政治と労組がお互いまどろこっしく不完全燃焼
昨秋の衆院選以降、立憲民主党、国民民主党、両党を支援してきた労働組合「連合」の関係が揺れている。連合は共産党との共闘に難色を示す一方で、自民党に接近しているようにも見える。一体、どうなっているのか。これで参院選を戦えるのか―。民間労組委員長から衆院議員となり、連合と野党の双方を熟知する元財務大臣に、現状をどう見ているのか聞いた。(聞き手=小塚かおる) (2022年4月15日収録)
▽じょうじま・こうりき 1947年、福岡県生まれ。東大農学部卒後、味の素に入社し、中央研究所配属。味の素労組委員長や食品産業労組協議会議長を経て、96年の衆院選で新進党から出馬(比例東京ブロック)し初当選。新進党解党後は旧民社党系議員を中心に結成された新党友愛に参加。98年に同党が民主党に合流。民主党では東京13区、神奈川10区から出馬し、当選4回。12年10月、野田内閣で財務大臣。12年と14年の衆院選で落選し、政界引退。