軍事アナリスト小川和久氏 普天間は政権次第で突破できる

1996年の米海兵隊普天間飛行場の返還合意からもう24年になる。辺野古沿岸部への移設が決まってはいるものの、沖縄県民の反対と訴訟合戦、軟弱地盤の発覚と建設費の膨張など、解決のめどは全く立っていない。少女暴行事件に端を発した「普天間の危険除去」は、なぜここまでこじれてしまったのか。小泉、鳩山政権で首相補佐官就任の打診を受けるなど返還合意前からこの問題に関わり、新著「フテンマ戦記」(文藝春秋)で迷走の舞台裏と原因を明らかにした軍事アナリストの小川和久氏に話を聞いた(本文中の肩書は当時)。