィンランド人がまさかの「<strong>TOTONOTTA？</strong>」と話しかけてきてくれたのです！</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>どうやら日本人がフィンランドのサウナを楽しむTV番組を最近見て、「TOTONOU」という言葉も知ったそう。コティハルユンにも多くの日本人が訪れているという。</p>
<p> </p>
<p>「どこのサウナに行ったの？ あ〜〜あそこはいいよね、私も大好き！」</p>
<p> </p>
<p>国境なきサウナトークに花が咲き、「<strong>サウナの話であれば、フィンランド人とも日本と同じノリで話せるんだ……！</strong>」とじんわり感動しながら、最後に彼は目を細めながらこう教えてくれた。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>「明日はクーシヤルビに行くんだね。</p>
<p>そこは私が一番好きなサウナで、とても特別な場所なんだ。</p>
<p>他のサウナとは全く違うと思うよ、ぜひ楽しんでね」</p>
<p> </p>
<p>キートス（ありがとう）、とお礼を告げながら私は明日のサウナに期待を寄せたのだけれど、そこには自分の想像を遥かに超える光景と体感が待っていたなんて、この時の私には未だ知る由もなかったのです。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>【掲載した施設】</p>
<p>■「Kulttuurisauna（クルットゥーリサウナ）」</p>
<p><a href="https://kulttuurisauna.fi/">https://kulttuurisauna.fi/</a></p>
<p>予約要</p>
<p> </p>
<p>■「ラヤポルティン・サウナ」</p>
<p><a href="https://www.rajaportti.fi/index.ja.php">https://www.rajaportti.fi/index.ja.php</a></p>
<p>予約不要</p>
<p> </p>
<p>■「コティハルユン・サウナ」</p>
<p><a href="https://www.kotiharjunsauna.fi/ja">https://www.kotiharjunsauna.fi/ja</a></p>
<p>予約要</p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>サウナライターとして活動する川邊実穂がお届けする連載「サウナで、わたしはわたしになる」。14回目はEnjoy,Saunaです。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/08/01.jpg" alt=""></figure><p>コンクリート造りのベンチから伝わる熱が次第に汗へと変わる中、私は一人のフィンランド人とサウナにいた。</p>
<p> </p>
<p>お互い何も話さない。</p>
<p>そこには音も、何もない。</p>
<p>15時過ぎ、窓から差しこむ淡い光だけが、辺りを静かに照らしていた。</p>
<p> </p>
<p>しばらくすると彼女はもう十分とばかりに立ちあがり、シャワーのある洗い場へと向かった。</p>
<p>そしてすれ違いざまに一言だけ、私に声をかけてくれた。</p>
<p> </p>
<p>「Enjoy, sauna.」</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/08/02.jpg" alt=""></figure><p>サウナを好きになって約5年半。サウナ発祥の地・フィンランドにいつかは行ってみたいとずっと思っていた。</p>
<p>でも「行きたいんですよねぇ〜」と言葉を発している自分は、どこか現実味がなかった。</p>
<p>「いつかは……」を具体化するには考えることが沢山あって、だから物理的な距離だけでなく心的な距離としても遠く、想像できなかったのだと思う。</p>
<p> </p>
<p>そこから「やっぱり行こう！」と意を決して航空券を取り、行程を決めると、あれよあれよと渡航日が迫ってきた。</p>
<p>旅立つ前日はどうしてか、楽しみよりも緊張が大きく、気持ちが強張っていくのを感じた。</p>
<p>本当に私、憧れつづけたフィンランドに行くんだ……</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/08/03.jpg" alt=""></figure><p>約13時間のフライトは寝たり起きたりを繰り返し、ぼうっとした頭と視界のまま、飛行機の窓からフィンランドの地を捉えたときは、「あぁ、本当に湖と森の国なんだな」と胸に迫るものがあった。</p>
<p>フィンランド、そしてフィンランドのサウナについては本や雑誌を読み、ずっと妄想を膨らませてきた。</p>
<p>長らく恋い焦がれてきた存在に、今、私はとうとう触れるのだ。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/08/04.jpg" alt=""></figure><p>夕方17時過ぎに降りたったヘルシンキ中央駅は白夜の影響もあり、体感としては15時くらいの明るさで、それをもってしても私の印象は正直に言うと「<strong>思っていたより……なんだか地味？</strong>」だった。</p>
<p> </p>
<p>この驚きにはちゃんと理由がある。</p>
<p> </p>
<p>フィンランドは世界幸福度ランキング8年連続1位の国だ。さらに今回訪れたのはサマーシーズン。フィンランドは冬が長い分、夏はハッチャケる！と聞いていたので、世界一の幸福度 × 最高の季節＝街全体がとにかく浮かれてる！ ハッピーオーラ全開！！！だと勝手に考えていたのだ。</p>
<p>例えばレストランのテラス席に座る人が顔を赤らめながらお酒をがぶがぶ飲んでいたり、大きな声で仲間と一緒に騒いだり。</p>
<p> </p>
<p>そんなのは、私が見た限りは全然なかった。</p>
<p>想像よりもずっと、ヘルシンキは静かだったのだ。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>早速いくばくかのギャップを感じながらも、まずは「<strong>Kulttuurisauna</strong><strong>（クルットゥーリサウナ）</strong>」に向かったのだが、ここから私は少しずつ、日本とフィンランドのサウナの違いを、そしてフィンランド人にとっての「幸せ」を、自分なりに解釈していくことになる。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/08/05.jpg" alt=""></figure><figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/08/6.jpg" alt=""></figure><p>「Kulttuurisauna（クルットゥーリサウナ）」はフィンランド人のお友達・ノーラさんにオススメされたサウナ施設で、ヘルシンキ中央駅からメトロで3駅・そこから歩いて10分ちょっとと好立地だ。</p>
<p> </p>
<p>施設について一通りご案内いただいた後、全裸になってサウナに入る。そしてシャワーを浴びて水着を着てから休憩休憩……と外に向かうと……</p>
<p>そこに漂う雰囲気にまぁ驚いた。</p>
<p> </p>
<p>男女で一緒に利用できるこのエリアでは、各々がフリーダムに休憩を味わっている。</p>
<p>デッキに横たわる人や一人で来ているおじいちゃん、その傍らでは女性2人組がおしゃべりに興じていたり。</p>
<p> </p>
<p>なんと言うか…<strong>周りの目を気にする人は誰もいなくて、皆とにかくさっぱりしている</strong>。</p>
<p>なんだろう、いつもと何が違うんだろう…？</p>
<p>何回か休憩を繰り返し、みんなの様子を見てるうちに一つの仮説が浮かびあがった。</p>
<p>それは、<strong>気合を入れて事象を見定める空気感がないからかもしれない</strong>、と。</p>
<p> </p>
<p>「よし、ここからクールダウン！！！」</p>
<p>と水風呂代わりの海に冷たさを求めるわけではなく、ぷかぷか泳ぐこと自体をみんなは楽しんでいる。<br />
それは「<strong>なるほどね〜今日の海はこんな感じか〜は〜気持ちいい〜〜</strong>」っていうくらいのゆるさ。</p>
<p>同じように「サウナ→水風呂→外気浴」の後にやってくる、いわゆる「ととのい」を最大化したい！せねば！！ と逼迫している人もいないように感じたのだ。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>皆、ただぼーっとする時間そのものであったり、リラックスした状態での会話を愉しむ。</p>
<p>この空気、サウナというより<strong>友達の家に遊びにきたみたい</strong>だ。</p>
<p> </p>
<p>飛行機を降り立ってからずっと、わたしは無意識のうちに緊張していたのだろう。肩の力がするすると抜けていくのを感じた。</p>
<p> </p>
<p>そしていつもなら体型を気にして絶対に着ないビキニを身につけ（だってわたしが何を着ているかなんて、誰も気にしていない。それに海風を全身で感じるなら、ビキニの方が絶対気持ちいい。）、バスタオルで身体を隠すのもそこそこに口を半開きにしながら呆けていた。</p>
<p> </p>
<p>わたしはいつも以上に、自分の気持ちに素直になっていた。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/08/07.jpg" alt=""></figure><p>翌日に訪れた「ラヤポルティン・サウナ」も小さな驚きの連続だった。</p>
<p> </p>
<p>常連さんであろう人たちが談笑しながら開店を待つ姿は、さながら日本の銭湯だ。私もその列に加わり、受付を済ませて脱衣所に向かう。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>服を脱ぎ、はて……<strong>ロッカーがない</strong>。</p>
<p> </p>
<p>着替えやリュックはどこに置けばいいのだろうとオロオロしていると「あら、あなた初めて？」と話しかけてくれた女性がいた。週3で通う常連さんだと言う。</p>
<p> </p>
<p>私は彼女にわからないことを教えてもらいながら、一緒にサウナへ向かった（ちなみに、ロッカーは本当になく、貴重品も含めて脱衣所にそのまま置いておくスタイルだった……！もちろん何も盗られてなかった、この治安の良さよ！ ）。</p>
<p> </p>
<p><strong> </strong></p>
<p>ラヤポルティン・サウナはフィンランドに現存する最古の公衆サウナと言われていることもあり、銭湯感満載な場所だ。</p>
<p>サウナ室は男女で分かれているのだが、中央にある水汲み場は共用で、そこだけ壁がくり抜かれ池のように水が溜まっている（伝わるかな……）。</p>
<p>そこにプカプカ浮かぶ手桶で水を汲んで、大きなバケツに水を溜めて身体を洗ったりするのだけれど、途中、<strong>男性側から女性側にぬっと手が伸びてきた</strong>時には「わっ！」と流石にびっくりした（もちろん、双方の顔や姿は見えないのだけれど）。</p>
<p>そんなユニークすぎる造りも受け入れ、常連さんとのおしゃべりを楽しんでいると、<strong>サウナ室がものすごい勢いで急に熱くなってきた。</strong></p>
<p> </p>
<p>「あぁ、始まったわね〜〜」<br />
はいはい、と慣れた様子の彼女に聞くと、<strong>男性側がロウリュをするとその熱が女性側まで伝わってくる</strong>のだそう。</p>
<p>おお、これが本当のゲリラロウリュ！ 私ら運命共同体！！！ と驚きおかしみながら、滝のようにドバドバ汗をかいた。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/08/08.jpg" alt=""></figure><p>頭から水を浴びて外に出ると、これがまたピースフル。<br />
と言うのも、<strong>バスタオル一枚を身体に巻いた男女が入り混じり、おしゃべりしている</strong>のです。</p>
<p>（↑ の写真の奥、チラッと見えるのがそれ）</p>
<p> </p>
<p>いやこれ、冷静にすごくない…？ 変な話、誰も下心がある人なんていなくて、お酒やジュースを片手に、ほぼ裸の知らない人同士がゆるくカジュアルに繋がっていたのだった。</p>
<p> </p>
<p>この、なーんにも気にしなくていい感じ。超超自然体な空気。現代にこんなにも自由な場所があって良いのでしょうか。</p>
<p> </p>
<p>いや、日本のサウナを息苦しいと思ったことは一度もない、そうではないんだけれど、これほどまでに気楽さに振り切った場所を、今までの人生で知らなかったのだ。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/08/09.jpg" alt=""></figure><p>ヘルシンキ最古の公衆サウナ「コティハルユン・サウナ」に行く頃には、私もこの感覚に慣れてきて（むしろ欲してきていて）、バスタオル一枚を体に巻いてヘリに腰掛け休憩を楽しめるようになっていた。</p>
<p>するとフィンランド人がまさかの「<strong>TOTONOTTA？</strong>」と話しかけてきてくれたのです！</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>どうやら日本人がフィンランドのサウナを楽しむTV番組を最近見て、「TOTONOU」という言葉も知ったそう。コティハルユンにも多くの日本人が訪れているという。</p>
<p> </p>
<p>「どこのサウナに行ったの？ あ〜〜あそこはいいよね、私も大好き！」</p>
<p> </p>
<p>国境なきサウナトークに花が咲き、「<strong>サウナの話であれば、フィンランド人とも日本と同じノリで話せるんだ……！</strong>」とじんわり感動しながら、最後に彼は目を細めながらこう教えてくれた。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>「明日はクーシヤルビに行くんだね。</p>
<p>そこは私が一番好きなサウナで、とても特別な場所なんだ。</p>
<p>他のサウナとは全く違うと思うよ、ぜひ楽しんでね」</p>
<p> </p>
<p>キートス（ありがとう）、とお礼を告げながら私は明日のサウナに期待を寄せたのだけれど、そこには自分の想像を遥かに超える光景と体感が待っていたなんて、この時の私には未だ知る由もなかったのです。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>【掲載した施設】</p>
<p>■「Kulttuurisauna（クルットゥーリサウナ）」</p>
<p><a href="https://kulttuurisauna.fi/">https://kulttuurisauna.fi/</a></p>
<p>予約要</p>
<p> </p>
<p>■「ラヤポルティン・サウナ」</p>
<p><a href="https://www.rajaportti.fi/index.ja.php">https://www.rajaportti.fi/index.ja.php</a></p>
<p>予約不要</p>
<p> </p>
<p>■「コティハルユン・サウナ」</p>
<p><a href="https://www.kotiharjunsauna.fi/ja">https://www.kotiharjunsauna.fi/ja</a></p>
<p>予約要</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
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<gnf:category>ライフ</gnf:category>
<gnf:keyword>サウナ,サウナ連載</gnf:keyword>
<gnf:modified>Wed, 17 Sep 2025 06:20:29 +0000</gnf:modified>
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	</item>
		<item>
		<title>vol.13 教えて！フィンランドのサウナの楽しみ方</title>
		<link>https://moment.nikkan-gendai.com/life/76607</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[moment_admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 25 Jul 2025 08:00:02 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[<p>サウナライターとして活動する川邊実穂がお届けする連載「サウナで、わたしはわたしになる」。13回目は「教えて！フィンランドのサウナの楽しみ方」です。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/07/IMG_9231.jpg" alt=""></figure><p>旅は人生の総合格闘技みたいなところがあって、特に事前の準備では今までの経験値や繋がりがフル活用される。</p>
<p> </p>
<p>いつだってまっさらな状態から旅の計画は始まるから、気重腰重でもある。ただ、たとえば往復航空券を取る、といったファーストアクションが決まってしまえば、トルクが回って坂道を猛スピードで駆けおりていくような感覚になる。途端に、楽しいのだ。</p>
<p> </p>
<p>それが海外旅行となると尚更の達成感で、さらに憧れのフィンランド旅行の準備ともなれば、桃色吐息を積み重ねたミルフィーユが作れちゃうくらい。</p>
<p> </p>
<p>まずはフィンランドに訪れたことのあるサウナ友達からの情報や、ブックライティングを務めさせていただいた「シンサウナ」に掲載されたフィンランド情報、買い貯めてきたフィンランド本、そして本屋さんでガイド本を物色しながらやりたいことを洗いだしてみた。</p>
<p> </p>
<p>-・＊○:° -・＊○:° -・＊○:° -・＊○:° -・＊○:° -・＊○:° -・＊○:° -・＊○:° -・＊○</p>
<p> </p>
<p>【行きたいサウナ】</p>
<p>（ヘルシンキエリア）</p>
<p>・コティハルユン・サウナ</p>
<p>…フィンランドの首都・ヘルシンキ最古のサウナ。「SAUNA」の赤いネオンの元、バスタオルを巻いて街中外気浴をしたい。</p>
<p> </p>
<p>・ソンパサウナ</p>
<p>…ソンパサウナの自由さ、寛容さに衝撃をうけ、長年勤めていた会社を辞めてサウナ屋さんを始めようとチャレンジしているサウナ友達がいる。人生180度変えちゃうサウナ、ここは絶対に外せない。</p>
<p> </p>
<p>・ロウリュ サウナ</p>
<p>…アーバンな雰囲気がありながらバルト海ダイブもできる良いところ取り。施設内のレストランで提供されるサーモンスープも美味しいんだそう。</p>
<p> </p>
<p>・ロンナサウナ</p>
<p>…夏季限定でオープンする、島のサウナ。そこで得られる体験は圧倒的非日常とな。</p>
<p> </p>
<p>・ウーシサウナ</p>
<p>…バーが併設されたおしゃれなサウナ。お酒を楽しむバー利用者と、水着着用者が入り混じる空間の一員に私はなりたい。</p>
<p> </p>
<p>・クーシヤルビサウナ</p>
<p>…ヘルシンキの隣・ヴァンター市の国立公園の脇にあるサウナ。特にスモークサウナが有名！</p>
<p> </p>
<p>（タンペレエリア）</p>
<p>・ラヤポルティン・サウナ</p>
<p>…ヘルシンキからは特急列車で２時間くらいかかるが、1906年に開業された歴史ある公共サウナ施設として、行かないわけにはいかぬ。</p>
<p> </p>
<p>【やりたいこと】</p>
<p>・ベリーを摘む</p>
<p>…フィンランドは「自然享受権」という法律があり、群生するベリーやキノコは皆のもの。なので自然に敬意を払いながら、誰でも自由に摘むことができる。散歩の合間にパクッと食べてみたい。</p>
<p> </p>
<p>・コーヒー＆シナモンロールを食べる</p>
<p>…フィンランドには「カハヴィタウコ＝コーヒー休憩」という言葉もあり、コーヒーは日常に欠かせない存在。実際、国民一人あたりのコーヒーの消費量は世界一とも言われている。お供はシナモンロールが鉄板で、これまた絶対にいただきたい組み合わせ。</p>
<p> </p>
<p>・サマーコテージでの滞在</p>
<p>…フィンランド人は夏休みを1ヶ月（！）も取得し、その間はコテージでのんびり過ごす人も多いそう。湖畔にあるサウナ付きコテージなら湖にも飛びこめる。</p>
<p> </p>
<p>・食器やインテリア</p>
<p>…暗く長い冬を乗り越えるためには、お家時間が楽しくないと。そんなわけでフィンランドのインテリアや食器は実用的でありながらも、明るくポップな色合いのものが多い。私の家にもぜひとも招き入れたい。</p>
<p> </p>
<p>・その他セカンドハンド（中古品）のお店や朝市、オーディ図書館に本屋さん、現地のお酒にムンッキ（フィンランド風ドーナツ）、サウナヴィレッジも楽しみたいー！</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>-・＊○:° -・＊○:° -・＊○:° -・＊○:° -・＊○-・＊○:° -・＊○:° -・＊○:° -・＊○:° -・＊○</p>
<p> </p>
<p>……と、まぁやりたいことがなかなか盛り沢山である。</p>
<p> </p>
<p>Google Mapに行きたい場所をプロットして、なんとなくの行程は立ててみたものの、果たして本当に実現できるのか、イマイチ自信がなかった。</p>
<p> </p>
<p>そこに時を同じくして栃木県のサウナ・Quiet Storm Nasuのオーナーさんから「フィンランド人がうちのサウナに来るけど、遊びに来る？」とのお誘いが。</p>
<p> </p>
<p>これは楽しい冒険に彩を添えてくれるパーティーの登場！行く行く、行きます！ ということで私は那須塩原に向かい、日本に移住して10年弱にもなる日本語ペラペラなフィンランド人、ノーラさんとプルさんと一緒にサウナに入りながら、フィンランド旅行の相談をさせていただきました。</p>
<p> </p>
<p>以下、その模様を会話形式でお届けします！</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/07/570852135454376385.jpg" alt=""></figure><p>私「実は８月にフィンランドに行こうと思っていて……こんな行程を考えてみたのですが、ちょっと見ていただいてアドバイスをもらえますか…？！」</p>
<p> </p>
<p>ノーラ「もちろん！そもそも<strong>８月に行くのは正解</strong>だね。フィンランド人は６月や７月には夏休みに入ってしまうから、その時期はどこもかしこもお休みなの。８月なら営業しているお店も多いと思うよ！」</p>
<p> </p>
<p>プル「ちなみに8月初めの日の入りは<strong>21:00くらい</strong>だね。」</p>
<p> </p>
<p>私「なんと！白夜ですね、どんな感じなんだろう……」</p>
<p> </p>
<p>ノーラ「どれ、行程は……なんと、到着時間は15時ごろなのね、<strong>これはちょっと時差ぼけが心配</strong>。</p>
<p>おすすめは夜行便に乗って飛行機で爆睡して到着時に朝を迎えることなの。フィンランドと日本は６時間も時差がある（冬季は７時間）から、朝に到着すれば体内時計も現地時間に合わせやすいよ。</p>
<p> </p>
<p>初日は体調も不透明だから、行程も予約のいらない場所にして、予定を詰め込みすぎないほうがいいんじゃない？」</p>
<p> </p>
<p>私「（や、優しい…！）確かに、そうします！到着したらすぐさまサウナ♡って思ってましたが、もう少しゆったりしたスケジュールにしてみますね。」</p>
<p> </p>
<p>ノーラ「あとサウナなら「<strong>Kulttuurisauna（クルットゥーリサウナ）</strong>」にも行ってみてほしいな。すごく素敵なサウナで、オーナーがフィンランド人と日本人のご夫婦だから、コミュニケーションもしやすいと思う。」</p>
<p> </p>
<p>私「おー、知らないサウナだ！ぜひ行ってみますね。 あと朝はKauppatori（カウッパトリ）のマーケットに行きたいんだけど、どうでしょう？」</p>
<p> </p>
<p>プル「いいと思う、ちなみに食事なら<strong>小さな魚を焼き揚げた料理・Muikku（ムイック）</strong>がおすすめだよ。あ、でもこれは絶対に伝えないといけないことがある！」</p>
<p> </p>
<p>私「な、何でしょう……？！」</p>
<p> </p>
<p>プル「<strong>カモメ！！！</strong>海辺のエリアにはカモメがめちゃくちゃいて、いつも食べ物を狙っているんだ！ 空中からサッと取られちゃうこともあるから気をつけて！」</p>
<p> </p>
<p>私「フィンランドのカモメ強いな？！  それは聞いておいてよかった、ありがとうございます！</p>
<p>他に気になるところはありますか？」</p>
<p> </p>
<p>ノーラ「クーシヤルビのスモークサウナはとっても人気なの。予約制ではないけど、スモークサウナのオープン時間（13:00）に合わせていかないと、<strong>せっかく訪れたのに入れなかった</strong>、ってこともあるみたい」</p>
<p> </p>
<p>私「なんと！ それはちょっと早めに現地に到着して、確実にスモークサウナに入れるようにします！」</p>
<p> </p>
<p>プル「ちなみにロウリュをする時、日本人はベンチから降りてストーブに近づいてロウリュするよね？ <strong>フィンランドでは２段目のベンチからでも、座ったままロウリュするんだよ！（プルさん実践）（バシャシャー！）</strong>だからラドルの形も大切で、底が丸いお玉形になってる必要があるんだ。そうじゃないとうまく水を飛ばせないからね。」</p>
<p> </p>
<p>私「日本だと柄杓みたいな底が平らなラドルもあるし、静かに優しく、そーっとサウナストーンに水をかけるスタイルなので、<strong>大胆な激しさ</strong>がありますね…！ 今日予習できたから現地でびっくりしなくてすみそうだ。</p>
<p>ちなみにサマーコテージにも行ってみたいんですが、どうですかね？」</p>
<p> </p>
<p>ノーラ「うーん、フィンランドに５日間だもんね？<strong>そしたら今回はやめた方がいいかも</strong>。 コテージは１泊してもその良さが感じにくいから、最低でも２泊、せっかくなら１週間くらいゆっくりすることで初めてその醍醐味がわかるんだよね。</p>
<p>あとは大人数で行った方が楽しい場所でもあるから、今後グループで行けるように調整してもいいかもね。」</p>
<p> </p>
<p>私「そうなんですね、逆にもう一回フィンランドに行く理由ができました！ 他にもオススメはありますか？」</p>
<p> </p>
<p>プル「フィンランドには<strong>クラフトビールがたくさんあってスーパーでも買えるよ</strong>！ あとはクラフトビールじゃないけれど、市販のビールで有名なのはロゴが印象的なKarhu（カルフ）だね。あと個人的におすすめなのはKukko（クッコ）とか！」</p>
<p> </p>
<p>ノーラ「あとシナモンロールを食べるなら<strong>Ekberg Cafe（エークベリ・カフェ）</strong>がいいかもね。1852年に創業したフィンランド最古のベーカリーカフェだから、雰囲気も含めておすすめだよ。</p>
<p>あとベリー摘みをしたいんだね、でも……<strong>時期的にビルベリーはみんなに摘まれちゃってるかも（笑） </strong>ただ、<strong>リンゴンベリー（コケモモ）</strong>なら出始めているかもしれない。ぜひ探してみて！」</p>
<p> </p>
<p>私「なるほど〜色々とありがとうございます！ 行程もちょっと見直してみます。<br />
今度、東京でも会いましょうね！」</p>
<p> </p>
<p>—-+—-+ —-+—-+ —-+—-+ —-+—-+—-+—-+ —-+—-+ —-+—-+ —-</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>優しく協力的なお2人のおかげで胸のモヤモヤも晴れ、解像度もグッと上がったフィンランド。</p>
<p> </p>
<p>それからはお店の「定休日」と「営業時間」、そして「予約有無」の画面を睨めっこしながら行程表を見直しまして、自分的に大満足なスケジュールが完成しました。</p>
<p>「そんなに焦って色々やらなくてもいいんじゃない？」というリラックスモードなお２人の影響もあり、全体的にゆるめな予定になって良かった良かった。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/07/570852135890059851.jpg" alt=""></figure><p>さぁ、次回は実際のフィンランド旅行の模様を記事にしてお届けしたいと思います。</p>
<p> </p>
<p>それでは皆さまも良いサマーバケーションを。</p>
<p>ノーラさん、プルさん、キートス！（ありがとう）そしてみなさん、ナハダーン ピアン！（またね！）</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>◾️旅の行程を考えるなら、本を読みながらゆったり過ごせる「文喫」（写真１枚目）がおすすめです</p>
<p>住所：東京都港区六本木6-1-20 六本木電気ビル1F</p>
<p><a href="https://roppongi.bunkitsu.jp/">https://roppongi.bunkitsu.jp/</a></p>
<p> </p>
<p>■Quiet Storm Nasu</p>
<p>住所：栃木県那須郡那須町大島1185</p>
<p><a href="https://www.instagram.com/quietstormnasu/">https://www.instagram.com/quietstormnasu/</a></p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>サウナライターとして活動する川邊実穂がお届けする連載「サウナで、わたしはわたしになる」。13回目は「教えて！フィンランドのサウナの楽しみ方」です。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/07/IMG_9231.jpg" alt=""></figure><p>旅は人生の総合格闘技みたいなところがあって、特に事前の準備では今までの経験値や繋がりがフル活用される。</p>
<p> </p>
<p>いつだってまっさらな状態から旅の計画は始まるから、気重腰重でもある。ただ、たとえば往復航空券を取る、といったファーストアクションが決まってしまえば、トルクが回って坂道を猛スピードで駆けおりていくような感覚になる。途端に、楽しいのだ。</p>
<p> </p>
<p>それが海外旅行となると尚更の達成感で、さらに憧れのフィンランド旅行の準備ともなれば、桃色吐息を積み重ねたミルフィーユが作れちゃうくらい。</p>
<p> </p>
<p>まずはフィンランドに訪れたことのあるサウナ友達からの情報や、ブックライティングを務めさせていただいた「シンサウナ」に掲載されたフィンランド情報、買い貯めてきたフィンランド本、そして本屋さんでガイド本を物色しながらやりたいことを洗いだしてみた。</p>
<p> </p>
<p>-・＊○:° -・＊○:° -・＊○:° -・＊○:° -・＊○:° -・＊○:° -・＊○:° -・＊○:° -・＊○</p>
<p> </p>
<p>【行きたいサウナ】</p>
<p>（ヘルシンキエリア）</p>
<p>・コティハルユン・サウナ</p>
<p>…フィンランドの首都・ヘルシンキ最古のサウナ。「SAUNA」の赤いネオンの元、バスタオルを巻いて街中外気浴をしたい。</p>
<p> </p>
<p>・ソンパサウナ</p>
<p>…ソンパサウナの自由さ、寛容さに衝撃をうけ、長年勤めていた会社を辞めてサウナ屋さんを始めようとチャレンジしているサウナ友達がいる。人生180度変えちゃうサウナ、ここは絶対に外せない。</p>
<p> </p>
<p>・ロウリュ サウナ</p>
<p>…アーバンな雰囲気がありながらバルト海ダイブもできる良いところ取り。施設内のレストランで提供されるサーモンスープも美味しいんだそう。</p>
<p> </p>
<p>・ロンナサウナ</p>
<p>…夏季限定でオープンする、島のサウナ。そこで得られる体験は圧倒的非日常とな。</p>
<p> </p>
<p>・ウーシサウナ</p>
<p>…バーが併設されたおしゃれなサウナ。お酒を楽しむバー利用者と、水着着用者が入り混じる空間の一員に私はなりたい。</p>
<p> </p>
<p>・クーシヤルビサウナ</p>
<p>…ヘルシンキの隣・ヴァンター市の国立公園の脇にあるサウナ。特にスモークサウナが有名！</p>
<p> </p>
<p>（タンペレエリア）</p>
<p>・ラヤポルティン・サウナ</p>
<p>…ヘルシンキからは特急列車で２時間くらいかかるが、1906年に開業された歴史ある公共サウナ施設として、行かないわけにはいかぬ。</p>
<p> </p>
<p>【やりたいこと】</p>
<p>・ベリーを摘む</p>
<p>…フィンランドは「自然享受権」という法律があり、群生するベリーやキノコは皆のもの。なので自然に敬意を払いながら、誰でも自由に摘むことができる。散歩の合間にパクッと食べてみたい。</p>
<p> </p>
<p>・コーヒー＆シナモンロールを食べる</p>
<p>…フィンランドには「カハヴィタウコ＝コーヒー休憩」という言葉もあり、コーヒーは日常に欠かせない存在。実際、国民一人あたりのコーヒーの消費量は世界一とも言われている。お供はシナモンロールが鉄板で、これまた絶対にいただきたい組み合わせ。</p>
<p> </p>
<p>・サマーコテージでの滞在</p>
<p>…フィンランド人は夏休みを1ヶ月（！）も取得し、その間はコテージでのんびり過ごす人も多いそう。湖畔にあるサウナ付きコテージなら湖にも飛びこめる。</p>
<p> </p>
<p>・食器やインテリア</p>
<p>…暗く長い冬を乗り越えるためには、お家時間が楽しくないと。そんなわけでフィンランドのインテリアや食器は実用的でありながらも、明るくポップな色合いのものが多い。私の家にもぜひとも招き入れたい。</p>
<p> </p>
<p>・その他セカンドハンド（中古品）のお店や朝市、オーディ図書館に本屋さん、現地のお酒にムンッキ（フィンランド風ドーナツ）、サウナヴィレッジも楽しみたいー！</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>-・＊○:° -・＊○:° -・＊○:° -・＊○:° -・＊○-・＊○:° -・＊○:° -・＊○:° -・＊○:° -・＊○</p>
<p> </p>
<p>……と、まぁやりたいことがなかなか盛り沢山である。</p>
<p> </p>
<p>Google Mapに行きたい場所をプロットして、なんとなくの行程は立ててみたものの、果たして本当に実現できるのか、イマイチ自信がなかった。</p>
<p> </p>
<p>そこに時を同じくして栃木県のサウナ・Quiet Storm Nasuのオーナーさんから「フィンランド人がうちのサウナに来るけど、遊びに来る？」とのお誘いが。</p>
<p> </p>
<p>これは楽しい冒険に彩を添えてくれるパーティーの登場！行く行く、行きます！ ということで私は那須塩原に向かい、日本に移住して10年弱にもなる日本語ペラペラなフィンランド人、ノーラさんとプルさんと一緒にサウナに入りながら、フィンランド旅行の相談をさせていただきました。</p>
<p> </p>
<p>以下、その模様を会話形式でお届けします！</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/07/570852135454376385.jpg" alt=""></figure><p>私「実は８月にフィンランドに行こうと思っていて……こんな行程を考えてみたのですが、ちょっと見ていただいてアドバイスをもらえますか…？！」</p>
<p> </p>
<p>ノーラ「もちろん！そもそも<strong>８月に行くのは正解</strong>だね。フィンランド人は６月や７月には夏休みに入ってしまうから、その時期はどこもかしこもお休みなの。８月なら営業しているお店も多いと思うよ！」</p>
<p> </p>
<p>プル「ちなみに8月初めの日の入りは<strong>21:00くらい</strong>だね。」</p>
<p> </p>
<p>私「なんと！白夜ですね、どんな感じなんだろう……」</p>
<p> </p>
<p>ノーラ「どれ、行程は……なんと、到着時間は15時ごろなのね、<strong>これはちょっと時差ぼけが心配</strong>。</p>
<p>おすすめは夜行便に乗って飛行機で爆睡して到着時に朝を迎えることなの。フィンランドと日本は６時間も時差がある（冬季は７時間）から、朝に到着すれば体内時計も現地時間に合わせやすいよ。</p>
<p> </p>
<p>初日は体調も不透明だから、行程も予約のいらない場所にして、予定を詰め込みすぎないほうがいいんじゃない？」</p>
<p> </p>
<p>私「（や、優しい…！）確かに、そうします！到着したらすぐさまサウナ♡って思ってましたが、もう少しゆったりしたスケジュールにしてみますね。」</p>
<p> </p>
<p>ノーラ「あとサウナなら「<strong>Kulttuurisauna（クルットゥーリサウナ）</strong>」にも行ってみてほしいな。すごく素敵なサウナで、オーナーがフィンランド人と日本人のご夫婦だから、コミュニケーションもしやすいと思う。」</p>
<p> </p>
<p>私「おー、知らないサウナだ！ぜひ行ってみますね。 あと朝はKauppatori（カウッパトリ）のマーケットに行きたいんだけど、どうでしょう？」</p>
<p> </p>
<p>プル「いいと思う、ちなみに食事なら<strong>小さな魚を焼き揚げた料理・Muikku（ムイック）</strong>がおすすめだよ。あ、でもこれは絶対に伝えないといけないことがある！」</p>
<p> </p>
<p>私「な、何でしょう……？！」</p>
<p> </p>
<p>プル「<strong>カモメ！！！</strong>海辺のエリアにはカモメがめちゃくちゃいて、いつも食べ物を狙っているんだ！ 空中からサッと取られちゃうこともあるから気をつけて！」</p>
<p> </p>
<p>私「フィンランドのカモメ強いな？！  それは聞いておいてよかった、ありがとうございます！</p>
<p>他に気になるところはありますか？」</p>
<p> </p>
<p>ノーラ「クーシヤルビのスモークサウナはとっても人気なの。予約制ではないけど、スモークサウナのオープン時間（13:00）に合わせていかないと、<strong>せっかく訪れたのに入れなかった</strong>、ってこともあるみたい」</p>
<p> </p>
<p>私「なんと！ それはちょっと早めに現地に到着して、確実にスモークサウナに入れるようにします！」</p>
<p> </p>
<p>プル「ちなみにロウリュをする時、日本人はベンチから降りてストーブに近づいてロウリュするよね？ <strong>フィンランドでは２段目のベンチからでも、座ったままロウリュするんだよ！（プルさん実践）（バシャシャー！）</strong>だからラドルの形も大切で、底が丸いお玉形になってる必要があるんだ。そうじゃないとうまく水を飛ばせないからね。」</p>
<p> </p>
<p>私「日本だと柄杓みたいな底が平らなラドルもあるし、静かに優しく、そーっとサウナストーンに水をかけるスタイルなので、<strong>大胆な激しさ</strong>がありますね…！ 今日予習できたから現地でびっくりしなくてすみそうだ。</p>
<p>ちなみにサマーコテージにも行ってみたいんですが、どうですかね？」</p>
<p> </p>
<p>ノーラ「うーん、フィンランドに５日間だもんね？<strong>そしたら今回はやめた方がいいかも</strong>。 コテージは１泊してもその良さが感じにくいから、最低でも２泊、せっかくなら１週間くらいゆっくりすることで初めてその醍醐味がわかるんだよね。</p>
<p>あとは大人数で行った方が楽しい場所でもあるから、今後グループで行けるように調整してもいいかもね。」</p>
<p> </p>
<p>私「そうなんですね、逆にもう一回フィンランドに行く理由ができました！ 他にもオススメはありますか？」</p>
<p> </p>
<p>プル「フィンランドには<strong>クラフトビールがたくさんあってスーパーでも買えるよ</strong>！ あとはクラフトビールじゃないけれど、市販のビールで有名なのはロゴが印象的なKarhu（カルフ）だね。あと個人的におすすめなのはKukko（クッコ）とか！」</p>
<p> </p>
<p>ノーラ「あとシナモンロールを食べるなら<strong>Ekberg Cafe（エークベリ・カフェ）</strong>がいいかもね。1852年に創業したフィンランド最古のベーカリーカフェだから、雰囲気も含めておすすめだよ。</p>
<p>あとベリー摘みをしたいんだね、でも……<strong>時期的にビルベリーはみんなに摘まれちゃってるかも（笑） </strong>ただ、<strong>リンゴンベリー（コケモモ）</strong>なら出始めているかもしれない。ぜひ探してみて！」</p>
<p> </p>
<p>私「なるほど〜色々とありがとうございます！ 行程もちょっと見直してみます。<br />
今度、東京でも会いましょうね！」</p>
<p> </p>
<p>—-+—-+ —-+—-+ —-+—-+ —-+—-+—-+—-+ —-+—-+ —-+—-+ —-</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>優しく協力的なお2人のおかげで胸のモヤモヤも晴れ、解像度もグッと上がったフィンランド。</p>
<p> </p>
<p>それからはお店の「定休日」と「営業時間」、そして「予約有無」の画面を睨めっこしながら行程表を見直しまして、自分的に大満足なスケジュールが完成しました。</p>
<p>「そんなに焦って色々やらなくてもいいんじゃない？」というリラックスモードなお２人の影響もあり、全体的にゆるめな予定になって良かった良かった。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/07/570852135890059851.jpg" alt=""></figure><p>さぁ、次回は実際のフィンランド旅行の模様を記事にしてお届けしたいと思います。</p>
<p> </p>
<p>それでは皆さまも良いサマーバケーションを。</p>
<p>ノーラさん、プルさん、キートス！（ありがとう）そしてみなさん、ナハダーン ピアン！（またね！）</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>◾️旅の行程を考えるなら、本を読みながらゆったり過ごせる「文喫」（写真１枚目）がおすすめです</p>
<p>住所：東京都港区六本木6-1-20 六本木電気ビル1F</p>
<p><a href="https://roppongi.bunkitsu.jp/">https://roppongi.bunkitsu.jp/</a></p>
<p> </p>
<p>■Quiet Storm Nasu</p>
<p>住所：栃木県那須郡那須町大島1185</p>
<p><a href="https://www.instagram.com/quietstormnasu/">https://www.instagram.com/quietstormnasu/</a></p>
]]></content:encoded>
					
		
		
		<post-id xmlns="com-wordpress:feed-additions:1">76607</post-id><media:thumbnail url="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/07/top-2.jpg" />
<gnf:category>ライフ</gnf:category>
<gnf:keyword>サウナ,サウナ連載</gnf:keyword>
<gnf:modified>Fri, 25 Jul 2025 11:17:16 +0000</gnf:modified>
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	</item>
		<item>
		<title>vol.12 「このサウナ、一緒に行かない？」</title>
		<link>https://moment.nikkan-gendai.com/life/76459</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[moment_admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 27 Jun 2025 08:00:34 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[<p>サウナライターとして活動する川邊実穂がお届けする連載「サウナで、わたしはわたしになる」。12回目は「このサウナ、一緒に行かない？」です。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/06/IMG_8296.jpg" alt=""></figure><p>人を誘うのがどうにも苦手な私も、サウナがあればこんなにも軽やかに連絡をとれるのは、何故。</p>
<p>それはサウナであれば「<strong>相手も間違いなく幸せな時間を過ごせる</strong>」という強い確信が持てるからかもしれない。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>例えば、行ってみたいお食事処があるとする。</p>
<p>でも、相手がその料理が好きか、興味があるか、行ってみたいかまでの本心はわからない。だったらひとりで行って、良し悪しを自分ひとりで噛み締めたい。</p>
<p> </p>
<p>でもね、サウナは違う。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/06/IMG_8771.jpg" alt=""></figure><p>まず、誰かと一緒にサウナに行っても、相手は相手の尺度で楽しめる余幅がある。</p>
<p>逆に「次は水風呂です〜」と一緒に移動するなんてことはないわけで。</p>
<p>それは声をかけたゆえのちょっとした責任を感じずに済む理由の一つにつながる。</p>
<p>10数人を集めてサウナに行ってもあまり幹事感を出さなくて良くて、一利用者として存分に楽しめるのだ。だから企画者としてのハードルも低い低い。</p>
<p>暖簾をくぐったその先は治外法権。誰にも強制されない時間が待っているのは一人で行くときも誰かと行くときも変わらない。</p>
<p> </p>
<p>そうやって、</p>
<p> </p>
<p>「じゃあ、また1時間後に」。</p>
<p> </p>
<p>とお互いのサウナワークを尊重し合う姿勢はとても健全で、誇らしい関係性だと思える。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/06/IMG_5985.jpg" alt=""></figure><p>そして面白いのが、いろんなサウナに足を運ぶうちに</p>
<p>「<strong>このサウナはあの人と行きたいな</strong>」</p>
<p>というボンヤリとした妄想も浮かぶようになってきたことだ。</p>
<p> </p>
<p>私がいろんなサウナに足を運んでいるのは、相手にぴったりなサウナを提案するコンシェルジュ力を身につけて、一緒に過ごす時間を最大限楽しみたい！ と思っているところもどこかある気がする。</p>
<p> </p>
<p>なのでサウナを知れば知るほど、一緒に遊びに行く友達も、ゆるやかに増えていく。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>たとえば。</p>
<p>私の大好きな遊び友達に「サカレーさん」という方がいる。<br />
「カレーは食べるサウナ」が信条で、インスタグラムで仲良くなったサウナとカレー巡りをライフワークにされている方だ。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/06/IMG_6107.jpg" alt=""></figure><p>サカレーさんは、銭湯サウナが似合う。</p>
<p>私たちが遊ぶ時は「食べたいカレー＞サウナ」で場所が決まるので、主役であるカレーを引き立てるような、日常に寄り添う銭湯がしっくりくるのだ。</p>
<p> </p>
<p>実際にご一緒したサ活では、幡ヶ谷にある「ウミネコカレー」でお腹を満たした後、最寄りにある銭湯・観音湯へ向かった。が、その日はまさかの臨時休業で、急遽ルートを変えてコーヒー片手に大黒湯まで歩いて向かったのは、とても充実した１日だった。</p>
<p> </p>
<p>サウナに蒸された後に、コインランドリーがゴゥンと回る音と渋すぎ年代ポスター＆サインに囲まれながら、風に吹かれたサウナ上がりは至高の極みだった。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/06/IMG_7810.jpg" alt=""></figure><p>はたまた同年代の女性サウナー・missuさん。</p>
<p> </p>
<p>自分の言葉をもって話すかっこいい彼女とはサウナ室の中でもたっぷり話したいので、個室サウナが良い。この間は王子にあるプライベートサウナ「PRIVATE SAUNA maa &amp; GROCERY」に誘った。</p>
<p> </p>
<p>徒然なるままに悩みを聞いてもらって、サウナを終える頃には気持ちもスッキリさっぱりして、その後日高屋で食べたラーメンはとびきり美味しかったなぁ。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/06/e70d932a1e76dec3360f953f3b008001.jpg" alt=""></figure><p>そして取材で一棟貸サウナや貸切サウナに行くと、思い出すのは高円寺サウナ部のみんなや会社のサウナ部のみんな、他社のサウナ部の皆さんだ。</p>
<p> </p>
<p>久しぶりに連絡を取るとしても、「良いサウナがあるから」という引きは、相手を誘う上での十分すぎる口実になる。</p>
<p> </p>
<p>日帰りでも泊まりでも、これからもたくさん遊んでほしい。あとよろしければ誰か車を出してほしい。弾丸日帰りサウナ旅もしましょう。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/06/IMG_8802.jpg" alt=""></figure><p>2025年も早半分が終わろうとしているが、まだまだ行きたいサウナと会いたい人が両手で足りないほどいる。</p>
<p>常にスケジュールと睨めっこしながら予定を組み立てているが、その口元はいつもにんまり笑っている。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>【TOP画像および最終画像】<br />
■Quiet Storm Nasu</p>
<p>住所：栃木県那須郡那須町大島1185</p>
<p><a href="https://www.instagram.com/quietstormnasu/">https://www.instagram.com/quietstormnasu/</a></p>
<p>【その他・紹介したサウナ（写真の掲載順）】</p>
<p>■SAUNA SAKURADO</p>
<p>住所：福岡県福岡市博多区綱場町9-5</p>
<p><a href="https://sauna-sakurado.spa/">https://sauna-sakurado.spa/</a></p>
<p>■JIKON SAUNA TOKYO</p>
<p>住所：東京都青梅市駒木町2丁目387</p>
<p><a href="https://jikonsauna.com/ ">https://jikonsauna.com/ </a></p>
<p>■sauna MYSA</p>
<p>住所：静岡県静岡市葵区足久保口組舟沢16201</p>
<p><a href="https://sauna-mysa.jp/ ">https://sauna-mysa.jp/ </a></p>
<p>■大黒湯</p>
<p>住所：東京都渋谷区西原3-24-5</p>
<p><a href="https://www.1010.or.jp/map/item/item-cnt-357">https://www.1010.or.jp/map/item/item-cnt-357</a></p>
<p>■PRIVATE SAUNA maa &amp; GROCERY</p>
<p>住所：東京都北区王子1-17-1 飛鳥山スカイハイツ1F</p>
<p><a href="https://sauna-maa.com/ ">https://sauna-maa.com/ </a></p>
<p>■阿多古屋</p>
<p>住所：静岡県浜松市天竜区西藤平２８８番地の１</p>
<p><a href="https://www.atagoya.jp/">https://www.atagoya.jp/</a></p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>サウナライターとして活動する川邊実穂がお届けする連載「サウナで、わたしはわたしになる」。12回目は「このサウナ、一緒に行かない？」です。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/06/IMG_8296.jpg" alt=""></figure><p>人を誘うのがどうにも苦手な私も、サウナがあればこんなにも軽やかに連絡をとれるのは、何故。</p>
<p>それはサウナであれば「<strong>相手も間違いなく幸せな時間を過ごせる</strong>」という強い確信が持てるからかもしれない。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>例えば、行ってみたいお食事処があるとする。</p>
<p>でも、相手がその料理が好きか、興味があるか、行ってみたいかまでの本心はわからない。だったらひとりで行って、良し悪しを自分ひとりで噛み締めたい。</p>
<p> </p>
<p>でもね、サウナは違う。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/06/IMG_8771.jpg" alt=""></figure><p>まず、誰かと一緒にサウナに行っても、相手は相手の尺度で楽しめる余幅がある。</p>
<p>逆に「次は水風呂です〜」と一緒に移動するなんてことはないわけで。</p>
<p>それは声をかけたゆえのちょっとした責任を感じずに済む理由の一つにつながる。</p>
<p>10数人を集めてサウナに行ってもあまり幹事感を出さなくて良くて、一利用者として存分に楽しめるのだ。だから企画者としてのハードルも低い低い。</p>
<p>暖簾をくぐったその先は治外法権。誰にも強制されない時間が待っているのは一人で行くときも誰かと行くときも変わらない。</p>
<p> </p>
<p>そうやって、</p>
<p> </p>
<p>「じゃあ、また1時間後に」。</p>
<p> </p>
<p>とお互いのサウナワークを尊重し合う姿勢はとても健全で、誇らしい関係性だと思える。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/06/IMG_5985.jpg" alt=""></figure><p>そして面白いのが、いろんなサウナに足を運ぶうちに</p>
<p>「<strong>このサウナはあの人と行きたいな</strong>」</p>
<p>というボンヤリとした妄想も浮かぶようになってきたことだ。</p>
<p> </p>
<p>私がいろんなサウナに足を運んでいるのは、相手にぴったりなサウナを提案するコンシェルジュ力を身につけて、一緒に過ごす時間を最大限楽しみたい！ と思っているところもどこかある気がする。</p>
<p> </p>
<p>なのでサウナを知れば知るほど、一緒に遊びに行く友達も、ゆるやかに増えていく。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>たとえば。</p>
<p>私の大好きな遊び友達に「サカレーさん」という方がいる。<br />
「カレーは食べるサウナ」が信条で、インスタグラムで仲良くなったサウナとカレー巡りをライフワークにされている方だ。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/06/IMG_6107.jpg" alt=""></figure><p>サカレーさんは、銭湯サウナが似合う。</p>
<p>私たちが遊ぶ時は「食べたいカレー＞サウナ」で場所が決まるので、主役であるカレーを引き立てるような、日常に寄り添う銭湯がしっくりくるのだ。</p>
<p> </p>
<p>実際にご一緒したサ活では、幡ヶ谷にある「ウミネコカレー」でお腹を満たした後、最寄りにある銭湯・観音湯へ向かった。が、その日はまさかの臨時休業で、急遽ルートを変えてコーヒー片手に大黒湯まで歩いて向かったのは、とても充実した１日だった。</p>
<p> </p>
<p>サウナに蒸された後に、コインランドリーがゴゥンと回る音と渋すぎ年代ポスター＆サインに囲まれながら、風に吹かれたサウナ上がりは至高の極みだった。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/06/IMG_7810.jpg" alt=""></figure><p>はたまた同年代の女性サウナー・missuさん。</p>
<p> </p>
<p>自分の言葉をもって話すかっこいい彼女とはサウナ室の中でもたっぷり話したいので、個室サウナが良い。この間は王子にあるプライベートサウナ「PRIVATE SAUNA maa &amp; GROCERY」に誘った。</p>
<p> </p>
<p>徒然なるままに悩みを聞いてもらって、サウナを終える頃には気持ちもスッキリさっぱりして、その後日高屋で食べたラーメンはとびきり美味しかったなぁ。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/06/e70d932a1e76dec3360f953f3b008001.jpg" alt=""></figure><p>そして取材で一棟貸サウナや貸切サウナに行くと、思い出すのは高円寺サウナ部のみんなや会社のサウナ部のみんな、他社のサウナ部の皆さんだ。</p>
<p> </p>
<p>久しぶりに連絡を取るとしても、「良いサウナがあるから」という引きは、相手を誘う上での十分すぎる口実になる。</p>
<p> </p>
<p>日帰りでも泊まりでも、これからもたくさん遊んでほしい。あとよろしければ誰か車を出してほしい。弾丸日帰りサウナ旅もしましょう。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/06/IMG_8802.jpg" alt=""></figure><p>2025年も早半分が終わろうとしているが、まだまだ行きたいサウナと会いたい人が両手で足りないほどいる。</p>
<p>常にスケジュールと睨めっこしながら予定を組み立てているが、その口元はいつもにんまり笑っている。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>【TOP画像および最終画像】<br />
■Quiet Storm Nasu</p>
<p>住所：栃木県那須郡那須町大島1185</p>
<p><a href="https://www.instagram.com/quietstormnasu/">https://www.instagram.com/quietstormnasu/</a></p>
<p>【その他・紹介したサウナ（写真の掲載順）】</p>
<p>■SAUNA SAKURADO</p>
<p>住所：福岡県福岡市博多区綱場町9-5</p>
<p><a href="https://sauna-sakurado.spa/">https://sauna-sakurado.spa/</a></p>
<p>■JIKON SAUNA TOKYO</p>
<p>住所：東京都青梅市駒木町2丁目387</p>
<p><a href="https://jikonsauna.com/ ">https://jikonsauna.com/ </a></p>
<p>■sauna MYSA</p>
<p>住所：静岡県静岡市葵区足久保口組舟沢16201</p>
<p><a href="https://sauna-mysa.jp/ ">https://sauna-mysa.jp/ </a></p>
<p>■大黒湯</p>
<p>住所：東京都渋谷区西原3-24-5</p>
<p><a href="https://www.1010.or.jp/map/item/item-cnt-357">https://www.1010.or.jp/map/item/item-cnt-357</a></p>
<p>■PRIVATE SAUNA maa &amp; GROCERY</p>
<p>住所：東京都北区王子1-17-1 飛鳥山スカイハイツ1F</p>
<p><a href="https://sauna-maa.com/ ">https://sauna-maa.com/ </a></p>
<p>■阿多古屋</p>
<p>住所：静岡県浜松市天竜区西藤平２８８番地の１</p>
<p><a href="https://www.atagoya.jp/">https://www.atagoya.jp/</a></p>
]]></content:encoded>
					
		
		
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<gnf:category>ライフ</gnf:category>
<gnf:keyword>サウナ,サウナ連載</gnf:keyword>
<gnf:modified>Mon, 30 Jun 2025 00:27:47 +0000</gnf:modified>
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	</item>
		<item>
		<title>vol.11JIKON SAUNA TOKYO小さな蕾はやがて大輪を咲かす</title>
		<link>https://moment.nikkan-gendai.com/life/76114</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[moment_admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 30 May 2025 08:00:18 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[<p>サウナライターとして活動する川邊実穂がお届けする連載「サウナで、わたしはわたしになる」。11回目は「『JIKON SAUNA TOKYO』小さな蕾はやがて大輪を咲かす」です。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/05/0C9A7078.jpg" alt=""></figure><p><span style="font-weight: 400">ボランティアで訪れたあの日からおよそ８ヶ月。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">この期間は私の想像にも及ばない、さぞかし濃いものだったのだろうとつい思いを馳せてしまう。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">それは、目の前に広がる空間が圧倒的だったからだ。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">私は「JIKON SAUNA TOKYO（略称　JIKON SAUNA）」（以下、「JIKON SAUNA」）に４回行っているが、その度に我が子のように鼻高々に語ってしまうのは、「サウナ・水風呂・外気浴」の３点に留まらない魅力がたっぷりあるからだと思う。</span></p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/05/0C9A7282.jpg" alt=""></figure><figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/05/0C9A7328.jpg" alt=""></figure><p><span style="font-weight: 400">まず、玄関の暖簾をくぐるとどこか落ち着く懐かしさとシャープなスタイリッシュさが健在している。</span><span style="font-weight: 400"><br />
</span><span style="font-weight: 400">「母屋のコンセプトは”ちょっと綺麗なおばあちゃん家”なんです」とオーナーの</span><span style="font-weight: 400">山本幹太</span><span style="font-weight: 400">さん（通称：カンちゃん）は笑う。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">明治５年に建てられた古民家の壁も剥がさず、極力、建設当時の素材をそのまま活かしていると言う。約１５０年前の柱は徐々に水分が抜け、今が最も密度が高く、強靭だ。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">気になるところを聞くたびに、想定を上回る話がどんどん出てくる。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">それもそのはず、「JIKON SAUNA」の根っこには「</span><b>作った人の顔が浮かぶ施設にしたい</b><span style="font-weight: 400">」という共通認識があるからだ。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">そこに至ったのも、彼らだからこその理由がある。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">「JIKON SAUNA」の運営は、日本最大級のサウナインスタメディア「サウナコレクション」（以下、「サウコレ！」）チーム。日々サウナの情報を発信しているが、特に自ら足を運んでサウナを体験する姿勢をとても大切にしているそうだ。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">だからこそ、得た情報は知識としてだけでなく「これって良いよね」という言葉にできない感覚を含めて体に蓄積され続けている。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">そうして数百を超える日本のサウナを見つめ続けてきた彼らが「良いサウナって何だろう」とディスカッションを重ねて得た答えの一つが「</span><b>クラフト</b><span style="font-weight: 400">」だった。</span></p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/05/0C9A7306.jpg" alt=""></figure><p><span style="font-weight: 400">ホームセンターで買った素材でドアや棚を自ら造作する。照明や食器、インテリアの一つ一つを丁寧に選定する。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">そうした労力って、言うより決して簡単ではない。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">母屋がどこか安心するのは、築年数がもたらすだけじゃなくて、随所に「サウコレ！」オーナーの息遣いが感じられるからなのかもしれない。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">サウナを体験する前からすでに「ほぅ……」とため息がでちゃう満たされ感があるのですがね、「JIKON SAUNA」はサウナも水風呂も外気浴も、また語りがいがあるんです。</span></p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/05/0C9A7278.jpg" alt=""></figure><p><span style="font-weight: 400">スタッフの皆さんで手植えされた若苔が広がるお庭を抜け、サウナがある蔵へと向かう。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">クラフトにこだわる彼らが選んだとっておきのサウナは、世界的にも数が少ない、土でできた「</span><b>アースバッグサウナ</b><span style="font-weight: 400">」だ。</span></p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/05/0C9A7009.jpg" alt=""></figure><p><span style="font-weight: 400">土を使うアースバッグ工法で作られたサウナは、全体的に丸みのあるシルエットで見た目からも温かみが感じられる。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-weight: 400">ごろんと横になって蓄熱された熱をじんわり感じているうちに、あ、さつま芋だ、と思う。焚き火にポイと放り込まれたさつま芋って、きっとこういう気持ち。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">身体の奥の奥から温まり、その熱源はポンプのようにして手や足の先へとじわじわ送りこまれていくのだけれど、そこには幸せホルモンもたっぷり含まれている。</span><span style="font-weight: 400"><br />
</span><span style="font-weight: 400">なんせ多幸感がすごいのです。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">この黒とグレーの珪藻土の下には木枠があり、断熱材が敷き詰められている。完成までにはそれはたくさんの人がこの天井を触れたのだろう。あぁ、この斑模様を改めて美しいなぁと感じる。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">意識がとろんとしてきたところで、そろそろ水風呂へ。</span></p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/05/0C9A7297.jpg" alt=""></figure><p><span style="font-weight: 400">敷地に元から存在していた井戸を改修し、地下水を汲みあげてつくられた水風呂は、４月頭の時点では14度くらいかな、しっかり温まった身体にちょうど良い冷たさ。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">いい塩梅で腰掛けられる岩で休まり、その心地よい水質を愉しむ。</span><span style="font-weight: 400"><br />
</span><span style="font-weight: 400">身体をグーっと伸ばして対向の岩に足をかけてもいいよね。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">さらにすごいのが休憩スペース。全部でなんと４箇所もある。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">サウナがある蔵の２階、リクライニングチェア、縁側、そして…</span><span style="font-weight: 400"><br />
</span><b>ブレインスリープ社のマットレスベッド川床</b><span style="font-weight: 400">だ。これが「JIKON SAUNA」ならではすぎまして、全サウナ好きにお届けしたい気持ち良さなのです。</span></p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/05/0C9A7072.jpg" alt=""></figure><p><span style="font-weight: 400">京都・</span><span style="font-weight: 400">貴船</span><span style="font-weight: 400">の川床を意識して作られたこちら、春には桜の花枝に全身をふぁさぁ…と包まれながら休憩ができます…！横になれば空から桜が降ってくる、寝転び花見ができてこれまた幸なのだけれど、写真のように身体を起こして休まるのもこれまた気持ち良いのです。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">ポイントは</span><b>背中から空へと吹きぬけていく風</b><span style="font-weight: 400">。</span><span style="font-weight: 400"><br />
</span><span style="font-weight: 400">それってリクライニングチェアだと意外と感じられない。背中をひんやりとさする風がこんなにも気持ちいいんか……！と自分でも驚くほどに些細なところに意識が向く。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">こうした「今に集中する」いや、集中できる環境にこだわっているのも「JIKON SAUNA」ならではなのです。</span></p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/05/0C9A7102.jpg" alt=""></figure><p><span style="font-weight: 400">中学３年生から「禅」が趣味、はじめて買った写真集は京都の枯山水という激渋キッズだったカンちゃんは「</span><b>サウナで整った時の感覚が坐禅と似ている</b><span style="font-weight: 400">」と気づき、サウナにハマったという。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">そもそも、カンちゃんも元はサラリーマン。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">毎日、朝早くから夜遅くまで働いていた。仕事のプレッシャーから、休日でも常にタスクを考えてしまうほどだったと言う。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">でも、</span><b>サウナに入った時は今、その瞬間にだけ集中できた。</b></p>
<p><span style="font-weight: 400">カンちゃんが考えるサウナの１番の価値。</span><span style="font-weight: 400"><br />
</span><span style="font-weight: 400">それは禅語の「而今（じこん）」の教えを誰でも気軽に体験でき、忘れたい過去や不安な未来から切り離され、今だけに目を向けられることにあるのだ。</span><span style="font-weight: 400"><br />
</span><span style="font-weight: 400"><br />
</span><span style="font-weight: 400">カンちゃん、サウナ好きの皆が頷く感覚をここまで言語化してくれてありがとう。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">「JIKON SAUNA」に咲いていた桜は、まだ蕾の数も少なく、小さい。</span><span style="font-weight: 400"><br />
</span><span style="font-weight: 400">でもこれから年々迫力が増して、美しい花を次々と咲かせていくのだろう。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">「いつか、47都道府県すべてに『JIKON SAUNA』を作りたい」。</span><span style="font-weight: 400"><br />
</span><span style="font-weight: 400">「サウコレ！」メンバーが掲げる壮大な夢の種が少しずつ広がって、やがて大きな実を結ぶように。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-weight: 400">◾️「JIKON SAUNA TOKYO」</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">住所：東京都青梅市駒木町2丁目387</span></p>
<p><a href="https://jikonsauna.com/"><span style="font-weight: 400">https://jikonsauna.com/</span><span style="font-weight: 400"><br />
</span></a><span style="font-weight: 400">予約はこちらから<a href="https://www.chillnn.com/19421d16b1b216/plan#hotelMenu">https://www.chillnn.com/19421d16b1b216/plan#hotelMenu</a></span></p>
<p><span style="font-weight: 400">◾️日本最大級サウナインスタメディア「サウコレ！」</span><span style="font-weight: 400"><br />
</span><a href="https://www.instagram.com/saunacollection/"><span style="font-weight: 400">https://www.instagram.com/saunacollection/</span></a></p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>サウナライターとして活動する川邊実穂がお届けする連載「サウナで、わたしはわたしになる」。11回目は「『JIKON SAUNA TOKYO』小さな蕾はやがて大輪を咲かす」です。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/05/0C9A7078.jpg" alt=""></figure><p><span style="font-weight: 400">ボランティアで訪れたあの日からおよそ８ヶ月。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">この期間は私の想像にも及ばない、さぞかし濃いものだったのだろうとつい思いを馳せてしまう。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">それは、目の前に広がる空間が圧倒的だったからだ。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">私は「JIKON SAUNA TOKYO（略称　JIKON SAUNA）」（以下、「JIKON SAUNA」）に４回行っているが、その度に我が子のように鼻高々に語ってしまうのは、「サウナ・水風呂・外気浴」の３点に留まらない魅力がたっぷりあるからだと思う。</span></p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/05/0C9A7282.jpg" alt=""></figure><figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/05/0C9A7328.jpg" alt=""></figure><p><span style="font-weight: 400">まず、玄関の暖簾をくぐるとどこか落ち着く懐かしさとシャープなスタイリッシュさが健在している。</span><span style="font-weight: 400"><br />
</span><span style="font-weight: 400">「母屋のコンセプトは”ちょっと綺麗なおばあちゃん家”なんです」とオーナーの</span><span style="font-weight: 400">山本幹太</span><span style="font-weight: 400">さん（通称：カンちゃん）は笑う。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">明治５年に建てられた古民家の壁も剥がさず、極力、建設当時の素材をそのまま活かしていると言う。約１５０年前の柱は徐々に水分が抜け、今が最も密度が高く、強靭だ。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">気になるところを聞くたびに、想定を上回る話がどんどん出てくる。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">それもそのはず、「JIKON SAUNA」の根っこには「</span><b>作った人の顔が浮かぶ施設にしたい</b><span style="font-weight: 400">」という共通認識があるからだ。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">そこに至ったのも、彼らだからこその理由がある。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">「JIKON SAUNA」の運営は、日本最大級のサウナインスタメディア「サウナコレクション」（以下、「サウコレ！」）チーム。日々サウナの情報を発信しているが、特に自ら足を運んでサウナを体験する姿勢をとても大切にしているそうだ。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">だからこそ、得た情報は知識としてだけでなく「これって良いよね」という言葉にできない感覚を含めて体に蓄積され続けている。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">そうして数百を超える日本のサウナを見つめ続けてきた彼らが「良いサウナって何だろう」とディスカッションを重ねて得た答えの一つが「</span><b>クラフト</b><span style="font-weight: 400">」だった。</span></p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/05/0C9A7306.jpg" alt=""></figure><p><span style="font-weight: 400">ホームセンターで買った素材でドアや棚を自ら造作する。照明や食器、インテリアの一つ一つを丁寧に選定する。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">そうした労力って、言うより決して簡単ではない。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">母屋がどこか安心するのは、築年数がもたらすだけじゃなくて、随所に「サウコレ！」オーナーの息遣いが感じられるからなのかもしれない。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">サウナを体験する前からすでに「ほぅ……」とため息がでちゃう満たされ感があるのですがね、「JIKON SAUNA」はサウナも水風呂も外気浴も、また語りがいがあるんです。</span></p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/05/0C9A7278.jpg" alt=""></figure><p><span style="font-weight: 400">スタッフの皆さんで手植えされた若苔が広がるお庭を抜け、サウナがある蔵へと向かう。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">クラフトにこだわる彼らが選んだとっておきのサウナは、世界的にも数が少ない、土でできた「</span><b>アースバッグサウナ</b><span style="font-weight: 400">」だ。</span></p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/05/0C9A7009.jpg" alt=""></figure><p><span style="font-weight: 400">土を使うアースバッグ工法で作られたサウナは、全体的に丸みのあるシルエットで見た目からも温かみが感じられる。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-weight: 400">ごろんと横になって蓄熱された熱をじんわり感じているうちに、あ、さつま芋だ、と思う。焚き火にポイと放り込まれたさつま芋って、きっとこういう気持ち。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">身体の奥の奥から温まり、その熱源はポンプのようにして手や足の先へとじわじわ送りこまれていくのだけれど、そこには幸せホルモンもたっぷり含まれている。</span><span style="font-weight: 400"><br />
</span><span style="font-weight: 400">なんせ多幸感がすごいのです。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">この黒とグレーの珪藻土の下には木枠があり、断熱材が敷き詰められている。完成までにはそれはたくさんの人がこの天井を触れたのだろう。あぁ、この斑模様を改めて美しいなぁと感じる。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">意識がとろんとしてきたところで、そろそろ水風呂へ。</span></p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/05/0C9A7297.jpg" alt=""></figure><p><span style="font-weight: 400">敷地に元から存在していた井戸を改修し、地下水を汲みあげてつくられた水風呂は、４月頭の時点では14度くらいかな、しっかり温まった身体にちょうど良い冷たさ。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">いい塩梅で腰掛けられる岩で休まり、その心地よい水質を愉しむ。</span><span style="font-weight: 400"><br />
</span><span style="font-weight: 400">身体をグーっと伸ばして対向の岩に足をかけてもいいよね。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">さらにすごいのが休憩スペース。全部でなんと４箇所もある。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">サウナがある蔵の２階、リクライニングチェア、縁側、そして…</span><span style="font-weight: 400"><br />
</span><b>ブレインスリープ社のマットレスベッド川床</b><span style="font-weight: 400">だ。これが「JIKON SAUNA」ならではすぎまして、全サウナ好きにお届けしたい気持ち良さなのです。</span></p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/05/0C9A7072.jpg" alt=""></figure><p><span style="font-weight: 400">京都・</span><span style="font-weight: 400">貴船</span><span style="font-weight: 400">の川床を意識して作られたこちら、春には桜の花枝に全身をふぁさぁ…と包まれながら休憩ができます…！横になれば空から桜が降ってくる、寝転び花見ができてこれまた幸なのだけれど、写真のように身体を起こして休まるのもこれまた気持ち良いのです。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">ポイントは</span><b>背中から空へと吹きぬけていく風</b><span style="font-weight: 400">。</span><span style="font-weight: 400"><br />
</span><span style="font-weight: 400">それってリクライニングチェアだと意外と感じられない。背中をひんやりとさする風がこんなにも気持ちいいんか……！と自分でも驚くほどに些細なところに意識が向く。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">こうした「今に集中する」いや、集中できる環境にこだわっているのも「JIKON SAUNA」ならではなのです。</span></p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/05/0C9A7102.jpg" alt=""></figure><p><span style="font-weight: 400">中学３年生から「禅」が趣味、はじめて買った写真集は京都の枯山水という激渋キッズだったカンちゃんは「</span><b>サウナで整った時の感覚が坐禅と似ている</b><span style="font-weight: 400">」と気づき、サウナにハマったという。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">そもそも、カンちゃんも元はサラリーマン。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">毎日、朝早くから夜遅くまで働いていた。仕事のプレッシャーから、休日でも常にタスクを考えてしまうほどだったと言う。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">でも、</span><b>サウナに入った時は今、その瞬間にだけ集中できた。</b></p>
<p><span style="font-weight: 400">カンちゃんが考えるサウナの１番の価値。</span><span style="font-weight: 400"><br />
</span><span style="font-weight: 400">それは禅語の「而今（じこん）」の教えを誰でも気軽に体験でき、忘れたい過去や不安な未来から切り離され、今だけに目を向けられることにあるのだ。</span><span style="font-weight: 400"><br />
</span><span style="font-weight: 400"><br />
</span><span style="font-weight: 400">カンちゃん、サウナ好きの皆が頷く感覚をここまで言語化してくれてありがとう。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">「JIKON SAUNA」に咲いていた桜は、まだ蕾の数も少なく、小さい。</span><span style="font-weight: 400"><br />
</span><span style="font-weight: 400">でもこれから年々迫力が増して、美しい花を次々と咲かせていくのだろう。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">「いつか、47都道府県すべてに『JIKON SAUNA』を作りたい」。</span><span style="font-weight: 400"><br />
</span><span style="font-weight: 400">「サウコレ！」メンバーが掲げる壮大な夢の種が少しずつ広がって、やがて大きな実を結ぶように。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-weight: 400">◾️「JIKON SAUNA TOKYO」</span></p>
<p><span style="font-weight: 400">住所：東京都青梅市駒木町2丁目387</span></p>
<p><a href="https://jikonsauna.com/"><span style="font-weight: 400">https://jikonsauna.com/</span><span style="font-weight: 400"><br />
</span></a><span style="font-weight: 400">予約はこちらから<a href="https://www.chillnn.com/19421d16b1b216/plan#hotelMenu">https://www.chillnn.com/19421d16b1b216/plan#hotelMenu</a></span></p>
<p><span style="font-weight: 400">◾️日本最大級サウナインスタメディア「サウコレ！」</span><span style="font-weight: 400"><br />
</span><a href="https://www.instagram.com/saunacollection/"><span style="font-weight: 400">https://www.instagram.com/saunacollection/</span></a></p>
]]></content:encoded>
					
		
		
		<post-id xmlns="com-wordpress:feed-additions:1">76114</post-id><media:thumbnail url="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/05/top-3.jpg" />
<gnf:category>ライフ</gnf:category>
<gnf:keyword>サウナ,サウナ連載</gnf:keyword>
<gnf:modified>Fri, 30 May 2025 08:12:56 +0000</gnf:modified>
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	</item>
		<item>
		<title>vol.10「1日遊べる、何度も来たくなる@お湯むすび」</title>
		<link>https://moment.nikkan-gendai.com/life/75711</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[moment_admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 25 Apr 2025 08:00:24 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">https://moment.nikkan-gendai.com/?post_type=life&#038;p=75711</guid>

					<description><![CDATA[<p>サウナライターとして活動する川邊実穂がお届けする連載「サウナで、わたしはわたしになる」。10回目は「1日遊べる、何度も来たくなる@お湯むすび」です。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/04/01_.jpg" alt=""></figure><p>私・カワベにとって2024年は「ザ・カワちゃんさん」な一年だった。</p>
<p>コクヨで会社員をしながら、サウナの魅力を広げるために目覚ましい活動を続ける川田 直樹さん、通称「カワちゃん」さん。<br />
5歳から（！）サウナに入り、サウナ愛好歴なんと35年（！！）という時間の厚みがあるだけでなく、一級建築士の資格を活かして全国のサウナ施設のプロデュースもしている。</p>
<p>そんなカワちゃんさんだからこそ知り得たサウナの新しい可能性をまとめた書籍が『シン・サウナ』。<br />
大変光栄なことに私は本書のライターとして関わらせてもらいました。</p>
<p>想定の1.5倍ものボリュームになった（それでも泣く泣く削った）『シン・サウナ』は、2025年3月26日に産声をあげ、全国の読者の皆さんに今も届き続けています。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>ここからがカワちゃんさんのアメイジングなところで、発売イベントを3日連続で企画・実施（どういうことすごすぎぃ）。</p>
<p>「世界のKonMari」さんの旦那様・川原さんとの対談「捨てる×サウナで見つける自分らしい生き方」＠マルイや、ミュージシャンのYO―KINGさん、東京喫茶研究所の難波さんとの対談「純喫茶×サウナ 好きを軸にしたこれからの新しい生き方とは」まで。</p>
<p>そして今回私がお声掛けをいただいたのが茨城県の「常総ONSEN&amp;SAUNA お湯むすび」（以下、お湯むすび）で開催された1日がかりのイベントの第一部、 TSUTAYA BOOKSTORE 常総インターチェンジ（以下、TSUTAYA）での対談でした。</p>
<p> </p>
<p>ここ、とっても珍しいと思うのですがお湯むすびにTSUTAYAのみならず道の駅が隣接しています。</p>
<p>「道の駅 常総」はなんと日本で最も来場者数が多く、年間200万人ものお客さまが訪れるそう。<br />
実際、駐車場は早朝時点でほぼ満車の勢いで、ナンバーも茨城だけでなく、埼玉、神奈川と多岐に渡ります。</p>
<p> </p>
<p>お土産売り場は市場のように賑やかなアナウンスが飛び交い、メロンパン屋さんは長蛇の列（茨城県はメロンの生産量日本一）、この道の駅だけでも１日遊べそうな勢い。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/04/02_.jpg" alt=""></figure><figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/04/03_.jpg" alt=""></figure><p>イベントの第一部はこの道の駅の隣にあるTSUTAYAさんで開催されたのですが…</p>
<p><strong>もうね〜〜〜この TSUTAYAさん最高ですほんと。</strong></p>
<p>近所にあったらまず週1で来たくて、平日ふらりと入ったはずが気づいたら1時間くらい経っていた現象が恒常的に起きるだろう<strong>とんでも蔵書量。</strong><br />
「本の海」って言葉が似合います。このまま溺れてしまいたい。</p>
<p>スタバもあるし、茨城を中心に展開されるパン屋さん「夢工房 粉とクリーム」（そう、粉とクリームがあればなんとかなるという真理）もあって、書店の奥に行くほどにバターが焼けた芳しい香りとコーヒー豆を挽くどっしりとした匂いがハーモニーを奏で、何も口にしてないのに脳内が「美味しい〜〜〜」とバグります。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/04/04_.jpg" alt=""></figure><p>そして今回のトークセッションの会場はこちらです。</p>
<p>上から下までぎっしり絵本、だ・け・で・な・く、<strong>すべり台……！！！</strong></p>
<p>まじでプレイフルすぎる…！<br />
本に興味ない子が滑り台を滑りまくっているうちに滑り台に飽きてきて、なんとなく手にとった本がきっかけで、本好きになっちゃたりするのかな……そうであってほしい。</p>
<p>常総のキッズたちよ、これって全然普通じゃない。心の底から羨ましいぞ。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/04/05_.jpg" alt=""></figure><p>そんな心ほくほくの中、カワちゃんさんとのトークショーもスタート。</p>
<p>開始に合わせて滑り台も解禁されると、目の前を子どもたちがトタトタ走ってピューっと滑り降りる様が目の前で無限リピートされていました。<br />
こんなにほっこりする空間って意図しては生まれないよなぁ。</p>
<p> </p>
<p>お話しを聞いていてくださっていた方にはお母さん・お父さん方もいらっしゃったので、サウナの基本的な楽しみ方からご家族で行けるサウナ施設なんかもご紹介しました。</p>
<p>「え〜サウナってなに〜」と滑り台を無心に滑っていた子が、イベント終了後に「お湯むすび」でサウナに開眼し、30数年後、カワちゃんさんのようにサウナ伝道師になる世界線もあるのよな…なんて楽しい妄想膨らむ時間でした。</p>
<p>これからも「シン・サウナ」を広める活動にどんどこ関わっていきたい所存。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>イベント終了後はずっと行ってみたかった「お湯むすび」さんへ。</p>
<p> </p>
<p>先ずは館内のレストランで腹ごしらえ。<br />
一番人気の「自家製 絶品から揚げ定食」を注文しました。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/04/08_-scaled.jpg" alt=""></figure><p>衣が軽くサクッとしていて（片栗粉系）、お肉自体はしっとりジューシー。<br />
1つ頬張ると頬袋パンパンのリスのようになれる、げんこつ級の大きさにも大満足です。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/04/09_-scaled.jpg" alt=""></figure><p>「焔の石焼麻婆納豆」も美味しかった〜！<br />
茨城名産の納豆をお土産で買いたかったのですが、持ち運びがなかなか難儀だったので、館内でいただけるの幸だ。</p>
<p> </p>
<p>お腹がいい感じに満たされたら、お風呂やサウナへと。<br />
身体を清め、第二部のトークショーに参加します。</p>
<p>ここでは温浴施設・温泉・サウナ事業の専門コンサルティング・プロデュースを行う株式会社アクトパスの原田さんがファシリテーターを務めました。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/04/10_.jpg" alt=""></figure><p>男女共用エリアにある「演むすび」で登壇者のお二人もポンチョを着てのトークショー。</p>
<p>お客様もそれぞれがあぐらをかいたりゴロゴロ横になったりと好きな体勢をとり、気持ち休まりながらお話を聞きました。<br />
ほのかにあったかいサウナ室内でトークショーって、ベースのリラックス度が高くてとても良い。</p>
<p>原田さんは『シン・サウナ』を3周（！）も読んでくださって、本にはたくさんの折り目が。出てくるご質問も読者に寄り添ったものでした。</p>
<p>最後にはカワちゃんさんが今後やりたいこと、そして原田さんの夢についても語られました。<br />
ラーメン大好きな原田さんの夢はズバリ「<strong>サウナにぴったりなラーメンを作りたい！</strong>」。ぜひとも叶えて欲しいし、何より食べたいです。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>次のイベントが始まるまでは、サウナにたっぷり入るぞ〜〜と思ったのですが…<br />
2Fのフロアマップに驚いた。<strong>サウナの数よ！8つあるって本当ですか！？</strong></p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/04/11_.jpg" alt=""></figure><p>全て入ろうと頑張りすぎるのは、楽しいはずのサウナタイムに逼迫感が出て本末転倒。<br />
すでに次回のお楽しみにすることを決めて、気ままにサウナを楽しみました。</p>
<p>もともと「お湯むすびが良い！」と周りのサウナ好きが絶賛しているのは聞いていましたが、サウナや水風呂だけでなく「あぁ、これか……！」と思わずため息が漏れたのが<strong>外気浴でした</strong>。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/04/12.jpg" alt=""></figure><p>陽の光を浴びるって、根源的な喜びなのですね…というのが本能レベルでわかるくらい、日光浴ができるこのエリア。<br />
遮る物ゼロ、目の前がスコーンッと抜けた景観は都心ではまず体験できない。<br />
これは今年のベストオブ外気浴＠スーパー銭湯かもしれない。</p>
<p>そして個人的に「<strong>これ天才！</strong>」と思ったのがこのクッションです。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/04/13_.jpg" alt=""></figure><p>ビーズクッションのような柔い感じですが、かなり硬めで若干低反発があるくらい。<br />
これの何が良いかって、<strong>身体をグーっと反らせることができる</strong>んですね…<br />
内臓ごと伸びる感覚があり、ストレッチ効果すごい。そして頭にも血が上っていく感覚がまた爽快。<br />
セルフヨガないしはブリッジをしている気分だ……。</p>
<p>この体勢で長居しすぎは厳禁な心地良さだけど、外気浴中に身体を反らせたのは初めてかも。「お湯むすび」さんの外気浴にこのクッションあり、ぜひとも皆さんにも体験してほしい！</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>お昼に始まったイベントの最後は「<strong>レンジャー熱波</strong>」！<br />
レンジャーことサウナ藤原さんによる熱波イベントには男女関係なく人が集まり、サウナ室はみるみる満員に。</p>
<p>ん、藤原さん以外にもたくさん緑のポンチョを着た方達が…<br />
<strong>その中にはカワちゃんさんも！？</strong></p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/04/14_.jpg" alt=""></figure><div style="width: 1080px" class="wp-video"><video class="wp-video-shortcode" id="video-75711-4" width="1080" height="1920" preload="metadata" controls="controls"><a href="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/04/IMG_7931_1.mp4">https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/04/IMG_7931_1.mp4</a></video></div>
<p>詳しい内容はネタバレになってしまうので割愛しますが、「レンジャー熱波はどんな熱波ですか？」と聞かれたら「<strong>新感覚熱波です</strong>」と答えるでしょう。</p>
<p>そんなレンジャー熱波は4人のレンジャーたち+お湯むすびの関さんによって熱々に盛り上がりました！</p>
<p> </p>
<p><strong>サウナのためならドーランも塗る！うちわも扇ぐ！それがカワちゃんさんの心意気！</strong></p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/04/16_-1.jpg" alt=""></figure><p>帰りは車に乗って東京へ。<br />
日曜の夜は渋滞もなく道もスムーズで、1時間半くらいで到着。<br />
車の中のサウナトークも楽しすぎて「もう着いてしまったのか…（もっとおしゃべりしたい）」という気持ちが一致し、皆で締めのラーメンを。<br />
サウナで汗をたっぷりかいた後の生姜塩ラーメン、沁みました。</p>
<p>ちょっとした日帰りサウナ旅気分も味わえるのが「お湯むすび」の魅力の1つ。<br />
食も、知的好奇心も、リラックスも、一気通貫で楽しめる。<br />
「サウナ × 道の駅 × 本屋さん」という唯一無二の体験は、また行くしかない！</p>
<p> </p>
<p>書籍「シン・サウナ 人生は自分の“好き”でデザインできる」</p>
<p><a href="https://amzn.asia/d/ftwegAf">https://amzn.asia/d/ftwegAf</a></p>
<p> </p>
<p>常総ONSEN&amp;SAUNA お湯むすび</p>
<p>住所：〒300-2508 茨城県常総市むすびまち3番地</p>
<p><a href="https://www.oyumusubi.com/">https://www.oyumusubi.com/</a></p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>TSUTAYA BOOKSTORE 常総インターチェンジ</p>
<p>住所：〒300-2508茨城県 常総市 むすびまち3番地</p>
<p><a href="https://www.instagram.com/tbs_josoic/">https://www.instagram.com/tbs_josoic/</a></p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>道の駅 常総</p>
<p>住所：〒300-2508　茨城県常総市むすびまち1番地</p>
<p><a href="https://www.michinoeki-joso.com/">https://www.michinoeki-joso.com/</a></p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>サウナライターとして活動する川邊実穂がお届けする連載「サウナで、わたしはわたしになる」。10回目は「1日遊べる、何度も来たくなる@お湯むすび」です。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/04/01_.jpg" alt=""></figure><p>私・カワベにとって2024年は「ザ・カワちゃんさん」な一年だった。</p>
<p>コクヨで会社員をしながら、サウナの魅力を広げるために目覚ましい活動を続ける川田 直樹さん、通称「カワちゃん」さん。<br />
5歳から（！）サウナに入り、サウナ愛好歴なんと35年（！！）という時間の厚みがあるだけでなく、一級建築士の資格を活かして全国のサウナ施設のプロデュースもしている。</p>
<p>そんなカワちゃんさんだからこそ知り得たサウナの新しい可能性をまとめた書籍が『シン・サウナ』。<br />
大変光栄なことに私は本書のライターとして関わらせてもらいました。</p>
<p>想定の1.5倍ものボリュームになった（それでも泣く泣く削った）『シン・サウナ』は、2025年3月26日に産声をあげ、全国の読者の皆さんに今も届き続けています。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>ここからがカワちゃんさんのアメイジングなところで、発売イベントを3日連続で企画・実施（どういうことすごすぎぃ）。</p>
<p>「世界のKonMari」さんの旦那様・川原さんとの対談「捨てる×サウナで見つける自分らしい生き方」＠マルイや、ミュージシャンのYO―KINGさん、東京喫茶研究所の難波さんとの対談「純喫茶×サウナ 好きを軸にしたこれからの新しい生き方とは」まで。</p>
<p>そして今回私がお声掛けをいただいたのが茨城県の「常総ONSEN&amp;SAUNA お湯むすび」（以下、お湯むすび）で開催された1日がかりのイベントの第一部、 TSUTAYA BOOKSTORE 常総インターチェンジ（以下、TSUTAYA）での対談でした。</p>
<p> </p>
<p>ここ、とっても珍しいと思うのですがお湯むすびにTSUTAYAのみならず道の駅が隣接しています。</p>
<p>「道の駅 常総」はなんと日本で最も来場者数が多く、年間200万人ものお客さまが訪れるそう。<br />
実際、駐車場は早朝時点でほぼ満車の勢いで、ナンバーも茨城だけでなく、埼玉、神奈川と多岐に渡ります。</p>
<p> </p>
<p>お土産売り場は市場のように賑やかなアナウンスが飛び交い、メロンパン屋さんは長蛇の列（茨城県はメロンの生産量日本一）、この道の駅だけでも１日遊べそうな勢い。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/04/02_.jpg" alt=""></figure><figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/04/03_.jpg" alt=""></figure><p>イベントの第一部はこの道の駅の隣にあるTSUTAYAさんで開催されたのですが…</p>
<p><strong>もうね〜〜〜この TSUTAYAさん最高ですほんと。</strong></p>
<p>近所にあったらまず週1で来たくて、平日ふらりと入ったはずが気づいたら1時間くらい経っていた現象が恒常的に起きるだろう<strong>とんでも蔵書量。</strong><br />
「本の海」って言葉が似合います。このまま溺れてしまいたい。</p>
<p>スタバもあるし、茨城を中心に展開されるパン屋さん「夢工房 粉とクリーム」（そう、粉とクリームがあればなんとかなるという真理）もあって、書店の奥に行くほどにバターが焼けた芳しい香りとコーヒー豆を挽くどっしりとした匂いがハーモニーを奏で、何も口にしてないのに脳内が「美味しい〜〜〜」とバグります。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/04/04_.jpg" alt=""></figure><p>そして今回のトークセッションの会場はこちらです。</p>
<p>上から下までぎっしり絵本、だ・け・で・な・く、<strong>すべり台……！！！</strong></p>
<p>まじでプレイフルすぎる…！<br />
本に興味ない子が滑り台を滑りまくっているうちに滑り台に飽きてきて、なんとなく手にとった本がきっかけで、本好きになっちゃたりするのかな……そうであってほしい。</p>
<p>常総のキッズたちよ、これって全然普通じゃない。心の底から羨ましいぞ。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/04/05_.jpg" alt=""></figure><p>そんな心ほくほくの中、カワちゃんさんとのトークショーもスタート。</p>
<p>開始に合わせて滑り台も解禁されると、目の前を子どもたちがトタトタ走ってピューっと滑り降りる様が目の前で無限リピートされていました。<br />
こんなにほっこりする空間って意図しては生まれないよなぁ。</p>
<p> </p>
<p>お話しを聞いていてくださっていた方にはお母さん・お父さん方もいらっしゃったので、サウナの基本的な楽しみ方からご家族で行けるサウナ施設なんかもご紹介しました。</p>
<p>「え〜サウナってなに〜」と滑り台を無心に滑っていた子が、イベント終了後に「お湯むすび」でサウナに開眼し、30数年後、カワちゃんさんのようにサウナ伝道師になる世界線もあるのよな…なんて楽しい妄想膨らむ時間でした。</p>
<p>これからも「シン・サウナ」を広める活動にどんどこ関わっていきたい所存。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>イベント終了後はずっと行ってみたかった「お湯むすび」さんへ。</p>
<p> </p>
<p>先ずは館内のレストランで腹ごしらえ。<br />
一番人気の「自家製 絶品から揚げ定食」を注文しました。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/04/08_-scaled.jpg" alt=""></figure><p>衣が軽くサクッとしていて（片栗粉系）、お肉自体はしっとりジューシー。<br />
1つ頬張ると頬袋パンパンのリスのようになれる、げんこつ級の大きさにも大満足です。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/04/09_-scaled.jpg" alt=""></figure><p>「焔の石焼麻婆納豆」も美味しかった〜！<br />
茨城名産の納豆をお土産で買いたかったのですが、持ち運びがなかなか難儀だったので、館内でいただけるの幸だ。</p>
<p> </p>
<p>お腹がいい感じに満たされたら、お風呂やサウナへと。<br />
身体を清め、第二部のトークショーに参加します。</p>
<p>ここでは温浴施設・温泉・サウナ事業の専門コンサルティング・プロデュースを行う株式会社アクトパスの原田さんがファシリテーターを務めました。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/04/10_.jpg" alt=""></figure><p>男女共用エリアにある「演むすび」で登壇者のお二人もポンチョを着てのトークショー。</p>
<p>お客様もそれぞれがあぐらをかいたりゴロゴロ横になったりと好きな体勢をとり、気持ち休まりながらお話を聞きました。<br />
ほのかにあったかいサウナ室内でトークショーって、ベースのリラックス度が高くてとても良い。</p>
<p>原田さんは『シン・サウナ』を3周（！）も読んでくださって、本にはたくさんの折り目が。出てくるご質問も読者に寄り添ったものでした。</p>
<p>最後にはカワちゃんさんが今後やりたいこと、そして原田さんの夢についても語られました。<br />
ラーメン大好きな原田さんの夢はズバリ「<strong>サウナにぴったりなラーメンを作りたい！</strong>」。ぜひとも叶えて欲しいし、何より食べたいです。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>次のイベントが始まるまでは、サウナにたっぷり入るぞ〜〜と思ったのですが…<br />
2Fのフロアマップに驚いた。<strong>サウナの数よ！8つあるって本当ですか！？</strong></p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/04/11_.jpg" alt=""></figure><p>全て入ろうと頑張りすぎるのは、楽しいはずのサウナタイムに逼迫感が出て本末転倒。<br />
すでに次回のお楽しみにすることを決めて、気ままにサウナを楽しみました。</p>
<p>もともと「お湯むすびが良い！」と周りのサウナ好きが絶賛しているのは聞いていましたが、サウナや水風呂だけでなく「あぁ、これか……！」と思わずため息が漏れたのが<strong>外気浴でした</strong>。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/04/12.jpg" alt=""></figure><p>陽の光を浴びるって、根源的な喜びなのですね…というのが本能レベルでわかるくらい、日光浴ができるこのエリア。<br />
遮る物ゼロ、目の前がスコーンッと抜けた景観は都心ではまず体験できない。<br />
これは今年のベストオブ外気浴＠スーパー銭湯かもしれない。</p>
<p>そして個人的に「<strong>これ天才！</strong>」と思ったのがこのクッションです。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/04/13_.jpg" alt=""></figure><p>ビーズクッションのような柔い感じですが、かなり硬めで若干低反発があるくらい。<br />
これの何が良いかって、<strong>身体をグーっと反らせることができる</strong>んですね…<br />
内臓ごと伸びる感覚があり、ストレッチ効果すごい。そして頭にも血が上っていく感覚がまた爽快。<br />
セルフヨガないしはブリッジをしている気分だ……。</p>
<p>この体勢で長居しすぎは厳禁な心地良さだけど、外気浴中に身体を反らせたのは初めてかも。「お湯むすび」さんの外気浴にこのクッションあり、ぜひとも皆さんにも体験してほしい！</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>お昼に始まったイベントの最後は「<strong>レンジャー熱波</strong>」！<br />
レンジャーことサウナ藤原さんによる熱波イベントには男女関係なく人が集まり、サウナ室はみるみる満員に。</p>
<p>ん、藤原さん以外にもたくさん緑のポンチョを着た方達が…<br />
<strong>その中にはカワちゃんさんも！？</strong></p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/04/14_.jpg" alt=""></figure><div style="width: 1080px" class="wp-video"><video class="wp-video-shortcode" id="video-75711-4" width="1080" height="1920" preload="metadata" controls="controls"><a href="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/04/IMG_7931_1.mp4">https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/04/IMG_7931_1.mp4</a></video></div>
<p>詳しい内容はネタバレになってしまうので割愛しますが、「レンジャー熱波はどんな熱波ですか？」と聞かれたら「<strong>新感覚熱波です</strong>」と答えるでしょう。</p>
<p>そんなレンジャー熱波は4人のレンジャーたち+お湯むすびの関さんによって熱々に盛り上がりました！</p>
<p> </p>
<p><strong>サウナのためならドーランも塗る！うちわも扇ぐ！それがカワちゃんさんの心意気！</strong></p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/04/16_-1.jpg" alt=""></figure><p>帰りは車に乗って東京へ。<br />
日曜の夜は渋滞もなく道もスムーズで、1時間半くらいで到着。<br />
車の中のサウナトークも楽しすぎて「もう着いてしまったのか…（もっとおしゃべりしたい）」という気持ちが一致し、皆で締めのラーメンを。<br />
サウナで汗をたっぷりかいた後の生姜塩ラーメン、沁みました。</p>
<p>ちょっとした日帰りサウナ旅気分も味わえるのが「お湯むすび」の魅力の1つ。<br />
食も、知的好奇心も、リラックスも、一気通貫で楽しめる。<br />
「サウナ × 道の駅 × 本屋さん」という唯一無二の体験は、また行くしかない！</p>
<p> </p>
<p>書籍「シン・サウナ 人生は自分の“好き”でデザインできる」</p>
<p><a href="https://amzn.asia/d/ftwegAf">https://amzn.asia/d/ftwegAf</a></p>
<p> </p>
<p>常総ONSEN&amp;SAUNA お湯むすび</p>
<p>住所：〒300-2508 茨城県常総市むすびまち3番地</p>
<p><a href="https://www.oyumusubi.com/">https://www.oyumusubi.com/</a></p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>TSUTAYA BOOKSTORE 常総インターチェンジ</p>
<p>住所：〒300-2508茨城県 常総市 むすびまち3番地</p>
<p><a href="https://www.instagram.com/tbs_josoic/">https://www.instagram.com/tbs_josoic/</a></p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>道の駅 常総</p>
<p>住所：〒300-2508　茨城県常総市むすびまち1番地</p>
<p><a href="https://www.michinoeki-joso.com/">https://www.michinoeki-joso.com/</a></p>
]]></content:encoded>
					
		
		
		<post-id xmlns="com-wordpress:feed-additions:1">75711</post-id><media:thumbnail url="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/04/top.jpg" />
<gnf:category>ライフ</gnf:category>
<gnf:keyword>サウナ,サウナ連載</gnf:keyword>
<gnf:modified>Fri, 25 Apr 2025 08:44:30 +0000</gnf:modified>
<media:status state="active" />
	</item>
		<item>
		<title>vol.9「ラクーア、愛してるぜ」</title>
		<link>https://moment.nikkan-gendai.com/life/75153</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[moment_admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 07 Mar 2025 08:00:33 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">https://moment.nikkan-gendai.com/?post_type=life&#038;p=75153</guid>

					<description><![CDATA[<p>サウナライターとして活動する川邊実穂がお届けする連載「サウナで、わたしはわたしになる」。9回目は「ラクーア、愛してるぜ」です。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/03/a1.jpg" alt=""></figure><p>地面を覆いつくすアスファルトを持ってしてもごまかせない、湿った土の匂いがした。<br />
あぁ、きてる、もうすぐそこまで春がきている。</p>
<p> </p>
<p>そんな身体の奥の奥から湧き上がる本能的な喜びエネルギーを感じながら、ふわり鼻腔をくすぐるは、塩味の強いしょっぱい香り。<br />
それはJR水道橋駅を降りて東京ドームを横目に進むうちに強くなる。<br />
東京砂漠のオアシス・Spa LaQua（以下、ラクーア）の天然温泉のものだ。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>その芳香を通常比１.５倍に膨らませた鼻の穴から身体に取りこむと、理性より早く、私の海馬が思い出を手繰り寄せてくる。</p>
<p>サウナ友達と定期的に開催している「ラクーア会」はサウナに入り、その後館内のレストランで食事をするだけのゆるい会で、今日もまた、その日だ。</p>
<p>「楽しい」が確約された会が待っていると、横断歩道を走る途中で片方のパンプスが脱げて周りから視線を感じながらも、なお笑顔でいれるものです。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>何度来ても「<strong>ラクーアって、たまらんなぁ</strong>」と思うのはなぜか。<br />
それは浴場での選択肢の多さと、ちょっとした制約があるからだと今回気がついた。</p>
<p> </p>
<p>女性風呂にはサウナが３つに内湯も４つ、露天風呂には天然温泉に炭酸泉もある。</p>
<p>これだけでも魅力がすごいが、ただ、特筆すべきはその動線かもしれない。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p><strong>正直、ラクーアの「サウナ→水風呂→休憩」の動線は良いとは言えない。</strong></p>
<p>「中高温サウナ」の目の前に水風呂…<br />
ここまではパーフェクトだが、そこから外気浴へ向かうと３０秒は歩かないとならない。</p>
<p> </p>
<p>外気浴スペースに構えられた「フィンランドサウナ ヤルヴィ」から水風呂も同様で、水風呂に向かう途中で身体が冷える恐れもある。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>ただ……</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>この「動線の悪さ」が制約となり、<strong>私たちサウナ好きのクリエイティビティを大いに刺激してくれるのだ。</strong></p>
<p> </p>
<p>それはクセのある高級食材を目の前にした料理人と同じ状態だと思う。</p>
<p>素材そのままを、シンプルに味つけするわけではない。<br />
調理法やアレンジメントで、どう自分らしいサウナ体験を表現するか。</p>
<p>「サウナ→水風呂→外気浴」が完璧な動線にある場合とは違う、十人十色の「遊び方」が自然発生的に生まれる。それがラクーアだ。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>今宵はまず、「中高温サウナ」へ。</p>
<p>このサウナの素敵ポイントは、<strong>座面を覆うようにタオルが敷き詰められているところ</strong>だと思う。余裕で２０人は入れる大間のようなこの広さ、TVから流れるバラエティ番組をぼーっとみんなで見るこの感じ…</p>
<p> </p>
<p><strong>これ、修学旅行の夜と同じだ。<br />
</strong>畳一面が布団の海と化した部屋でいつまでもダラダラとお喋りをしたくなる、あれ。<br />
「この幸せ、一生続け〜〜〜（それは現実的には無理なんだけど〜〜〜）」と胸がキュッと締めつけられるあの一夜を思い出す。</p>
<p>カムバックハイスクールライフ＠サウナ。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>しっかり蒸されたら…<br />
１セット目は水風呂をスキップして、休憩スペースを探す旅へ。</p>
<p> </p>
<p><strong>ラクーアの「歩かせる動線」は誘惑の園</strong>だ。<br />
手前から藍色の丸形タイルが素敵な「天然温泉」、「シルキーバス」が隣接し、その先には「座湯」や「足湯」も続いていて「<strong>おいでおいで</strong>」と手招いてくる。<br />
お祭りの出店を前にした時のように足取りが重くなっていく。早く休憩したいのに…！</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>いや、<strong>「サウナの後は休憩」という概念に縛られる必要もないのだ</strong>。</p>
<p>時にはルールを逸脱して、自分の本能が赴くまま「サウナ→お風呂」へと温かさに甘えたって良い。</p>
<p>そんな自由を、ラクーアの動線から学ぶ。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>一旦はベンチで一休みし、２セット目は「フィンランドサウナ ヤルヴィ」を。</p>
<p>このサウナは露天スペースに入口があるが、部屋そのものは内湯の一角にある変わった造りをしている。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>ただ、<strong>そのおかげでサウナ室に聴こえてくる音がいい</strong>。</p>
<p>排気口の近くに座ると内湯のシャワーの音、桶を床に置いた時の軽やかな音などが混ざり合い、<strong>ホワイトノイズのように不思議とぼやけた大きな音の塊になる。</strong></p>
<p><strong> </strong></p>
<p>それを薄暗い空間の中、セルフロウリュによってトップから落ちてくる蒸気に抱きしめられながら聴いている。</p>
<p>こういうディティールが、やっぱり好きだぜ。ラクーア。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>その後「中高温サウナ」をハシゴをしたら水風呂へ。<br />
ラクーアの水風呂は体感１８度くらい。寒い冬でも安心な、ちょっと高めの温度設定。</p>
<p>バイブラ未満の優しい揺れでたゆたう水面は、穏やかな海の浅瀬のように美しい。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>フィニッシュは外気浴スペースで。</p>
<p>東京ドームから聴こえるライブの大きな音の中から、アーティストの歌声の芯を掴むように、耳に集中力をよせながら休まる。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>その時私はふと、おばあちゃんを看取った時を思い出した。</p>
<p> </p>
<p>身体の機能が衰えても、亡くなる直前まで聴覚は残るという。</p>
<p>だから家族みんなで「おばあちゃん」「ありがとう」と何度も言葉をかけたっけ。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>もしかしたら、死ぬ前ってこんな感じなのかもしれない。</p>
<p>頼りないボヤボヤとした音の中から、大好きな人の声を切望して、耳に全神経を注ぎながら探す……</p>
<p>かくゆう私の最期は、誰が、いったいどんな言葉をかけてくれているんだろう。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>いけない、なんだかセンチメンタルになってしまった。</p>
<p>すっかり冷えた身体をお風呂で温め、私は浴場を出た。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/03/a2.jpg" alt=""></figure><p>とりあえず設けた集合時間より早く来る人もいれば、ちょっと遅れて来る人もいる。<br />
それくらいのゆるい空気感の中、宴会＠よ志のやダイニングが始まった。</p>
<p> </p>
<p>お揃いの館内着を着て、彩り豊かな美味しいご飯をたらふく食べる。<br />
初めまして同士のメンバーも、親戚のお盆の集まりくらいの盛り上がりをみせていた。</p>
<p>23時にお店がクローズしたとき、気がついたら私たちが最後のお客だった。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/03/a3.jpg" alt=""></figure><p>今日の思い出にと、女性着替え室・入口前にある館内着とともに撮影（私はいつも黄色を選ぶ）。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>次回のラクーア会では、私は何を発見するのだろう。</p>
<p>同じサウナに何度も足を運ぶからこそ、定点的に見えてくるものがたくさんある。</p>
<p> </p>
<p>写真は全てSpa LaQuaで撮影。</p>
<p>HP：　<a href="https://www.laqua.jp/spa/">https://www.laqua.jp/spa/</a></p>
<p>住所：東京都文京区春日1丁目1-1 LaQua5~9F(フロント6F)</p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>サウナライターとして活動する川邊実穂がお届けする連載「サウナで、わたしはわたしになる」。9回目は「ラクーア、愛してるぜ」です。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/03/a1.jpg" alt=""></figure><p>地面を覆いつくすアスファルトを持ってしてもごまかせない、湿った土の匂いがした。<br />
あぁ、きてる、もうすぐそこまで春がきている。</p>
<p> </p>
<p>そんな身体の奥の奥から湧き上がる本能的な喜びエネルギーを感じながら、ふわり鼻腔をくすぐるは、塩味の強いしょっぱい香り。<br />
それはJR水道橋駅を降りて東京ドームを横目に進むうちに強くなる。<br />
東京砂漠のオアシス・Spa LaQua（以下、ラクーア）の天然温泉のものだ。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>その芳香を通常比１.５倍に膨らませた鼻の穴から身体に取りこむと、理性より早く、私の海馬が思い出を手繰り寄せてくる。</p>
<p>サウナ友達と定期的に開催している「ラクーア会」はサウナに入り、その後館内のレストランで食事をするだけのゆるい会で、今日もまた、その日だ。</p>
<p>「楽しい」が確約された会が待っていると、横断歩道を走る途中で片方のパンプスが脱げて周りから視線を感じながらも、なお笑顔でいれるものです。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>何度来ても「<strong>ラクーアって、たまらんなぁ</strong>」と思うのはなぜか。<br />
それは浴場での選択肢の多さと、ちょっとした制約があるからだと今回気がついた。</p>
<p> </p>
<p>女性風呂にはサウナが３つに内湯も４つ、露天風呂には天然温泉に炭酸泉もある。</p>
<p>これだけでも魅力がすごいが、ただ、特筆すべきはその動線かもしれない。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p><strong>正直、ラクーアの「サウナ→水風呂→休憩」の動線は良いとは言えない。</strong></p>
<p>「中高温サウナ」の目の前に水風呂…<br />
ここまではパーフェクトだが、そこから外気浴へ向かうと３０秒は歩かないとならない。</p>
<p> </p>
<p>外気浴スペースに構えられた「フィンランドサウナ ヤルヴィ」から水風呂も同様で、水風呂に向かう途中で身体が冷える恐れもある。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>ただ……</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>この「動線の悪さ」が制約となり、<strong>私たちサウナ好きのクリエイティビティを大いに刺激してくれるのだ。</strong></p>
<p> </p>
<p>それはクセのある高級食材を目の前にした料理人と同じ状態だと思う。</p>
<p>素材そのままを、シンプルに味つけするわけではない。<br />
調理法やアレンジメントで、どう自分らしいサウナ体験を表現するか。</p>
<p>「サウナ→水風呂→外気浴」が完璧な動線にある場合とは違う、十人十色の「遊び方」が自然発生的に生まれる。それがラクーアだ。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>今宵はまず、「中高温サウナ」へ。</p>
<p>このサウナの素敵ポイントは、<strong>座面を覆うようにタオルが敷き詰められているところ</strong>だと思う。余裕で２０人は入れる大間のようなこの広さ、TVから流れるバラエティ番組をぼーっとみんなで見るこの感じ…</p>
<p> </p>
<p><strong>これ、修学旅行の夜と同じだ。<br />
</strong>畳一面が布団の海と化した部屋でいつまでもダラダラとお喋りをしたくなる、あれ。<br />
「この幸せ、一生続け〜〜〜（それは現実的には無理なんだけど〜〜〜）」と胸がキュッと締めつけられるあの一夜を思い出す。</p>
<p>カムバックハイスクールライフ＠サウナ。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>しっかり蒸されたら…<br />
１セット目は水風呂をスキップして、休憩スペースを探す旅へ。</p>
<p> </p>
<p><strong>ラクーアの「歩かせる動線」は誘惑の園</strong>だ。<br />
手前から藍色の丸形タイルが素敵な「天然温泉」、「シルキーバス」が隣接し、その先には「座湯」や「足湯」も続いていて「<strong>おいでおいで</strong>」と手招いてくる。<br />
お祭りの出店を前にした時のように足取りが重くなっていく。早く休憩したいのに…！</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>いや、<strong>「サウナの後は休憩」という概念に縛られる必要もないのだ</strong>。</p>
<p>時にはルールを逸脱して、自分の本能が赴くまま「サウナ→お風呂」へと温かさに甘えたって良い。</p>
<p>そんな自由を、ラクーアの動線から学ぶ。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>一旦はベンチで一休みし、２セット目は「フィンランドサウナ ヤルヴィ」を。</p>
<p>このサウナは露天スペースに入口があるが、部屋そのものは内湯の一角にある変わった造りをしている。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>ただ、<strong>そのおかげでサウナ室に聴こえてくる音がいい</strong>。</p>
<p>排気口の近くに座ると内湯のシャワーの音、桶を床に置いた時の軽やかな音などが混ざり合い、<strong>ホワイトノイズのように不思議とぼやけた大きな音の塊になる。</strong></p>
<p><strong> </strong></p>
<p>それを薄暗い空間の中、セルフロウリュによってトップから落ちてくる蒸気に抱きしめられながら聴いている。</p>
<p>こういうディティールが、やっぱり好きだぜ。ラクーア。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>その後「中高温サウナ」をハシゴをしたら水風呂へ。<br />
ラクーアの水風呂は体感１８度くらい。寒い冬でも安心な、ちょっと高めの温度設定。</p>
<p>バイブラ未満の優しい揺れでたゆたう水面は、穏やかな海の浅瀬のように美しい。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>フィニッシュは外気浴スペースで。</p>
<p>東京ドームから聴こえるライブの大きな音の中から、アーティストの歌声の芯を掴むように、耳に集中力をよせながら休まる。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>その時私はふと、おばあちゃんを看取った時を思い出した。</p>
<p> </p>
<p>身体の機能が衰えても、亡くなる直前まで聴覚は残るという。</p>
<p>だから家族みんなで「おばあちゃん」「ありがとう」と何度も言葉をかけたっけ。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>もしかしたら、死ぬ前ってこんな感じなのかもしれない。</p>
<p>頼りないボヤボヤとした音の中から、大好きな人の声を切望して、耳に全神経を注ぎながら探す……</p>
<p>かくゆう私の最期は、誰が、いったいどんな言葉をかけてくれているんだろう。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>いけない、なんだかセンチメンタルになってしまった。</p>
<p>すっかり冷えた身体をお風呂で温め、私は浴場を出た。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/03/a2.jpg" alt=""></figure><p>とりあえず設けた集合時間より早く来る人もいれば、ちょっと遅れて来る人もいる。<br />
それくらいのゆるい空気感の中、宴会＠よ志のやダイニングが始まった。</p>
<p> </p>
<p>お揃いの館内着を着て、彩り豊かな美味しいご飯をたらふく食べる。<br />
初めまして同士のメンバーも、親戚のお盆の集まりくらいの盛り上がりをみせていた。</p>
<p>23時にお店がクローズしたとき、気がついたら私たちが最後のお客だった。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/03/a3.jpg" alt=""></figure><p>今日の思い出にと、女性着替え室・入口前にある館内着とともに撮影（私はいつも黄色を選ぶ）。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>次回のラクーア会では、私は何を発見するのだろう。</p>
<p>同じサウナに何度も足を運ぶからこそ、定点的に見えてくるものがたくさんある。</p>
<p> </p>
<p>写真は全てSpa LaQuaで撮影。</p>
<p>HP：　<a href="https://www.laqua.jp/spa/">https://www.laqua.jp/spa/</a></p>
<p>住所：東京都文京区春日1丁目1-1 LaQua5~9F(フロント6F)</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
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<gnf:category>ライフ</gnf:category>
<gnf:keyword>サウナ,サウナ連載</gnf:keyword>
<gnf:modified>Thu, 06 Mar 2025 13:12:17 +0000</gnf:modified>
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	</item>
		<item>
		<title>vol.8「その手のひらの温かさが、サウナになる」</title>
		<link>https://moment.nikkan-gendai.com/life/75086</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[moment_admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 21 Feb 2025 08:00:12 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[<p>サウナライターとして活動する川邊実穂がお届けする連載「サウナで、わたしはわたしになる」。8回目は「その手のひらの温かさが、サウナになる」です。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/02/ed6e8f4887f1e042626f9d5ac948db7b.jpg" alt=""></figure><p>「今年注目のサウナはどこですか？」と聞かれると食い気味に「JIKON SAUNA -TOKYO-（略称　JIKON SAUNA）！」（以下、JIKON SAUNA）と答えている。<br />
1月末に日帰りでお伺いした時の体験があんまりにも居心地が良かったので、どうかみんなにも訪れてほしいのだ。<br />
たくさんの人とJIKON SAUNAに行く予感がする、そんな2025年である。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>そもそもJIKON SAUNAはサウナ好きとしての夢を叶えてくれた施設だ。<br />
それは「<strong>サウナづくりに関わること</strong>」。</p>
<p>JIKON SAUNAのサウナ室は「<strong>アースバッグ工法</strong>」で造られている。<br />
何十個もの土袋を細く長く、ソーセージのように積みあげるこの工法は、老若男女、誰でも製作できるのもポイントだ。<br />
そんなサウナづくりのボランティアには、<strong>総勢300名以上が参加した</strong>という。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/02/ec7067c1d4dfb760db38aeb649cd4d62.jpg" alt=""></figure><p>私も2024年の夏、ボランティアとして参加させていただいた。</p>
<p>ちなみにこの日に着ていたTシャツは、同じくアースバッグサウナがある福島県のサウナ施設「<strong>発達</strong>」のもの。</p>
<p>アースバッグサウナへの敬意を、ささやかながら表現してみた。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/02/aaa4e1fadbedf718ee7722088d8eae8b.jpg" alt=""></figure><p>立派な門構えをくぐり抜けて広がる中庭は作業場になっており、木板やブルーシートが転がっていてまだまだ製作途中といった趣き。<br />
母屋も宿泊施設としての姿は未だない。<br />
だがここがいずれ、1日1組限定・一棟貸しのサウナ付き宿泊施設になるのだ。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/02/540a500698e21ee7e7523a1b3da0e74a.jpg" alt=""></figure><p>ボランティアメンバーも二手に分かれて早速作業を開始。午前中はサウナ室内を担当した。<br />
サウナ室の暖かさを持続させる生命線ともいえる断熱材を、１つ１つ、木枠のサイズに合わせて丁寧にカットしていく。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>「うちのサウナ室、断熱材が入ってるんです」</p>
<p> </p>
<p><strong>今まで取材でそう語ってくださったオーナーさんに、私は謝りたい。<br />
</strong>いつも「あぁ、断熱材！それはあったかいですよね、良いですね〜！」くらいの気持ちで聞いていたのですが、私、断熱材を入れるその大変さと手間についてを本当になんにも分かってなかったんですね……</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/02/3fe6c060625899337cf5898be9a0c552.jpg" alt=""></figure><p>ゆるやかなアーチを描いたサウナ室の天井の木枠はミリ単位で一辺の長さが異なるので、<strong>都度の計測から事はスタート</strong>する。<br />
断熱材のカッティングは若干でも大きく切ってしまうともちろん木枠にハマらないし、小さく切って隙間が生まれてしまうのも言語道断。</p>
<p> </p>
<p>結局、私の不器用すぎる技量では、2時間ほどで3枚程度しか進められず、逆に足手まといだったのでは……としょげるほどだった。</p>
<p>私たちが当たり前のように恩恵を受けていたサウナ室のあの暖かさには、これほどまでの手間暇+愛情ががかかっていたのか……！</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/02/14e496ba68b3aa827425f065a009dbeb.jpg" alt=""></figure><p>お昼はさながら合宿のように、ボランティアさんも職人さんも一緒になって「<strong>いただきます！</strong>」と唱和。<br />
全く知らない人同士がサウナをきっかけに繋がって、汗をかきながら一緒にサウナをつくる。そして、同じ釜のメシを食う。<br />
それはなんともピースフルで、シンプルで、純粋に楽しい時間だ。</p>
<p>身体をこれほど動かしたのもたいそう久しぶりで、山盛りだった中華丼もあっという間に平らげてしまった。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/02/a7b53daff97f0786a9269ee35e26eee8.jpg" alt=""></figure><p>午後は、母屋へと持ち場が変わる。<br />
小さなハケを使って、屋根の木材をウォールナット塗料で丁寧に塗っていく作業だ。<br />
柱と屋根とで塗料の色を僅かに変えるこだわりが、柔らかなコントラストを生んでいく。</p>
<p> </p>
<p>サウナを楽しみ、廊下でゴロンと寝転がった誰かが、きっとこの屋根を見つめるんだろう。<br />
そう思うと、そのひと時が少しでも良いものになりますようにと、自然と想いも込もる。<br />
次第に重たくなってきた腕をグルッとひと回しして、私はもう一度ハケを握り直す。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/02/a40145bf202d0697c1bf65ccf7f50713.jpg" alt=""></figure><p>「これからこの庭を手入れして…水風呂は井戸水を組み上げて岩水風呂にするんです。」</p>
<p> </p>
<p>そう語ってくれたのはJIKON SAUNAを運営する株式会社HIDANE 代表のカンちゃんこと山本幹太さん。</p>
<p>カンちゃんの中では、もう完成した絵姿がはっきりと見えている。<br />
だからこそ、発する言葉には確信のこもった力強さが感じられた。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>2025年1月21日、カンちゃんから聞いた言葉以上の世界観が現実になったのだけれど、それはまた後日、ゆっくりと語りたい。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>この日流れた汗の感覚がいつまでも忘れられないのは、</p>
<p>自分のためだけでなく、誰かのためにかいた汗だからだろう。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>たくさんの人の手から伝わるその温もりが、サウナをつくっているんだ。</p>
<p> </p>
<p>写真は全て「JIKON SAUNA -TOKYO-」で撮影。</p>
<p>HP：　<a href="https://jikonsauna.com/tokyo">https://jikonsauna.com/tokyo</a></p>
<p>住所：東京都青梅市駒木町2丁目387</p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>サウナライターとして活動する川邊実穂がお届けする連載「サウナで、わたしはわたしになる」。8回目は「その手のひらの温かさが、サウナになる」です。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/02/ed6e8f4887f1e042626f9d5ac948db7b.jpg" alt=""></figure><p>「今年注目のサウナはどこですか？」と聞かれると食い気味に「JIKON SAUNA -TOKYO-（略称　JIKON SAUNA）！」（以下、JIKON SAUNA）と答えている。<br />
1月末に日帰りでお伺いした時の体験があんまりにも居心地が良かったので、どうかみんなにも訪れてほしいのだ。<br />
たくさんの人とJIKON SAUNAに行く予感がする、そんな2025年である。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>そもそもJIKON SAUNAはサウナ好きとしての夢を叶えてくれた施設だ。<br />
それは「<strong>サウナづくりに関わること</strong>」。</p>
<p>JIKON SAUNAのサウナ室は「<strong>アースバッグ工法</strong>」で造られている。<br />
何十個もの土袋を細く長く、ソーセージのように積みあげるこの工法は、老若男女、誰でも製作できるのもポイントだ。<br />
そんなサウナづくりのボランティアには、<strong>総勢300名以上が参加した</strong>という。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/02/ec7067c1d4dfb760db38aeb649cd4d62.jpg" alt=""></figure><p>私も2024年の夏、ボランティアとして参加させていただいた。</p>
<p>ちなみにこの日に着ていたTシャツは、同じくアースバッグサウナがある福島県のサウナ施設「<strong>発達</strong>」のもの。</p>
<p>アースバッグサウナへの敬意を、ささやかながら表現してみた。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/02/aaa4e1fadbedf718ee7722088d8eae8b.jpg" alt=""></figure><p>立派な門構えをくぐり抜けて広がる中庭は作業場になっており、木板やブルーシートが転がっていてまだまだ製作途中といった趣き。<br />
母屋も宿泊施設としての姿は未だない。<br />
だがここがいずれ、1日1組限定・一棟貸しのサウナ付き宿泊施設になるのだ。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/02/540a500698e21ee7e7523a1b3da0e74a.jpg" alt=""></figure><p>ボランティアメンバーも二手に分かれて早速作業を開始。午前中はサウナ室内を担当した。<br />
サウナ室の暖かさを持続させる生命線ともいえる断熱材を、１つ１つ、木枠のサイズに合わせて丁寧にカットしていく。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>「うちのサウナ室、断熱材が入ってるんです」</p>
<p> </p>
<p><strong>今まで取材でそう語ってくださったオーナーさんに、私は謝りたい。<br />
</strong>いつも「あぁ、断熱材！それはあったかいですよね、良いですね〜！」くらいの気持ちで聞いていたのですが、私、断熱材を入れるその大変さと手間についてを本当になんにも分かってなかったんですね……</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/02/3fe6c060625899337cf5898be9a0c552.jpg" alt=""></figure><p>ゆるやかなアーチを描いたサウナ室の天井の木枠はミリ単位で一辺の長さが異なるので、<strong>都度の計測から事はスタート</strong>する。<br />
断熱材のカッティングは若干でも大きく切ってしまうともちろん木枠にハマらないし、小さく切って隙間が生まれてしまうのも言語道断。</p>
<p> </p>
<p>結局、私の不器用すぎる技量では、2時間ほどで3枚程度しか進められず、逆に足手まといだったのでは……としょげるほどだった。</p>
<p>私たちが当たり前のように恩恵を受けていたサウナ室のあの暖かさには、これほどまでの手間暇+愛情ががかかっていたのか……！</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/02/14e496ba68b3aa827425f065a009dbeb.jpg" alt=""></figure><p>お昼はさながら合宿のように、ボランティアさんも職人さんも一緒になって「<strong>いただきます！</strong>」と唱和。<br />
全く知らない人同士がサウナをきっかけに繋がって、汗をかきながら一緒にサウナをつくる。そして、同じ釜のメシを食う。<br />
それはなんともピースフルで、シンプルで、純粋に楽しい時間だ。</p>
<p>身体をこれほど動かしたのもたいそう久しぶりで、山盛りだった中華丼もあっという間に平らげてしまった。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/02/a7b53daff97f0786a9269ee35e26eee8.jpg" alt=""></figure><p>午後は、母屋へと持ち場が変わる。<br />
小さなハケを使って、屋根の木材をウォールナット塗料で丁寧に塗っていく作業だ。<br />
柱と屋根とで塗料の色を僅かに変えるこだわりが、柔らかなコントラストを生んでいく。</p>
<p> </p>
<p>サウナを楽しみ、廊下でゴロンと寝転がった誰かが、きっとこの屋根を見つめるんだろう。<br />
そう思うと、そのひと時が少しでも良いものになりますようにと、自然と想いも込もる。<br />
次第に重たくなってきた腕をグルッとひと回しして、私はもう一度ハケを握り直す。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/02/a40145bf202d0697c1bf65ccf7f50713.jpg" alt=""></figure><p>「これからこの庭を手入れして…水風呂は井戸水を組み上げて岩水風呂にするんです。」</p>
<p> </p>
<p>そう語ってくれたのはJIKON SAUNAを運営する株式会社HIDANE 代表のカンちゃんこと山本幹太さん。</p>
<p>カンちゃんの中では、もう完成した絵姿がはっきりと見えている。<br />
だからこそ、発する言葉には確信のこもった力強さが感じられた。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>2025年1月21日、カンちゃんから聞いた言葉以上の世界観が現実になったのだけれど、それはまた後日、ゆっくりと語りたい。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>この日流れた汗の感覚がいつまでも忘れられないのは、</p>
<p>自分のためだけでなく、誰かのためにかいた汗だからだろう。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>たくさんの人の手から伝わるその温もりが、サウナをつくっているんだ。</p>
<p> </p>
<p>写真は全て「JIKON SAUNA -TOKYO-」で撮影。</p>
<p>HP：　<a href="https://jikonsauna.com/tokyo">https://jikonsauna.com/tokyo</a></p>
<p>住所：東京都青梅市駒木町2丁目387</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
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<gnf:category>ライフ</gnf:category>
<gnf:keyword>サウナ,サウナ連載</gnf:keyword>
<gnf:modified>Wed, 21 May 2025 11:25:18 +0000</gnf:modified>
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	</item>
		<item>
		<title>vol.7「自分におくる、大きな“マル”」</title>
		<link>https://moment.nikkan-gendai.com/life/74797</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[moment_admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 31 Jan 2025 08:00:45 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">https://moment.nikkan-gendai.com/?post_type=life&#038;p=74797</guid>

					<description><![CDATA[<p>サウナライターとして活動する川邊実穂がお届けする連載「サウナで、わたしはわたしになる」。7回目は「自分におくる、大きな“マル”」です。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/01/s-4.jpg" alt=""></figure><p>あけましておめでとうございます。</p>
<p> </p>
<p>というには結構な時間が空いてしまったけれど、この１月もなんだかんだでバタバタと過ごしていて、だからこそサウナに行く回数は少し、セーブしていた。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>それはサウナが私にとってパートナーみたいな存在だからだと思う。</p>
<p>パートナーのことが大好きだから、雑に扱わない。</p>
<p>だから</p>
<p>「そろそろ１週間経ったし、行かないとなー（なんとなく）」</p>
<p>とどこかに義務感がある時って、それはもう仕事になってしまっているから、</p>
<p>ちょっと行くのはやめよう、と思うのだ。<br />
もっと純然たる気持ちでサウナに向きあいたいなぁって。</p>
<p> </p>
<p>なので新年が明けてもなかなかタイミングを見つけられず、ようやく</p>
<p>「そろそろ気持ちと時間に余裕できてきた。よし、今だ！」</p>
<p>と思った時には、なんだかんだ２週間ぶりのサウナになってしまった。</p>
<p>こんなに期間が空いたのは少し久しぶり、なのでちょっと緊張もする。</p>
<p> </p>
<p>こういう時はリハビリみたいな心持ちなので、刺激は求めない。<br />
慣れていて安心する、みそ汁みたいなサウナに行きたい。</p>
<p> </p>
<p>ということで2025年、私のサウナ初めは西荻窪「ROOFTOP」に決まった。</p>
<p> </p>
<p>エレベーターに乗り込む前から「おーまい…」と思わず頭を打つ。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/01/s-3.jpg" alt=""></figure><p>「<strong>バスタオル２枚お貸し致します</strong>」だって……！</p>
<p> </p>
<p>そうなのよ、この季節は全身タオルにくるまりたい（特に足先にタオルをくるっと巻き込みたい）。</p>
<p>そういうかゆいところに手が届くサービス、スタッフさんのサウナ愛をお見受けしますし、やっぱり来てよかった、とすでに安心する。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/01/s-1.jpg" alt=""></figure><p>エレベーターを降りるとエントランスはしっかりお正月仕様で、気持ちがホコッとする。</p>
<p>お正月が醸しだす街全体のゆるい空気感って、やっぱりいいよね。</p>
<p>世が常にこうであってほしい。</p>
<p>受付のスタッフさんは以前も接客してくださった方だ。<br />
言葉遣いが丁寧で、質問には的確な回答が返ってきて、コミュニケーションラリーがまた心地良い。</p>
<p>受付を済ませ、サウナがある４Fに上がると入り口にキュン。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/01/s-2.jpg" alt=""></figure><p>生まれ変わってビニールアヒルになったら、私はこの「O」に座っていたい。</p>
<p> </p>
<p>ロッカーキーを手に取ろうとするとすかさずスタッフさんからは、<br />
「<strong>ロッカー番号の奇数が上の段、偶数が下の段ですよ</strong>」<br />
とアナウンスが。</p>
<p>「あ〜、それ知ってたらこの番号にしなかったかも」</p>
<p>という後悔を未然に防いでくれる優しさに心から感謝する。</p>
<p>「さ〜てと、サウナサウナ…」<br />
と浴場に入ってまずギョッとした。</p>
<p> </p>
<p>1人のミイラがそこに、いた。</p>
<p>あ違った。<br />
フェイスタオル、サウナマット、バスタオルといったあらゆるタオルを駆使して、皮膚という皮膚を余すことなく隠している。<br />
セルフミイラの造形は、もはや美しい。</p>
<p>今日は10度以下の寒空だ。<br />
はじめから外気浴をして飛ばさずに、内気浴スペースで休憩。有りだな。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>身体を洗っていざサウナ室に入ると、眠っていた細胞たちが歓喜しながら目覚めていくのがわかる（以下、細胞たちの声）。<br />
「わぁ、久しぶり！」</p>
<p>「久しぶりのサウナだ！」</p>
<p>「あったかい！」</p>
<p> </p>
<p>そうだよねそうだよね、随分お待たせさせてしまいました。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>久しぶりにサウナに行く時は、座る場所もいつもと変えない。<br />
私はベンチの１段目・左奥のストーブ近くに、あぐらする。</p>
<p>できる限り新しい刺激は排除する。今日はそんな気分。</p>
<p> </p>
<p>「<strong>シャワワー…シャワワー……</strong>」</p>
<p>「ROOFTOP」のサウナでは10分に一回、オートロウリュが発動する。</p>
<p> </p>
<p>それはまるで、真夏の夕立。<br />
急に降ってきたゲリラ豪雨が止むのを待つ、軒下の雨垂れの音だ。</p>
<p>止んでほしいような、もう少し待っていたいような。<br />
そんな切なくも甘酸っぱい情緒を誘う、音がする。<br />
パラッパララ、しゃわわわ……</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>私は人の感覚＝「五感」にはプラスで「<strong>脳</strong>」っていうのもあるんじゃないかと思い始めた。</p>
<p>「５感+脳」の使用キャパシティを100点満点とすると、脳の使用ウェイトが大きいほどに他の感覚は弱くなるのだ。</p>
<p>集中作業で脳を酷使している時は、耳に入ってくる小鳥のさえずりも、喉を通るコーヒーの味へも、感度を下げよう、下げようと省エネモードになっている気がする。</p>
<p> </p>
<p>ただ、サウナに入ると「脳」のウェイトは限りなくゼロになる。<br />
だから耳も鼻も、他の五感も動き出すんじゃないか…？</p>
<p> </p>
<p>１セット目の休憩では、先人に倣いタオルでグルグル巻きになりながら内気浴。<br />
ポンチョを羽織りつつ足元はバスタオルで覆い、顔もタオルで覆っていく。<br />
先人の方、こんな心持だったのですね…全身守られている感じがして気持ちいいです。</p>
<p>サナギのようにじっとしていると<br />
「<strong>そろそろアロマロウリュの時間です。よろしければサウナにお入りください</strong>」<br />
というアナウンス。<br />
ミシミシと身体を目覚めさせ、私は吸いこまれるようにサウナに向かった。</p>
<p> </p>
<p>あぁ、思い出した。<br />
「ROOFTOP」のスタッフさんのロウリュはとにかく丁寧なんだった。</p>
<p>まずロウリュ前のアナウンスは優しく、それは優しく、シャボン玉を破らないようなくらいの囁き声。</p>
<p>ロウリュ用のバケツの水も、ジャブジャブには入ってなくて、キッカリ最低限。</p>
<p>そこからのラドル捌きの所作は細やかで美しい。</p>
<p>あゝ、この静謐な空間を守ってくれて、本当にありがとう。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>すっかり身体も火照ってきたので、今度は屋上外気浴へ。<br />
フルフラットに横たわり、先ほど同様、もぞ、もぞもぞとタオルに包まれながら体勢を整え、ジッとする。<br />
よし、これだ、これがベストな体勢だ。</p>
<p> </p>
<p><strong>ん……？？</strong></p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>いまの自分の最適ポーズに、自分でちょっと笑ってしまった。</p>
<p>さながらマチ針のよう。<br />
私は全身をまっすぐ伸ばし、頭上で緩やかに両手を組んで、大きなマルを描いていた。</p>
<p> </p>
<p>無意識に送っていた「マル」。</p>
<p>これ、上からみたら相当まぬけというか…<br />
いや、さぞ幸せそうにみえるだろうなあ。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>すっかりサウナに、そして自分から元気をもらって、また次の予定へと。</p>
<p>やっぱり今年も、サウナがあるから大丈夫そう。<br />
本年もどうぞよろしくお願いします。</p>
<p> </p>
<p>写真は全て「ROOFTOP」で撮影。</p>
<p><a href="https://rooftopsauna.jp/">https://rooftopsauna.jp/</a></p>
<p>住所：東京都杉並区西荻南3-14-7 4F</p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>サウナライターとして活動する川邊実穂がお届けする連載「サウナで、わたしはわたしになる」。7回目は「自分におくる、大きな“マル”」です。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/01/s-4.jpg" alt=""></figure><p>あけましておめでとうございます。</p>
<p> </p>
<p>というには結構な時間が空いてしまったけれど、この１月もなんだかんだでバタバタと過ごしていて、だからこそサウナに行く回数は少し、セーブしていた。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>それはサウナが私にとってパートナーみたいな存在だからだと思う。</p>
<p>パートナーのことが大好きだから、雑に扱わない。</p>
<p>だから</p>
<p>「そろそろ１週間経ったし、行かないとなー（なんとなく）」</p>
<p>とどこかに義務感がある時って、それはもう仕事になってしまっているから、</p>
<p>ちょっと行くのはやめよう、と思うのだ。<br />
もっと純然たる気持ちでサウナに向きあいたいなぁって。</p>
<p> </p>
<p>なので新年が明けてもなかなかタイミングを見つけられず、ようやく</p>
<p>「そろそろ気持ちと時間に余裕できてきた。よし、今だ！」</p>
<p>と思った時には、なんだかんだ２週間ぶりのサウナになってしまった。</p>
<p>こんなに期間が空いたのは少し久しぶり、なのでちょっと緊張もする。</p>
<p> </p>
<p>こういう時はリハビリみたいな心持ちなので、刺激は求めない。<br />
慣れていて安心する、みそ汁みたいなサウナに行きたい。</p>
<p> </p>
<p>ということで2025年、私のサウナ初めは西荻窪「ROOFTOP」に決まった。</p>
<p> </p>
<p>エレベーターに乗り込む前から「おーまい…」と思わず頭を打つ。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/01/s-3.jpg" alt=""></figure><p>「<strong>バスタオル２枚お貸し致します</strong>」だって……！</p>
<p> </p>
<p>そうなのよ、この季節は全身タオルにくるまりたい（特に足先にタオルをくるっと巻き込みたい）。</p>
<p>そういうかゆいところに手が届くサービス、スタッフさんのサウナ愛をお見受けしますし、やっぱり来てよかった、とすでに安心する。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/01/s-1.jpg" alt=""></figure><p>エレベーターを降りるとエントランスはしっかりお正月仕様で、気持ちがホコッとする。</p>
<p>お正月が醸しだす街全体のゆるい空気感って、やっぱりいいよね。</p>
<p>世が常にこうであってほしい。</p>
<p>受付のスタッフさんは以前も接客してくださった方だ。<br />
言葉遣いが丁寧で、質問には的確な回答が返ってきて、コミュニケーションラリーがまた心地良い。</p>
<p>受付を済ませ、サウナがある４Fに上がると入り口にキュン。</p>
<figure><img src="https://moment.nikkan-gendai.com/wp-content/uploads/2025/01/s-2.jpg" alt=""></figure><p>生まれ変わってビニールアヒルになったら、私はこの「O」に座っていたい。</p>
<p> </p>
<p>ロッカーキーを手に取ろうとするとすかさずスタッフさんからは、<br />
「<strong>ロッカー番号の奇数が上の段、偶数が下の段ですよ</strong>」<br />
とアナウンスが。</p>
<p>「あ〜、それ知ってたらこの番号にしなかったかも」</p>
<p>という後悔を未然に防いでくれる優しさに心から感謝する。</p>
<p>「さ〜てと、サウナサウナ…」<br />
と浴場に入ってまずギョッとした。</p>
<p> </p>
<p>1人のミイラがそこに、いた。</p>
<p>あ違った。<br />
フェイスタオル、サウナマット、バスタオルといったあらゆるタオルを駆使して、皮膚という皮膚を余すことなく隠している。<br />
セルフミイラの造形は、もはや美しい。</p>
<p>今日は10度以下の寒空だ。<br />
はじめから外気浴をして飛ばさずに、内気浴スペースで休憩。有りだな。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>身体を洗っていざサウナ室に入ると、眠っていた細胞たちが歓喜しながら目覚めていくのがわかる（以下、細胞たちの声）。<br />
「わぁ、久しぶり！」</p>
<p>「久しぶりのサウナだ！」</p>
<p>「あったかい！」</p>
<p> </p>
<p>そうだよねそうだよね、随分お待たせさせてしまいました。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>久しぶりにサウナに行く時は、座る場所もいつもと変えない。<br />
私はベンチの１段目・左奥のストーブ近くに、あぐらする。</p>
<p>できる限り新しい刺激は排除する。今日はそんな気分。</p>
<p> </p>
<p>「<strong>シャワワー…シャワワー……</strong>」</p>
<p>「ROOFTOP」のサウナでは10分に一回、オートロウリュが発動する。</p>
<p> </p>
<p>それはまるで、真夏の夕立。<br />
急に降ってきたゲリラ豪雨が止むのを待つ、軒下の雨垂れの音だ。</p>
<p>止んでほしいような、もう少し待っていたいような。<br />
そんな切なくも甘酸っぱい情緒を誘う、音がする。<br />
パラッパララ、しゃわわわ……</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>私は人の感覚＝「五感」にはプラスで「<strong>脳</strong>」っていうのもあるんじゃないかと思い始めた。</p>
<p>「５感+脳」の使用キャパシティを100点満点とすると、脳の使用ウェイトが大きいほどに他の感覚は弱くなるのだ。</p>
<p>集中作業で脳を酷使している時は、耳に入ってくる小鳥のさえずりも、喉を通るコーヒーの味へも、感度を下げよう、下げようと省エネモードになっている気がする。</p>
<p> </p>
<p>ただ、サウナに入ると「脳」のウェイトは限りなくゼロになる。<br />
だから耳も鼻も、他の五感も動き出すんじゃないか…？</p>
<p> </p>
<p>１セット目の休憩では、先人に倣いタオルでグルグル巻きになりながら内気浴。<br />
ポンチョを羽織りつつ足元はバスタオルで覆い、顔もタオルで覆っていく。<br />
先人の方、こんな心持だったのですね…全身守られている感じがして気持ちいいです。</p>
<p>サナギのようにじっとしていると<br />
「<strong>そろそろアロマロウリュの時間です。よろしければサウナにお入りください</strong>」<br />
というアナウンス。<br />
ミシミシと身体を目覚めさせ、私は吸いこまれるようにサウナに向かった。</p>
<p> </p>
<p>あぁ、思い出した。<br />
「ROOFTOP」のスタッフさんのロウリュはとにかく丁寧なんだった。</p>
<p>まずロウリュ前のアナウンスは優しく、それは優しく、シャボン玉を破らないようなくらいの囁き声。</p>
<p>ロウリュ用のバケツの水も、ジャブジャブには入ってなくて、キッカリ最低限。</p>
<p>そこからのラドル捌きの所作は細やかで美しい。</p>
<p>あゝ、この静謐な空間を守ってくれて、本当にありがとう。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>すっかり身体も火照ってきたので、今度は屋上外気浴へ。<br />
フルフラットに横たわり、先ほど同様、もぞ、もぞもぞとタオルに包まれながら体勢を整え、ジッとする。<br />
よし、これだ、これがベストな体勢だ。</p>
<p> </p>
<p><strong>ん……？？</strong></p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>いまの自分の最適ポーズに、自分でちょっと笑ってしまった。</p>
<p>さながらマチ針のよう。<br />
私は全身をまっすぐ伸ばし、頭上で緩やかに両手を組んで、大きなマルを描いていた。</p>
<p> </p>
<p>無意識に送っていた「マル」。</p>
<p>これ、上からみたら相当まぬけというか…<br />
いや、さぞ幸せそうにみえるだろうなあ。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>すっかりサウナに、そして自分から元気をもらって、また次の予定へと。</p>
<p>やっぱり今年も、サウナがあるから大丈夫そう。<br />
本年もどうぞよろしくお願いします。</p>
<p> </p>
<p>写真は全て「ROOFTOP」で撮影。</p>
<p><a href="https://rooftopsauna.jp/">https://rooftopsauna.jp/</a></p>
<p>住所：東京都杉並区西荻南3-14-7 4F</p>
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<gnf:modified>Fri, 31 Jan 2025 08:26:01 +0000</gnf:modified>
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