鉄・路をゆく第30回~元京王車両が走る北陸鉄道浅野川線
32 Photos北陸鉄道浅野川線は、JR北陸本線・北陸新幹線金沢駅そばの北鉄金沢駅から河北郡内灘町にある内灘駅を結ぶ、全長6.8キロ、駅数12駅の単線電化路線。前身は1925(大正14)年5月10に開業した浅野川電気鉄道。1945(昭和20)年10月1日に北陸鉄道と合併し現在の路線名となったが、今でも浅電の愛称で呼ばれている。現在の車両はすべて元京王3000系電車を改造した8000系で運行されているが、東京メトロ日比谷線で活躍した03系が譲渡されており、改造を施したのち、数年以内には全車両が03系に置き換わる予定である。
鉄・路をゆく第30回~元京王車両が走る北陸鉄道浅野川線
32 Photos北陸鉄道浅野川線は、JR北陸本線・北陸新幹線金沢駅そばの北鉄金沢駅から河北郡内灘町にある内灘駅を結ぶ、全長6.8キロ、駅数12駅の単線電化路線。前身は1925(大正14)年5月10に開業した浅野川電気鉄道。1945(昭和20)年10月1日に北陸鉄道と合併し現在の路線名となったが、今でも浅電の愛称で呼ばれている。現在の車両はすべて元京王3000系電車を改造した8000系で運行されているが、東京メトロ日比谷線で活躍した03系が譲渡されており、改造を施したのち、数年以内には全車両が03系に置き換わる予定である。
北鉄金沢駅は、1面2線の頭端式ホーム構造の地下駅である。2001(平成13)年3月に地下化された
このJR金沢駅東口正面にある巨大な総ガラス製ドーム「もてなしドーム」と、木製の「鼓門」の地下部に北鉄金沢駅が乗り入れている
日中は1番線のみを使用し、到着した電車がそのまま内灘行として折り返していく。発車の際は、金沢市立工芸高校電子情報科の生徒が金沢市歌を基に制作した発車メロディーが流れる
8802番の車体につけられている昭和38年製造の証。もう半世紀以上走り続ける古豪
8901番の車内。全車両ロングシートとなってる
車内荷物棚付近には北陸鉄道の歴史写真がズラッと張られている
また他の車両では、元々走っていた京王時代の写真も飾られていた
8911番の運転室付近。基本はワンマン運転の為、運転室後方に運賃箱が設けられている
各扉には浅野川線周辺観光地の説明が張り付けられている
浅野川線で唯一列車行き違いが可能な三ツ屋駅。朝夜の一部列車を除き、この三ツ屋駅で行き違う。左が下り内灘方面ホーム。右が北鉄金沢方面ホーム
三ツ屋駅から徒歩2分ほどの場所にある三屋八幡神社。境内右手に沿って浅野川線が走っている
鳥居をくぐった左手にある石造。御祭神は誉田別皇命・気長足姫命・比咩大神
三ツ屋駅(左)から坂を登ると、道路を挟んで浅野川(右)が見える。北鉄浅野川線は、七ツ屋駅から蚊爪駅までの区間はほぼ浅野川の西側に沿っている
三ツ屋駅で発車を待つ8000系8812番(8802編成)。北鉄の全車両の特徴として、京王時代にはなかったスノープラウ(排雪機:正面下部)が装備されている。さらにレール面からの高さを、運転台からの操作で調整できる機能を有している
スノープラウ(排雪機)の特徴でもう一つ。この8802編成(左)は降雪時に深夜の除雪車両として優先的に使用するため、スノープラウの先端形状が他車よりも尖ったものが取り付けられている。右の8911番(8901編成)のスノープラウと形状が違うのが見て取れる
またこの8801編成のみ、正面の行先表示幕が「北鉄金沢-内灘」で固定表示されたアクリル板になっている。(他車の方向幕はロール式)
蚊爪駅~栗ヶ崎駅間に掛かる大野川橋梁を走る車内からの眺め。この橋梁を走る列車は時速15キロの速度制限がかけられている。15キロでも結構揺れる
浅野川線終点の内灘駅。右奥に見えるバス、医大病院・白帆台ニュータウン行きは早朝と終列車以外の列車と接続している
1929(昭和4年)年7月14日に開業。駅舎は第4回中部の駅百選に選定されている
内灘駅の時刻表。朝夕は毎時3本、日中は2本の運行で、平日と土日祝は同じ時刻で運行されている。5時33分の始発列車は、金沢駅始発の北陸新幹線に接続している
ホームは1面1線で、北鉄金沢駅寄りに改札がある
終端部の先には住宅が広がっている。かつてはこの先、粟ヶ崎海岸にあった海水浴場への最寄り駅として粟ヶ崎海岸駅まで伸びる路線が存在したが、1974(昭和49)年7月に廃止されている
終端部先の道路から駅構内を眺める
内灘駅南側(左手)には車両基地があり、車両や路盤の保守メンテナンスを行っている。ちなみに営業線(右)以外の架線は費用が抑えられる直接吊架式(吊架線を設けず、トロリ線のみを直接吊したタイプ)となっている
一般道路から車両基地を眺める。塀や柵などはなく、見通しが良い
このショベルカーは線路下に石(バラスト)を入れた際、振動でまんべんなく敷き詰める機械
車両メンテナンス中に取り外された台車が屋外に置かれていた
現在元京王の8000系2両×5編成が使用されているが、東京メトロ日比谷線で活躍した03系が北鉄に譲渡されており、改造を施したのち、数年以内には全車両が03系に置き換わる予定である