~鉄・路をゆく第15回~南海加太さかな線
45 Photos南海加太線は、南海本線紀ノ川駅と加太駅を結ぶ9.6kmの単線路線。沿線工場への通勤輸送の他、沿線海水浴場や加太港から向う友ヶ島への行楽路線として定着している。起点は紀ノ川駅だが、全列車和歌山市駅を発着している。
2014年、加太線沿線の魅力を発信する加太さかな線プロジェクトがスタートし、2016年4月に観光列車“めでたいでんしゃ”が運行。その後、水色の“めでたいでんしゃ”が加わり、気軽な日帰り旅行先として雑誌等で紹介されるなど、今注目の観光路線である。
~鉄・路をゆく第15回~南海加太さかな線
45 Photos南海加太線は、南海本線紀ノ川駅と加太駅を結ぶ9.6kmの単線路線。沿線工場への通勤輸送の他、沿線海水浴場や加太港から向う友ヶ島への行楽路線として定着している。起点は紀ノ川駅だが、全列車和歌山市駅を発着している。
2014年、加太線沿線の魅力を発信する加太さかな線プロジェクトがスタートし、2016年4月に観光列車“めでたいでんしゃ”が運行。その後、水色の“めでたいでんしゃ”が加わり、気軽な日帰り旅行先として雑誌等で紹介されるなど、今注目の観光路線である。


加太線の起点は紀ノ川駅だが全列車和歌山市駅を発着する。3番線っホームを使用。

加太線は「加太さかな線」の愛称が付けられており、さかなを模した沿線駅名が描かれている。
奥に見えるホームはJR和歌山線。


めでたいでんしゃ、ピンクの【さち】。7100系をリニューアルし、2016(平成28)年4月29日、 観光列車「めでたいでんしゃ」として運行開始。
特別なきっぷは必要なく、乗車券(またはフリーきっぷ)のみで乗車可能。

車内のつり革はすべて木で出来ており、さかなのデザインが施されている。
まるで列をなして泳いでいるかのように見える。

さかな型のつり革に混ざって、いくつかの場所にハート型のつり革が見られる。
奥に掲げたきっぷは「加太観光きっぷ」に付属の加太フリー乗車券。

加太の鯛をイメージした「加太のめで鯛」。淡嶋神社祈祷済みとのことで、触ると御利益にあずかることができるそうな。

座席シートにはすべて鯛のデザインが施されている。

こちらも鯛デザインシート。3種類の鯛シートを見る(座る)ことができる。

さかなが入り込んでくるようなデザインにほっこり。

鯛の目玉をイメージした側面。夜はちょっと怖そう。

こちらはめでたいでんしゃ、水色の【かい】。同じく7100系の内外装をリニューアル。
2017(平成29)年10月7日 、 水色の「めでたいでんしゃ」として運行開始。

「かい」の車内は海の生き物をイメージしたデザイン。

座席シートも海の生き物や浪の模様が施されている。

海の生き物を模した木製つり革

和歌山市駅改札横に設置されている、めでたいでんしゃ「さち」「かい」の顔出しパネル

めでたいでんしゃ2編成以外は通常7100系と2200系、2230系が運用に就いている。

二里ヶ浜駅に停車中の2230系。

紀ノ川駅。和歌山市駅から紀ノ川駅までは本線を走行し、ここ紀ノ川駅で分岐する。
左が加太線で右が南海本線。和歌山市行は上り本線をクロスして下リ線へと入る。

南海本線優等列車の特急サザン(写真は12000系サザンプレミアム)。

加太駅の1つ手前の駅、磯ノ浦駅で下車。

紀ノ川駅以外の加太線各駅に設置されている観光駅名看板。和歌山県立和歌山工業高等学校産業デザイン科の生徒の方々が、加太森林公園の杉の間伐材を使用して作成されたとの事。

駅から徒歩2分ぐらいで、磯ノ浦海水浴場が目に広がる。関西のサーフィン場として有名。
9月半ばだったが、この日もサーファーでにぎわっていた。


駅に設置されているめでたいノート。

新幹線300系健在。

磯ノ浦駅は行き違い設備のある2面2線の構内。和歌山市駅行のめでたいでんしゃが停車中。

加太さかな線終着の加太駅。

加太駅は1912(明治45)年6月16日、前々身の加太軽便鉄道の開業と同時に置かれた。


座布団もめでたい柄。

開業当時、洋風駅舎の屋根にあった「とんがり」と呼ばれる鬼瓦がホーム先端あたりに置かれている。

加太駅は2線2面のやや特殊な構造をしている構内。
列車は朝夜の一部列車を除いて、手前1番ホームが使用されている。


紀ノ川駅・西ノ庄駅を除く各駅に設置されている、めでたいガチャ。
今治産タオル地コースターやキーホルダーが入っている。1回300円也。

加太駅から徒歩10分ほどにある無人島「友ヶ島」へ渡る乗船場。
友ヶ島は旧日本軍の要塞施設があった島で、今でも砲台や防備衛所の跡が残っており、関西の観光地として有名。

加太駅から約1キロ、徒歩20分ほどの場所にある加太淡嶋神社。大きな鳥居が目印。

加太淡嶋神社本殿。淡嶋神社は。人形供養・雛流しの神事で知られている。
また縁結びをはじめ婦人病の回復、安産祈願など女性のためのパワースポットとしても有名。

境内には無数の人形や雛、置物が所狭しと並べられている。

淡嶋神社まで向う途中、加太港近くにある食堂“ゑびす”さんに立ち寄り。

加太に来たなら鯛は食さないと。名物の天然鯛丼。

こちらはしらす丼(大盛)。だし醤油をさっとかけてかき込む。

加太にはオシャカフェも。加太駅から徒歩3分ほどにある“つぶらカフェ”。
ちなみに営業は日・月・祝日。ご注意を。

自家製梅ソーダとお豆腐の白玉。歩き回った身体にやさしいお味。