「尖閣、日中関係は緊張していない」

日中間の喉元に刺さったトゲといわれた尖閣諸島――米中・日中関係の悪化からトゲはアジアの火薬庫へとキナ臭さを増している。今年2月1日、中国が沿岸警備隊にあたる海警局に兵器使用などを認める「海警法」を施行し、中国公船の領海侵入が大きく報道されている。しかし、尖閣水域の緊張は局地的、限定的なものに過ぎず、総体から言えば緊張には程遠く、日中関係も正常化以来最悪との報道は事実ではないという。中国事情に詳しい専門家が尖閣と日中関係の現状と未来を喝破する。

撮影日:2021年7月8日