お台場の海はなぜ汚いのか 水質を知り尽くす港区議が警鐘
「トイレのような臭いがする」――。先月中旬にお台場海浜公園(東京・港区)で行われた、2020東京五輪のオープンウオータースイミングのテスト大会で、競技を終えた選手から飛び出した感想が衝撃的だった。20年以上前からお台場の海をウオッチし、水質問題を調べるNPOを立ち上げ、港区議にもなったのがこの人。お台場の海はなぜ、こんな酷い状況なのか。大会本番まで1年を切ったが、解決策はあるのか。水質を知り尽くす港区議・榎本茂さんに直撃インタビュー。
榎本茂(港区議会議員)▽えのもと・しげる 1959年、広島生まれ。82年日大経済学部卒業後、英自動車ジャガーが国営企業だった時代の日本法人「オースチン・ローバージャパン」に入社。99年に退社後、2002年からフィンランドのルアーメーカー「ラパラ社」でプロテスターとなる。11年、港区議選に出馬し当選。現在3期目。NPO法人「海塾」相談役も務める。