鉄・路をゆく第44回~錦川鉄道錦川清流線~
41 Photos錦川鉄道錦川清流線は、山口県岩国市のJR岩徳線川西駅から錦町駅を結び、錦川沿いを走る32.7キロの単線非電化鉄道。起点は川西駅だが列車はすべてJR岩徳線に乗り入れており、JR岩国駅が発着駅となっている。
1987(昭和62)年に国鉄岩日線から転換して第三セクター鉄道として開業。前身の岩日線は岩国駅と山口線日原駅を結ぶ陰陽連絡線として計画されたが、1963(昭和38)年錦町駅まで開業後は建設中止となった。
車両はNT3000形気動車が4両と、JR東日本から譲渡されたキハ40-1009気動車1両が在籍している。
鉄・路をゆく第44回~錦川鉄道錦川清流線~
41 Photos錦川鉄道錦川清流線は、山口県岩国市のJR岩徳線川西駅から錦町駅を結び、錦川沿いを走る32.7キロの単線非電化鉄道。起点は川西駅だが列車はすべてJR岩徳線に乗り入れており、JR岩国駅が発着駅となっている。
1987(昭和62)年に国鉄岩日線から転換して第三セクター鉄道として開業。前身の岩日線は岩国駅と山口線日原駅を結ぶ陰陽連絡線として計画されたが、1963(昭和38)年錦町駅まで開業後は建設中止となった。
車両はNT3000形気動車が4両と、JR東日本から譲渡されたキハ40-1009気動車1両が在籍している。
錦川鉄道錦川清流線が乗り入れ発着駅となっている、JR西日本山陽本線と岩徳線の岩国駅
錦川鉄道独自の券売機はなく、JRの券売機で連絡乗車券(岩国駅と川西駅間はJR岩徳線を走行する為)として購入する。錦川清流線内は交通系ICカードの利用はできない
岩国駅で購入した錦町駅までの切符
錦川鉄道錦川清流線の運賃表
錦川鉄道錦川清流線ホームは、JR岩国駅1番ホーム南の0番ホームからの発着
停車中の折り返し錦町行き気動車NT3000形気動車。左には岩徳線用のキハ40気動車が留置されている
錦川鉄道が保有するNT3000形気動車4両は、外観はそれぞれ違うが、車内は転換クロスシートと出入り口付近のロングシートの組み合わせ
シートには錦川鉄道錦川清流線の路線図が書かれた座席カバーが
JR岩徳線川西駅から1.9キロ地点にある錦川清流線との分岐地である森ヶ原信号場
山陽新幹線をくぐる錦川清流線
山陽新幹線新岩国駅と300メートルで繋がる清流新岩国駅。ホームに置かれたコンテナ緩急車を改造した待合室(左)には、旧駅名の御庄(みしょう)の文字が。2013(平成25)年3月16日に現在の駅名へ改称された
山陽新幹線との乗り換え案内板。左奥が新岩国駅
列車内に掲示されている錦川清流線と新幹線との接続一覧。1時間近くの待ちがあったりと、必ずしも接続しているわけではない
錦川清流線内唯一の列車行き違い可能駅である北河内(きたごうち)駅
北河内駅では1日7回(定期列車のみ)列車行き違いが行われる
北河内駅駅舎。駅から徒歩約5分の場所には4月中旬が見頃のニリンソウ(二輪草)群生地がある
駅構内には2010年に旧岩日線開業50周年を迎えたことを記念して設置された転換器標識が置かれている
清流錦川沿いを軽快に走る列車
錦川沿いを走る列車
沿線では錦川に注ぐいくつかの滝が見られ、ポイントでは運転士のアナウンスと同時に速度を落として走行するので、見逃すことなく鑑賞することができる。写真は清流の滝
清流みはらし(臨時)駅。2019(平成31)年3月19日に開業した、線内で最も新しい駅
駅からでる道もなく、錦川の清流を眺望するだけの駅で、イベント列車のみが停車する清流みはらし駅。
根笠駅と河山駅間にある、1927(昭和2)年11月から稼働している錦川第二水力発電所
錦川第二水力発電所から線路を挟んだ錦川に架かる長走潜水橋は、2022年9月の台風14号の豪雨で橋桁が流された
錦町駅の手前で、沿線唯一錦川をまたぐ
錦町駅に入線する列車
単式ホーム1面1線の錦町駅ホーム
ホーム山側に2線の車庫が設けられている。時間によっては錦川鉄道の気動車全種を見ることができる
2017(平成29)年にJR東日本から譲渡されたキハ40-1009気動車。主にイベントや臨時貸切列車に使用されている
錦町駅駅舎。2階には錦川鉄道本社が入っている
駅舎内の待合室では錦川鉄道関連グッズや、山口の名酒獺祭が各種販売されている
とことこトレイン錦町駅。錦町からそうづ峡温泉駅まで約6Kmの未成線区間を利用し、自然の景色を堪能したり、きらきら夢トンネル内の幻想的なイルミネーションが楽しめるとことこトレイン
運行は例年3月下旬から11月までの土日祝と夏休み期間中など。なお使用されている電気自動車は2代目で、2005年の愛知万博で使用されていたグローバルトラム
錦町駅前のひろせ本通り商店街を中心に、町全体を博物館として様々な歴史や文化などを紹介しているまちぐるみ博物館
懐かしい丸形郵便ポストが見られる錦町簡易郵便局
錦川に架かる末広橋からは、泳ぐ錦鯉を見ることができる
駅舎隣に構える、トイレ(1階)と鉄道資料館(2階)が入る建物
鉄道ジオラマが置かれ、錦川清流線や前身の岩日線の歴史を写真パネルで紹介されている鉄道資料館
鉄道資料館横にはカレーが評判の喫茶店「ぱどる」
錦町駅では鉄印の記帳も取り扱われている
※鉄印とは、第三セクター鉄道等協議会に加盟する鉄道会社と関係会社40社が連携し地域振興を目的とするプロジェクト。いわば御朱印の鉄道版
ゲーム桃太郎電鉄とのコラボで販売されている鉄印帳。2023年4月22日から2024年3月31日までの期間限定で販売されている