鉄・路をゆく第40回①~北松浦半島の足 松浦鉄道
40 Photos第三セクター松浦鉄道西九州線は、JR佐世保線有田駅を起点として伊万里駅を経由し、北松浦半島の海岸線に沿って走り、JR佐世保線佐世保駅へ至る営業距離93.8キロ、駅数57駅の単線非電化路線。全線を通しての列車はなく、有田ー伊万里間と伊万里ー佐世保間で完全に運用が分けられている。
松浦鉄道のルーツは、吉井駅より東を1898年に陶磁器を運ぶ目的で開業した伊万里鉄道と、吉井駅から南で石炭運搬目的と1920年に開業した佐世保軽便鉄から成る。
1987年の国鉄分割民営化に伴いJR九州松浦線として引き継がれたが、わずか1年後の1988年4月1日より第三セクター松浦鉄道西九州線として今日に至る。
鉄・路をゆく第40回①~北松浦半島の足 松浦鉄道
40 Photos第三セクター松浦鉄道西九州線は、JR佐世保線有田駅を起点として伊万里駅を経由し、北松浦半島の海岸線に沿って走り、JR佐世保線佐世保駅へ至る営業距離93.8キロ、駅数57駅の単線非電化路線。全線を通しての列車はなく、有田ー伊万里間と伊万里ー佐世保間で完全に運用が分けられている。
松浦鉄道のルーツは、吉井駅より東を1898年に陶磁器を運ぶ目的で開業した伊万里鉄道と、吉井駅から南で石炭運搬目的と1920年に開業した佐世保軽便鉄から成る。
1987年の国鉄分割民営化に伴いJR九州松浦線として引き継がれたが、わずか1年後の1988年4月1日より第三セクター松浦鉄道西九州線として今日に至る。

松浦鉄道の起点となるJR九州佐世保線の有田駅駅舎

左がJR九州の出札口およびみどりの窓口、右が松浦鉄道の出札口

出札口横には松浦鉄道の乗車券券売機と有人窓口がある。有人窓口では、1日乗車券や記念グッズなどを購入できる

佐世保へ向けて有田駅を発車する特急みどり。ハイパーサルーンと呼ばれる783系電車が使用されている。松浦鉄道が発着するホームは右奥の3番のりば

松浦鉄道が使用する3番のりばに停車する伊万里行き松浦鉄道MR600形気動車。松浦鉄道主力の車両で、現在21両を保有している。その他にはMR400形・500形がそれぞれ1両を保有している

松浦鉄道有田駅発車時刻表。伊万里駅での乗り換え列車情報も記されている


佐世保駅から到着した特急みどりと並ぶ松浦鉄道MR600形気動車

有田駅ー佐世保駅間93.8キロ、駅数57駅を有する松浦鉄道

松浦鉄道をめぐる際は1日乗車券(2,500円)が便利。使用日を自らがコイン等で削るタイプ

裏面は松浦鉄道の路線図と利用方法などが書かれている

有田駅から約25分、頭端式ホームの伊万里駅

伊万里駅駅名版にはJR筑肥線伊万里駅の次駅である上伊万里駅の文字が見られる

有田駅方面へ向かう列車(右・3番のりば)と佐世保駅方面へ向かう列車(左・2番のりば)

伊万里駅構内の留置線に停車中のMR600型気動車2両

1番のりばに停車中の佐世保行き列車と、3番のりば(左奥)に停車中の有田行き列車。全線を直通する列車はなく、必ずこの伊万里駅で乗り換えり必要がある

伊万里駅はJR筑肥線と連絡しており、乗り換えの案内板も大きく取り付けられている

松浦鉄道伊万里駅(右)とJR筑肥線伊万里駅(左)は、道路を挟んだ向かい側にあり、撮影場所背後の横断歩道を利用するか、2階の自由通路を利用して行き来できる

松浦鉄道とJRの伊万里駅駅舎をつなぐ自由通路

古くから陶磁器の製造が盛んな伊万里市。駅前には多くの陶磁器が置かれている(背後は松浦鉄道伊万里駅の駅舎)

JR筑肥線伊万里駅のホームに停車するキハ125形気動車。またキハ47形が使用される場合もある

JR伊万里駅舎側から松浦鉄道伊万里駅を望む。かつて線路は繋がっており、JRから松浦鉄道に転換された後も駅舎を共有していたが、2002年に道路を挟む形で分断され、今の状態となった

JR伊万里駅側には伊万里市出身で、森永製菓と森永乳業の創業者、森永太一郎氏の銅像が置かれている

手におなじみのミルクキャラメルを持つ森永太一郎氏の銅像

伊万里駅駅舎には自由に演奏できるピアノが置かれている

伊万里駅構内の柱に掲げられている時刻表

伊万里駅の時刻表と券売機の横に貼られている注意書き。伊万里駅から佐世保駅まで、松浦・たびら平戸口経由だと約2時間半。有田駅からJR経由で普通列車を乗り継いだとしても約1時間10分。乗り間違えると大変なことに

伊万里駅を発車した佐世保方面への列車は、伊万里市街を抜けると里駅付近から伊万里湾沿いを走る

伊万里湾沿いを走る松浦鉄道


起点の有田駅から35.6キロ、伊万里駅からおよそ40分で到着した松浦駅

松浦駅は島式ホーム1面2線(1・2番のりば)と、単式1面1線ホーム(左・3番のりば)からなっており、3番線は伊万里行き列車が1日2本出発に使用するのみである。
かつて国鉄時代に走っていた急行「平戸」の停車駅でもあった

松浦駅駅舎外観。長崎県松浦市志佐町浦免にあり、松浦市の中心駅。松浦交通センターの機能も有しており、西肥バスの路線バスが乗り入れている

松浦市はアジの水揚げ量が日本一で、アジの刺身とはまた違った観点から、アジフライにして提供してはどうかという当時の市長提案によりアジフライの聖地プロジェクトが発足。活動の努力もあり、「アジフライの聖地」が2020年12月18日付けで商標登録され、公式に松浦市がアジフライの聖地として認められた

構内踏切の脇に置かれたアジフライの聖地の石碑

アジフライの絵が特徴的なヘッドマークを装着して走る列車もみられる

アジフライのヘッドマークをつけて留置中の車両

松浦駅舎内にある有人窓口上部にある時刻表と運賃表

観光物産協会で販売されている品々

松浦駅1番のりばに停車する佐世保行き気動車