大谷翔平のエンゼルスキャンプ初日に完全密着!
14 Photos14日(日本時間15日)、大谷翔平がついにメジャーリーグ・エンゼルスキャンプ初日を迎えた。その初日に完全密着!(撮影・本紙/石井俊平)
大谷翔平のエンゼルスキャンプ初日に完全密着!
14 Photos14日(日本時間15日)、大谷翔平がついにメジャーリーグ・エンゼルスキャンプ初日を迎えた。その初日に完全密着!(撮影・本紙/石井俊平)
●7時16分 球場入り
空がまだ薄暗い中、日の出時刻に合わせたかのように、水原通訳が運転する車で到着。報道陣はごくわずか。濃いグレーの薄手のパーカ、黒のズボン、グレーのキャップとスニーカーというラフなファッション。大声でサインを求める3人のファンに右手を上げて応え、そのままクラブハウスへ。
●9時30分 広報のアナウンス
集まった報道陣は日米合わせて100人。ベテランの米国人記者は、すでに大谷に好感を持っているようで「イチローがマリナーズに入ったときを彷彿させる」。広報担当者から、キャンプ初日はブルペン入りしない旨が発表され、報道陣がどよめく。基本的に投手はキャンプインと同時に投げ込みをする。大谷は1月17日に初めてブルペン入りして以降、中3~4日のペースで投げ込んでいただけに、「もしやケガ?」との声も上がったが、明日(日本時間15日)にもブルペン入りする見込み。
●10時22分 グラウンドへ
曇り空で、気温は15度前後。薄着だと肌寒さを感じさせる中、クラブハウスでミーティングを終えた大谷が、バットケースを担ぎ、背番号17のユニホーム姿で登場。「とても楽しみで、わくわくしてグラウンドに来ることができた」。日本人のファン約30人は、大谷が移動するたびにフェンス沿いを動き回る。
●10時30分 ウオーミングアップ
総勢40人程度の投手と野手がサブグラウンドに集合。ファウルゾーンにある報道陣エリアからかなり離れた外野でアップを開始した。大谷は193センチあるものの、似たような体格の選手がゴロゴロ。報道陣は大谷がどこにいるのか見つけるのにひと苦労。同僚に声をかけられ、笑顔で応じるシーンも。
●10時51分 キャッチボール
相手は背番号「64」のペーニャ(27)。昨季25試合にリリーフ登板したドミニカ出身の右腕だ。大谷はトレーナーにキャッチボールの距離を指示されながら、捕手役もこなすひと幕も。この時間帯から雨が降り始めた。ペーニャは大谷の印象についてこう語る。
「インターネットで彼のことをリサーチしていたんだ。投げ方やコントロールに感銘を受けた。すごかった。二刀流? 日本でやっていたのだからできると思うし、自信も持っていると思う」
●11時08分 投内連係
靴ひもを結び直し、まずは一塁ゴロのベースカバー。捕球しきれずボールをポロリと落とした際には、ノッカーから「もう一回!」とちゃかされた。グラウンドを移動してバント処理。ベネズエラ出身のカスティーヨ(22)とグータッチするなど、終始明るい表情だった。
●11時40分 トレーニング
トレーナーとマンツーマンでやり方を教えてもらいながら、瞬発系のトレーニング。うつぶせの状態から、瞬時に起き上がってダッシュしたり。12時02分に終了。
●12時14分 ティー打撃
至近距離からのトスを打ち損じて「あー」と苦笑いを浮かべる。
●12時25分 栗山監督登場
古巣日本ハムの栗山監督がスタッフとともに電撃訪問。日本ハムの練習を終え、まだ打撃練習をしていないと聞いて、急きょ駆けつけた。スコッツデールからテンピまでは車で30分ほど。すでに手を離れているとはいえ、教え子の様子が気になって仕方ないようだ。
●12時29分 フリー打撃
ソーシア監督、エプラーGMら、多くのチーム関係者が見守る中、スタート。メジャーのフリー打撃は1回につき7~8スイング。それを繰り返し行う。日本とは勝手が違って戸惑ったか、滑り止めをバットに塗っている最中に「レディー!」と声をかけられ、慌てて打席に向かう場面も。「文化の違いはあると思う。うまくいかないこともあると思うが、練習をこなしていく中で僕がそこに対応していきたい。ただ、野球の部分は基本、変わらないし、持っているものをしっかりグラウンドの中で発揮できれば、自分をアピールできるんじゃないかと思う」とは本人だ。
計33スイングで、7本のサク越え。左右に大きな飛球を放ち、ソーシア監督から「グッド!」と声を掛けられる。打撃を見ていた捕手のレネ・リベラ(34)は「マリナーズ時代にイチロー、川崎宗則、佐々木主浩と一緒にやったが、大谷は体が大きい。サク越えもすごかった」と話した。
打撃終了後、栗山監督、ソーシア監督、エプラーGMと4人で記念撮影。栗山監督は「いいよね。緊張感持ってて。久々に見た。翔平は余裕ないくらいがいい」と満面の笑み。この日はこれで全体練習終了。
●15時00分 会見
球場近くのホテルで記者会見。報道陣は日米合わせて150人。投打の二刀流に関して、「まずは何も変えず、自分のやってきたことをベースに取り組みたい。これまでやってきたスタイルをここで発揮できればと思う。変えるべきところは、その都度、変えていけばいい」。米国人記者から「なぜエンゼルスを選んだのか?」と聞かれると、「その質問はくると思ってたんですけど」と苦笑い。「フィーリングが合ったということ。キャンプを見てもらえれば分かると思います。なぜ決めたのかより、どう馴染んでいくかが大事だと思う」と続けた。