「感染症ムラ」の専門家一人一人を批判しなければおかしい 

感染力の強いオミクロン株の猛威によって感染者数はケタ違いに増え、高齢者を中心に重症者や死者も急増している。100人に3人しか入院できず、自宅で亡くなるケースも相次いでいる。第6波も「敗戦濃厚」だ。コロナに襲われ2年あまり。なぜ政府は、失敗を繰り返すのか。現場取材を続ける「コロナ戦記 医療現場と政治の700日」(岩波書店)の著者・山岡淳一郎氏に聞いた。(聞き手=生田修平) (2022年2月16日収録)

▽やまおか・じゅんいちろう 1959年、愛媛県生まれ。早大中退。「人と時代」「公と私」を共通テーマに政治、経済、近現代史、建築、医療など幅広く執筆。市民メディア放送局「デモクラシータイムス」で司会、コメンテーターを務める。「原発と権力」「ドキュメント 感染症利権」「後藤新平 日本の羅針盤となった男」など著書多数。