鉄・路をゆく第40回②~海沿いを最西端へ松浦鉄道
39 Photos第三セクター松浦鉄道西九州線は、JR佐世保線有田駅を起点として伊万里駅を経由し、北松浦半島の海岸線に沿って走り、JR佐世保線佐世保駅へ至る営業距離93.8キロ、駅数57駅の単線非電化路線。全線を通しての列車はなく、有田ー伊万里間と伊万里ー佐世保間で完全に運用が分けられている。
松浦鉄道沿線には(普通鉄軌道方式:いわゆるレール方式で)日本最西端の駅であるたびら平戸口駅があり、日本の最端を目指す鉄道ファンや平戸島へ向かう観光客が訪れる。
鉄・路をゆく第40回②~海沿いを最西端へ松浦鉄道
39 Photos第三セクター松浦鉄道西九州線は、JR佐世保線有田駅を起点として伊万里駅を経由し、北松浦半島の海岸線に沿って走り、JR佐世保線佐世保駅へ至る営業距離93.8キロ、駅数57駅の単線非電化路線。全線を通しての列車はなく、有田ー伊万里間と伊万里ー佐世保間で完全に運用が分けられている。
松浦鉄道沿線には(普通鉄軌道方式:いわゆるレール方式で)日本最西端の駅であるたびら平戸口駅があり、日本の最端を目指す鉄道ファンや平戸島へ向かう観光客が訪れる。
鉄・路をゆく第40回②は松浦駅から佐世保駅までの区間を紹介。松浦駅1番のりばに停車中の佐世保行き列車で出発
松浦鉄道の一部の駅には地元の学校生徒による、松浦鉄道をイメージした絵が置かれている
車窓から見える九州電力松浦発電所全景
日本最西端の駅たびら平戸口駅に入線する佐世保行き列車
1935(昭和10)年8月6日に国鉄伊万里線平戸口駅として開業し、第三セクター松浦鉄道へ転換した後の1989(平成元)年3月11日に、現在の駅名であるたびら平戸口駅に改称された
駅舎がある1番のりば(写真列車停車中のホーム)と、島式ホーム1面2線の2・3番のりばから成り、構内踏切(と言っても警報機や遮断機はない)で繋がっている
鉄道が通っていない平戸島の最寄り駅なのだが、平戸市ではなく北松浦郡田平町(開業時は南田平村)にあったため「平戸口」駅として開業した歴史を持つたびら平戸口駅
たびら平戸口駅の駅舎
駅舎向かって右手に建立されている日本最西端駅の碑。1961(昭和36)年4月昭和天皇がこの地を巡幸されたことを記念し、翌年に日本最西端の駅記念碑が建立された
たびら平戸口駅舎内。駅舎内には待合スペースや不定休の売店のほか、鉄道資料館(年中無休:9~18時。途中休憩時間あり)が併設されている
旧国鉄松浦線や松浦鉄道関連の品々(レールや駅名盤、サボなど)や写真が展示されている鉄道資料館内部(許可を得て撮影)
最西端を目指して訪れた著名人のサインの数々
国鉄松浦線時代のものと思われる駅名盤の数々
鉄道資料館には有人窓口があり、乗車券などの販売のほか、最西端駅訪問証明書(200円)や鉄印の記帳も行っている
また鉄道資料館の屋外保存には信号機や、連結器に突き刺したタブレット受けなども置かれている
さらに石炭車の国鉄セラ1形貨車が置かれており、謎の巨大カマキリを男性人形が虫網で捕獲しようとしている造形物が異彩を放つ
左には枕木式信号機があり、これも屋外展示品の一つのようだ
たびら平戸口駅を出発した列車はから佐世保駅までは沿岸を離れ主に内陸を走る
1931(昭和6)年12月に佐世保鉄道の駅として開業した佐々駅。ログハウス風の駅舎は2階建てで、1階は待合室と有人窓口があり、2階はギャラリーなどに利用できるスペースがる
佐々駅は島式ホーム1面2線と、1992年7月に列車増発に伴い、かつてこの駅から出ていた臼ノ浦線のホーム跡を単式ホームの3番のりばとして整備され、それぞれ構内踏切で駅舎とつながっている
佐々駅からたびら平戸口駅方を望む
佐々駅終点の区間列車が到着。この車両はMR-500型501号気動車レトロン号。主にイベントなどに使用される列車で1車両のみ
また佐々駅には佐々車両基地が隣接している。国鉄時代に佐々機関区として利用されていた跡地を利用している
佐々機関区入口からは留置されている車両を見ることができる
また外から見える駐車場内(関係者以外立ち入り禁止場所)には、平成8年の踏切事故で大破したMR-300形301が車体を新製した旧車体半分が置かれている。なお、新幹線の「ひかり博多」の行先方向幕が取り付けられているのは謎である
佐々駅を出発した列車後方から佐々車両基地全景を望む
真申駅停車中に車窓から見えた、レールと枕木を用いた全線開通記念碑。松浦鉄道の前身である国鉄松浦線が、佐世保方面からの松浦線と伊万里方面からの伊万里線がこの真申駅で接続し、全通した
松浦鉄道の歴史と記念碑建立の由来。全線開通記念碑とこの説明看板は全通工事を行った堀内組の敷地内に建てられている
終点佐世保駅から2駅手前にある中佐世保駅。駅舎の外観はすべて植物で覆われている
中佐世保駅を発車する列車。奥のカーブを進むと佐世保中央駅があり、駅間わずか200メートル。これは〇〇と並んで日本最短駅間隔
国鉄時代の名残を感じさせる長いホーム
起点の有田駅から93.8キロ、終点の佐世保駅。1面2線のホームを持つ
JR佐世保線と松浦鉄道西九州線が入る佐世保駅駅舎の東口
佐世保駅東口から入り右手に松浦鉄道のホームへ向かうエスカレーターと階段がある。券売機や案内窓口は上ったところに置かれている
佐世保バーガーが有名な佐世保市にあるJR佐世保駅は、JRグループの中では最西端の駅となるため、このような日本最西端の看板が取り付けられている
佐世保駅の券売機。ここで初めて佐世保ーたびら平戸口往復割引きっぷがあることを知る。通常片道が1340円なのでかなりの割引率である
佐世保駅からの運賃表。松浦鉄道では全線で交通系ICカードの利用が可能。乗降時に車内の運賃箱付き車載型IC改札機にかざすことで利用が可能。また車内でのチャージも可能
JR佐世保駅2番線には連絡改札があり松浦鉄道へ乗り換えることができるが、券売機等はないので、おおむね通勤通学定期を所持している乗客の利用が中心となっている