『農業消滅』著者・鈴木宣弘教授が警鐘を鳴らす

<注目の人直撃インタビュー> 鈴木宣弘・東大大学院教授 総選挙で自民党は「国民を守る」とやたらに叫んでいたが、とてもうのみにはできない。新型コロナウイルス対策の失敗で1万8000人を超える犠牲を出したのは言うまでもなく、コロナ禍に起因した主食のコメの価格下落もほったらかし。サプライチェーン寸断による物資不足に嫌というほど直面したにもかかわらず、離農を後押ししているかのようだ。軍事、エネルギーに並ぶ安全保障の要である食料は、なぜ置き去りにされるのか。「農業消滅」の著者に聞いた。

 

▽鈴木宣弘(すずき・のぶひろ) 1958年、三重県生まれ。東大農学部卒業後、農水省や九大大学院教授を経て2006年から現職。専門は農業経済学。「食の戦争」「悪夢の食卓」など著書多数。