~鉄・路をゆく~第1回「南海高野線汐見橋支線」
24 Photos鉄道・飛行機・船などの乗り物好きカメラマン稲葉が行く、撮り歩きシリーズ。
第1回は地元大阪、市内を走りながらものんびりとした時間が流れる路線、“南海高野線汐見橋支線”。
~鉄・路をゆく~第1回「南海高野線汐見橋支線」
24 Photos鉄道・飛行機・船などの乗り物好きカメラマン稲葉が行く、撮り歩きシリーズ。
第1回は地元大阪、市内を走りながらものんびりとした時間が流れる路線、“南海高野線汐見橋支線”。
大阪ミナミと呼ばれる地域の中心である難波。
そこから阪神なんば線または大阪メトロ千日前線で1駅の桜川駅を上がると、都会とは思えない落ち着いた時間が流れる場所がある。ここが南海汐見橋駅である。
汐見橋駅は南海高野線の起点として1900年(明治33年)
9月3日に道頓堀駅として開業。翌年1月1日に現在の汐見橋の駅名に変更。長らく高野山への起点だったが、1985年(昭和60年)6月16日に汐見橋駅 – 岸ノ里駅間(現岸里玉出駅)が分断され、以後単独の路線となった。
汐見橋駅の一日平均乗降人員は575人(平成28年度)
ちなみに隣接する阪神なんば線桜川駅(左)は5091人(平成28年度11月の1日平均)
汐見橋駅の駅舎内部。
ホームは1面2線の島式ホーム。
電車はほぼ1番線(左)から発車する。
汐見橋駅の時刻表。
平日、土日関係なく、日中ほぼ30分間隔の運転。
2両編成の電車が往復する。
もちろんワンマンカー。
汐見橋駅の次の駅、芦原町駅。
改札を出てすぐのところに自動車教習所があるが、通所に利用している人は見受けられなかった。
駅から汐見橋駅方を望む。
交差しているのはJR大阪環状線。
タイミングが合えば、写真のように電車が交差するところが見られる。
工場地帯にぽつんと存在する木津川駅。
2016年(平成28年)度の1日平均乗降人員は115人で、南海の駅では94位の乗降客数。
他鉄道会社を含む大阪市、また大阪府の駅全体で最も利用者の少ない駅であり、大都会の秘境駅と一部では呼ばれている。
ほんま何もないです。
かつては材木の積みおろし駅として重要な役割を担っていた木津川駅。
今でも貨物取扱っていた時代の名残で貨物側線が残っており(写真右)荷卸しホーム跡も見られる。
木津川駅から川沿いに10分ほど南下すると、大阪市に7箇所ある渡し船の乗り場“落合上渡船場”がある。
大阪市が運航しており、おおむね15分間隔で運行している。
このあたりは橋がなく、地域住民の貴重な交通手段となっている。向こう岸は大正区。
ちなみに料金は無料。
落合上渡船所からさらに10分ほど歩くと、次の駅津守駅に到着する。
駅前は府立西成高校があるためか、起点の汐見橋駅の乗降客数よりも多い727人(平成28年度1日平均)の利用がある。
西天下茶屋駅岸里玉出方面の駅舎。
レトロな佇まい。
西天下茶屋駅、汐見橋駅方面の改札。
周辺は住宅地が広がっており、駅南側には西天商店街(銀座商店街)がある。
西天下茶屋駅から西天商店街(銀座商店街)に向かうとすぐのところに、昔ながらの雰囲気が楽しめる喫茶“マル屋”があります。
私イチオシの喫茶店。
メニュー表。
ボロボ・・・いや、歴史を感じます。
もとの金額を二重訂正して、すべてが安くなっているという。
ウインナーコーヒー(左奥)とクリームコーヒー(右)
共に200円というお値段。
創業八十三年目。
毎年一桁をマジックで上書きされている。
来年はどう上書きするのだろう・・・
【番外編】西天下茶屋駅と終点岸里玉手駅のほぼ中間あたりには、大阪人なら知らない人はいない、チーズケーキのお店“りくろーおじさんの店”岸里新本店があります。
南海岸里玉出駅。
暗い佇まいですが、目の前には大手食料スーパーがあります。
汐見橋支線の終着岸里玉出駅。
南海本線ホームから望む。
岸里玉出駅ではさまざまな南海本線の電車が撮影できる。
難波~関西空港間の特急ラピートを汐見橋線ホームから撮影。
右端には汐見橋線の車止めが見える。
難波~南海和歌山市間を結ぶ特急サザン。
前4両は自由車、後ろ4両が座席指定車。
南海汐見橋線車両と特急サザン。