「一片の悔いなし」 横綱・稀勢の里、涙の引退会見
19 Photos大相撲の横綱稀勢の里が引退会見をおこなった。進退をかけ背水の陣で挑んだ初場所。初日から3連敗を喫し決断に至った。19年ぶりに誕生した日本出身横綱は怪我に悩まされ、復活できぬまま土俵を去ることとなった。
「一片の悔いなし」 横綱・稀勢の里、涙の引退会見
19 Photos大相撲の横綱稀勢の里が引退会見をおこなった。進退をかけ背水の陣で挑んだ初場所。初日から3連敗を喫し決断に至った。19年ぶりに誕生した日本出身横綱は怪我に悩まされ、復活できぬまま土俵を去ることとなった。
初土俵から89場所目、大関在位31場所と最も遅い初優勝となった2017年初場所。
前日に優勝を決め千秋楽で白鵬に勝利し、横綱昇進を決定づけた。一番の取り組みと会見でも語った
今までの力士人生で一番忘れられなかったことは、の質問に
「天皇賜杯を抱いた時です」
弟弟子の高安を従え優勝パレード
2017年1月25日 横綱昇進伝達式
「横綱の名に恥じぬよう精進致します」
2017年1月27日、明治神宮で奉納土俵入り
師匠の鳴門親方(元横綱隆の里)の「不知火型」と悩んだが、憧れであった「雲竜型」での奉納土俵入りとなった
北斗の拳のキャラクター、ケンシロウ、ラオウ、トキ3兄弟の化粧まわしが用意された
稀勢の里が選択したのは長兄ラオウ
2017年3月場所、13日目に日馬富士戦で左肩を負傷。この傷が稀勢の里を最後まで苦しめることとなった
進退をかけた2019年初場所3日目、平幕栃煌山に寄り切られ3連敗
2018年秋場所千秋楽から8連敗となり、横綱としての連敗記録を更新(JMPA)
報道陣からの問いかけに無言を貫き、国技館をあとにした
(JMPA)
午後4時頃、田子ノ浦親方とともに会見会場に姿を現した稀勢の里
「わたしの土俵人生において一片の悔いもありません」
「沢山の人々に支えられ、一人一人の顔を思い出しますし、感謝の気持ちでいっぱいです」
日本出身横綱は大きな重圧だったか、の質問に
「いい環境、あの声援の中で相撲を取れるということが本当に力士として幸せでした」
会見後、花束を渡され、報道陣からは労いの拍手が起こった。今後は年寄「荒磯」襲名し、田子ノ浦部屋の部屋付き親方として後進の指導にあたる